客先常駐エンジニアの業務内容や実態

元客先常駐エンジニア兼SEが、業務内容や辛い実態を暴露します


現在6年目のITエンジニア・SEと呼ばれる仕事をしている私(このブログ管理者)ですが、今回は私が数年前に「客先常駐」していた時の実体験をもとに、

客先常駐の業務内容や、メリット・デメリット等について順に書いていこうと思います。

※客先常駐とは・・・その名の通り、エンジニアが客先に常駐してシステムの開発や運用・管理を請負う事を指し、業界では「SES」とも呼ばれています。

「派遣」をイメージすれば分かりやすいと思いますが、要はシステム開発や運用ができるエンジニアやSEを求めてるお客様の会社に、そのようなスキルを持つ人材を派遣するわけですね。

なので、該当エンジニアは自分が入社した会社(自社)ではなく、お客様となる会社に出勤することになるわけです。

ちなみに派遣との違いは、派遣は正社員ではありませんが、客先常駐は自分が入社した会社の正社員になります。

また、派遣社員は派遣先との契約が終わると、次の派遣先が決まるまで給料はゼロですが、客先常駐の場合は、そのような場合でも自社から給料はちゃんと出ます。

(以下にも詳しくまとめいます)

IT業界の派遣契約・請負契約・SES契約の違いについてまとめてみた

というわけで今回は、客先常駐として働くエンジニアやSEの業務内容等々について、順にまとめていきます。

以下、目次です。

  1. 客先常駐エンジニアの業務内容と、僕自身の実体験について
  2. 客先常駐のメリットについて
  3. デメリットについて

客先常駐エンジニアの業務内容と、僕自身の実体験について

客先常駐エンジニアの辛い業務内容-1

客先常駐の場合、業務内容は客先ごとに異なってくるので多岐に渡りますね。

プログラミングによるシステム開発から、客先のネットワーク監視。上流の要件定義や設計作業もあれば、下流のコーディングやテスト作業もあるだろうし、

さらにいうと、本来エンジニアやSEがやるべき仕事ではないヘルプデスク(電話サポート)や、ワードやエクセルによる資料作成、倉庫作業なんていう雑務仕事まで任される事もあります。

このように、客先や契約によって業務内容は多岐に渡り、客先常駐では、エンジニアとしてまったくスキルアップに繋がらないような仕事を任されることもよくある事です。

僕の知人の中は、ダンボールからPCを取り出すという単純作業をずっとやらされていた。っていう人もいました。

ちなみに僕自身の経験談でいうと、客先常駐の経験は1回しか無いのですが、上流工程(システム要件を元に、どのようにプログラムを構成・開発していくか・・・といった設計作業)と、下流工程のコーディング(プログラミング)を担当しました。

内容的には、サーバーサイドのjava(JSP)でAPIサーバーを構築するといったプロジェクトだったのですが、技術的に経験した事がない事がいくつかあり、個人的にはとてもやりがいがあり学ぶことが多かったプロジェクトでした。

客先常駐だからといって、現場の正社員や指揮者から理不尽や不当な扱いを受けるといった事も特になかったです。

(客先によっては、キツキツのスペースで作業をさせられたり、PCのスペックが異常に悪かったり、雑用ばかりさせられたり。とかあるので)

(ただ、残業はほぼ毎日で労働時間的にはだいぶ長かったです)

といった感じで、僕の場合はだいぶ運が良かったケースだと言えるでしょう。

(ちなみに、契約自体はプロジェクトがクローズすると同時に切られました。約半年間)

(以下も良かったら参考にしてください)

