ゴーストライター

ゴーストライターとは?ビジネス本やタレント自叙伝の「9割」はゴーストライターの執筆らしい


ゴーストライターとは・・・書籍や記事などを、著者として名のあがっている本人に代わって、陰で代筆する人のことを指します。
また、代筆すること自体を「ゴーストライティング」と呼びます。

ゴーストライティングの形態は様々あり、例えば

  • 本人(著者)が話したことを、一言一句そのまま書き写す。
  • 本人(著者)の書いた文章を、読みやすく編集する。
  • 「書き下ろし」に近い状態から、書き進めていく。

といったように、一口に「ゴーストライティング」と言っても、様々なケースがあるわけです。

ゴーストライターの「仕事の流れ」としては、まず著者となる人物と打ち合わせをして、どのような内容(文章)にしていくかを、複数回にわたって取材していきます。
また、著者本人だけでなく、著者の関係者も取材していき、関係資料などからも情報を得ます。
そして取材した内容を、まとめて代筆していくわけです。

なので、ゴーストライターはライティングスキルだけでなく、コミュニケーション能力も兼ね備えてなければならないんですね。

昨今では、タレントや俳優、政治家、経営者の名前で出版されている本のかなりの割合が、多かれ少なかれゴーストライターを使っていると言われています。

ジャーナリストの佐々木俊尚氏は、下記のようにおっしゃっています。

経営者本やタレント本など、「著名な人」が出している本のたぶん9割ぐらいは、ゴーストライターが代筆したものです。

このようにほとんどの「ビジネス本」や「タレント自叙伝」は、ゴーストライターを使ってるんですね。

これは、著名であればあるほど忙しく時間がないため本を執筆している時間などありません。

また、タレントや俳優・政治家というのは、文章を書くことを専門としていないため、そもそも原稿を書き上げることが難しかったり、読者にとって読みにくい文章となるケースが多々あります。

これらの理由から、ゴーストライターが重宝されているんですね。

では、逆になぜゴーストライターは、あえて自分の名を明かさずに執筆活動をするのか・・・

今回の記事では、ゴーストライティングをするメリットのまとめと、ゴーストライターが執筆していたとされる有名書籍や有名事例についてまとめてみました。

以下、目次になります。

  • ゴーストライターのメリットをまとめてみた
  • ゴーストライターが執筆していたとされる有名書籍や有名事例

ゴーストライターのメリットをまとめてみた

ゴーストライター メリット

当章では、ゴーストライターのメリットを「4つ」にまとめましたので、順に解説していきます。

  1. 【何らかの形で名前は出る】

    ゴーストライターというと、全く名前が出てこないといったイメージが一般的ですが、最近ではそのようなケースはほとんどなく、何らかの形で名前は公開されています。

    ゴーストライターの名前 記載場所

    例えば、本の扉(表紙を開いた1ページ目)や目次の次であったり、本の奥付(本文が終わったあとの、最後のページ)部分に、「構成」や「編集協力」といった名目で名前が挙がっていたり、

    あとがきやまえがきで、著者からの謝辞によって名前が挙がることもあります。

    よくありますよね(下記)

    「特に編集の●●氏、ライターの●●氏には大変お世話になりました。彼らがいなければ、本書が出版されることはなかったでしょう」

    このように、全面的に注目されることはありませんが、何らかの形で「名前」は出ている事がほとんどです。

    勘の良い方だと、「なるほど、この人が裏でライターとして執筆しているんだな」といった具合に注目してくれます。

  2. 【報酬がもらえる】

    ゴーストライター 報酬

    報酬がちゃんともらえるところもメリットの一つになります。

    報酬の支払い形態は、大きく下記二つに当てはまります。

    ・原稿料として、決まった額をもらう。
    ・著者と印税を分け合う。割合的には様々で、折半の時もあれば、「7-3」や「4-6」といった割合になることもあります。

    また、条件が良い場合だと、上記両方を兼ねた支払い形態になる場合もあります。

  3. 【人脈構築ができる】

    ゴーストライター 人脈構築

    著名人に複数回取材しますので、その著名人と親しくなれる場合もあるでしょう。
    うまくいけば、その後もその著名人のゴーストライターとして専属的な扱いになるかもしれません。