→ SES契約とは?違法なブラックIT企業に注意してください

客先常駐SEのメリットまとめ

客先常駐のメリット-1

ここではエンジニアやSEが客先常駐で働くメリットを紹介していきたいと思います。

  1. 「様々な会社・システム・技術・プロジェクトの業務を経験できる」

    上述の通り、客先常駐では携わる客先ごとに様々なプロジェクトを経験することができます。

    当然、システムや技術は違うし仕事のやり方やプロジェクトの進め方等も会社によって様々です。

    それらを経験できる事が、1つ目のメリットですね。

    同じ会社にずっと勤めていては、その会社のシステムやプロジェクトにしか携われませんからね。

    ただこれはデメリットでもあって、会社によってはエンジニアの仕事とは思えないような業務を与えられる可能性もあります。

    総務部がやりそうな雑務や、場合によっては倉庫作業とか。。。

  2. 「プログラミング未経験者でも採用されやすい」

    通常、自社開発や自社サービスをやっているところは、未経験者を採用することはほぼありません。技術的なスキルがあり、即戦力となりそうな人材を採用します。

    ですが、客先常駐を中心にやっている企業は、プログラミング未経験者でも採用されやすいといった特徴があります。

    そして、運が良ければちゃんとした開発案件で客先常駐をして、仕事を通じて経験しながらエンジニアとして成長していくことができるのですが、

    どちらにしても、未経験者は苦労することがほとんどでしょう。

    場合によっては、誰でもできるような案件の客先常駐ばかり担当させられて、エンジニアとしてまったく成長できなかったり、

    ちゃんとした開発案件に携われたとしても、未経験なのでまったく使い物にならず、客先と色々と揉める可能性が高いです。

    「おたくが送り込んできたAさん、まったくプログラミングができないじゃないか!」

    「プログラミング要員として呼んだのに、これじゃまったく仕事が進まない。。。話が違うじゃないか!」

    みたいな。。

    (悪質なSES(客先常駐をやっている会社)は、客先に求められているスキルが無いエンジニアを無理やり送り込んだりすることもよくあるので。。)

    まあそうやって挫折を繰り返しながらでも、案件をこなしていく毎にスキルを付けていく事ができるのがメリットですね(未経験でも)

    (自社開発や自社サービス会社は、そもそも未経験者を雇ってくれませんからね。。)

  3. 「多くの人と出会い、人脈を広げていくことができる」

    これは、1つ目の様々な会社・プロジェクトで業務を経験することができる。に通じる部分ですが、

    当然その分、多くの人と出会い人脈を広げていくことが可能となります。

    私の知り合いでも、常駐先の会社に気に入られてそこの正社員として引き抜かれたり、フリーランスになって再契約をした人もいます。

    (フリーランスになれば、客先から貰えるお金すべてが自分の収入となりますが、SESのようなシステム会社に属していれば、そこにマージンを何割か持っていかれてしまいますからね。。)

    (IT業界にフリーランスのエンジニアが多いのは、上記のためです)

    このように、様々な客先で常駐することによって人脈を広げ、その人脈を生かして仕事を受注できたりするわけですね。

以上、エンジニアやSEが客先常駐で働くメリットでした。

(以下も良かったら参考にしてください)

→ 優良SIer企業とブラックSES企業の違いや見分け方について

客先常駐エンジニアのデメリットまとめ

客先常駐エンジニアのデメリット-1

続いて、エンジニアやSEが客先常駐で働くデメリットについてまとめていきます。

  1. 「エンジニアの仕事ではないような単調な仕事や雑用をやらされるリスクがある」

    前章のメリットで挙げた通り、常駐する客先毎に様々なプロジェクトに関わり経験することができるのですが、

    客先によっては、テスターとしてテストをただこなしていくだけの単調な作業や、ヘルプデスクやその他雑用といった、エンジニアの仕事ではないような事を任されたりもします。。

    その場合は、まったくスキルアップに繋がらないし、やりがいもほとんど無いでしょう。

    僕の知人でも、「システム開発・運用」と聞いていたので、いざ客先に行ってみると倉庫に入れられて毎日在庫の確認作業をするだけ。。といった人も居ました。

  2. 「安定しない。。。」

    これは当然ですよね。

    客先常駐のエンジニアは、契約が終わる毎に客先(職場)を転々としなければいけません。

    都度都度、職場の場所は変わるし、人間関係もイチから構築していかなければいけないし、労働時間も契約ごとに変わっていきます。。

    自社での開発と違ってとにかく安定しないのがデメリットですね。

  3. 「自社への帰属意識を感じられない」

    こちらは、上記にもつながってきますが、普段は客先にてずっと常駐しているので自社への帰属意識が無いのは当然といえば当然ですよね。

    たいてい、月イチで自社に戻って上司に現状の業務報告をする程度でしょう。

    人によっては半年以上、自社に帰ってないって人もいますからね。

  4. 「給料が低い」

    一般的に、客先常駐のエンジニアは、自社開発のエンジニアと比較して給料が低い。といった特徴があります。

    この理由としては、以下のようなSIerやSES業界のピラミッド構造が根本的な原因となっており、

    客先常駐の原因:SIerのピラミッド構造-1

    客先常駐の場合、ほとんどが上記の下層に位置しているわけです。そして下層の場合は、上位層にガッポリとマージンを抜かれた額で開発の発注を請けているので、必然的に給料も少なくなってしまう。という事なわけですね。

    (ちなみに、上位層は業界大手のSIer企業になります。上位層が開発をおこなう事はほとんど無く下位層へ開発を発注するわけですね。)

  5. 「自社と客先、両方からの指示を受けなければいけない」

    例えば、有給をもらう場合。自社と客先両方にわざわざ許可をもらわなければいけないわけですね。

    ですが、これは実は法律違反の事案になります。

    派遣では無く、請負いや業務委託という形での客先常駐であれば、客先からの指示は本来あってはならないんですよね。

    ですが現状の実態は、当たり前のように客先から常駐エンジニアへの業務指示がおこなわれているのが実情です。

    (昨今、このような状態が「偽装請負」という法律違反として、しばしば問題となっています)

  6. 「40代以上は仕事が激減する」

    平均的にエンジニアの人件費は年齢と共に上がっていくため、発注費を抑えたい発注側の企業は人件費が安い20代~30代前半のエンジニアを求めている事が多いです。

    そもそも募集条件に「39歳以下」と書かれていたり。。。

    こういったところからも、「プログラマ-35歳定年説」が言われているわけですね。

以上、エンジニアやSEが客先常駐で働くデメリットでした。

というわけで、ここまで客先常駐(SES)のメリット・デメリットをまとめてきましたが、今後SIer業界に就職・転職しようと思ってる方や、エンジニアとして働いていこうと思ってる方へ言いたいのは、

「客先常駐(SES)は辞めた方が良い!」という事です。(理由は上記デメリット事項)

ですが、転職活動をするうえで、優良なSIer(自社開発)か・それとも悪徳なSESか。一見みわけが付きにくい部分も問題です。

悪徳なSESの中には、平気で嘘情報を求人広告に載せていたりするので。

それでも、SESならではの求人情報の特徴もあるので、以下にそれらをまとめてみました。

  1. 会社の事業内容に「システム開発」や「ネットワーク構築・運用」としか書かれていない。具体的なシステム内容やプログラミング言語が一切書かれていない会社は、客先常駐メインのため自社の社員が何をやっているか把握していない可能性が高いです
  2. 取引先の企業が同じIT・SIer業界の会社ばかり・・・その会社の下請けとなっている可能性が高いです。例:NTTデータや日立~。(一方で別業界の会社の場合であれば、その会社と直接取引(一次請け)している優良企業の可能性が高いでしょう)

以上、ぜひ参考にしてみてください。

また、今後IT企業への就職や転職を考えている人は、転職サイト選びも非常に重要です。

というわけで、現役エンジニアである僕自信がおすすめする転職サイトを以下に記載しておくので、よかったら参考にしてください。

→ aaa

では。


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