    また、その著名人の関係者にも取材していくので、そういった意味でも人脈は広がっていきます。

    フリーのライターであれば、このメリットはかなり大きいでしょう。

    ※「フリーライター」の方 or 目指している方は、下記記事も参考にしてください。

    ライターになるには?フリーライターに求められる3つのポイントについてまとめてみた

  4. 【普通だとできない経験ができる】

    ゴーストライター メリット 経験

    例えば、経営者の自叙伝を書く場合、経営者にはもちろん、役員の方々や取引先の方々にも取材をおこなっていきます。
    なので、その会社の中に入り込んで、深い部分までヒヤリングする事ができるんですね。

    これは、本当に貴重な取材経験となります。

    もしその会社が、急速に成長しているベンチャー企業であれば、ベンチャー独自の社内体制や様々なシステムや仕組み、戦略などを実地で知ることができるのです。

    このように普通だとできないような経験ができることも、大きなメリットの一つです。

以上、ゴーストライターの4つのメリットでした。

ゴーストライターが執筆していたとされる有名書籍や有名事例

ゴーストライター 事例

当章では、実際にゴーストライターが執筆していたとされる有名書籍や有名事例について、4つにまとめましたので、順に紹介していきます。

  1. 【司会者からの、自筆エッセイについての質問に対して「まだ読んでいない」と答えた松本伊代さん】

    思わず吹き出しちゃいそうな事例ですが、1984年「オールナイトフジ」という生放送で、自筆エッセイである『伊代の女子大生まるモテ講座』を宣伝中のこと。

    内容をMCに聞かれ「まだ読んでいない」と応えたそうです。
    「自分の本なのに読んでないの?」と、MCに突っ込まれるとシドロモドロに。

    のちに、松本伊代さんはゴーストライターの存在を告白しています。

  2. 【堀江貴文氏の「拝金」と「成金」は、ゴーストライターが書いた】

    ホリエモン 成金 拝金

    ホリエモンの処女小説であった「拝金」。

    こちらは、フィクション小説とはいえ現実に起こった「ライブドア事件」や、大金を得ていく過程でのホリエモンの変化を題材にしているため、非常にリアリティのある内容になっています。

    簡単なあらすじ(下記)

    年収200万円のフリーター「優作」が、謎のオッサン「堀井健史」と出会い、運命は大きく変わっていく。
    携帯ゲーム事業を成功させ、さらにあらゆる金融技術を駆使。瞬く間に会社は売上500億円の大手IT企業に変貌する。
    人はそれを「ヒルズの奇跡」と呼び、優作は一躍時代の寵児に。快進撃はさらに続くかに思われたが、、、

    この「拝金」と続編となる「成金」も、実はゴーストライターが書いたものであったと、のちに公表されています。

    【拝金】

    価格:¥1,512

  3. 【長嶋茂雄氏の自叙伝も、ゴーストライターであった】

    ゴーストライター 事例 長嶋茂雄

    1974年に発売された『燃えた、打った、走った!』

    これは、長嶋茂雄氏の自叙伝であるが、こちらも当時、長嶋担当のスポーツ紙記者がゴーストライターとなって執筆し、それがベストセラーになりました。

    この記者は、のちに『後楽園球場殺人事件』などを書いた新宮正春氏であります。

  4. 【2014年、佐村河内氏のゴーストライター問題】

    佐村河内氏 問題

    こちらは記憶に新しい話題ですね。
    2014年、耳の聞こえない作曲家として売り出していた佐村河内守氏が、実際は自分で作曲していないことを、ゴーストライターである新垣隆氏が告発した問題になります。

    この影響で、レコードと本が出荷停止、コンサートも中止されるなど大問題となりました。

    ※佐村河内氏の問題については、こちらでも言及しています→佐村河内守氏と新垣隆氏のゴーストライター問題!出版業界ではゴーストライターの起用は常識なのだが、、、

以上、ゴーストライターが執筆していたとされる4つの事例でした。

まとめ

今回の記事では、ゴーストライターのメリットと、有名な書籍や事例について紹介してきました。

ゴーストライターが執筆したからといって、あくまで内容は「著者本人」への取材が元ネタになっています。
なので、著者の体験談や哲学、持論などがベースになっているのです。

これを、批判がちに「著者と言いながら、実際には書いてねーじゃねーか」というのは、早計ではないでしょうか。

たしかに、「著者が書いた本」ではありませんが、少なくとも「著者の本」とは言えると思います。

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