ライターとは・・・直訳すると「文章を書く人」といった意味になります。
ですが、一口に「ライター」といっても、ライティングの対象となる媒体が「雑誌」なのか「新聞」なのか「Web」なのか、、、
また、切り口は ”媒体” だけじゃなく、”目的” で分けることもできます。
例えば、キャッチコピーのような ” 企業や商品の宣伝 ” を目的としたものなのか、それとも「商品マニュアル」のように ” 商品の使い方や注意事項 ” を まとめたものなのか、、、
はたまた、組織(広告代理店や出版社・編集プロダクションなど)に所属しているのか・・・それとも、どこにも所属せず、フリーライターとしてやっているのか、、、
など、様々な切り口や分類によって「ライター」という言葉の定義は変わってきます。
もちろん、それぞれの業務内容や「求められるスキル」なんかも変わってくるわけですね。
そこで当記事では、ライターの定義を「フリーで文章を書く人(媒体は問わない)」と定義します。
今回の記事では、フリーライターがやっておいた方が良い「3つの事」について、順に解説していきます。
以下、目次になります。
- フリーライターになるには?
- フリーライターがやっておいたほうが良い「3つの事」について
フリーライターになるには?
フリーであれば、「ライター」になること自体は、極めて簡単です。
学歴も経験も不要で、「私は、今日からフリーライターです」と宣言すれば、いつでもフリーライターになれます。
問題なのは、ライターになる手段云々じゃなくて、「食っていけるライター」になれるかどうかです。
「食っていける」とは、要は『仕事を多く受注できるか・・・』です。
では、一般的に、ライターに仕事を発注するのは誰でしょう・・・それは「編集者」です。
なので、「編集者」の立場になって、”どのようなライターであれば仕事を振りたいか?” を考えてみましょう。
フリーライターに最も求められる要素
編集者が、なぜライターに仕事を発注するのか・・・そもそも自分(編集者)で原稿を書けば済むことですよね。
それは、自分より「その分野に関しての深い知識を有している」からです。
例えば、IT系の雑誌編集者であれば、その人は人並み以上にITに関しての知識が深いでしょう。
ですが、ライターに求められているのは、それ以上に「IT」に関して知見が深いことです。
このように、編集者は、専門としている分野で深い知識や経験があるライターに、仕事を発注しているのです。
つまり、フリーライターに最も求められることは、「専門分野が明確になっていて、その分野に関して深い知識と経験があること」です。
意外かもしれませんが、「文章力」というのは二の次なのです。
仮に文章がものすごい下手でも、編集時に直すから問題ないんですね。
※ただ当然ですが、同じ内容の原稿が書ける人なら、文章が下手な人より上手な人を選びます。
文章が上手ければ上手いほど、編集者が編集する箇所が減り、時間やコストの短縮になりますからね。
なので、「専門分野」的な部分以外でも、「文章力がある」や「原稿を書くのが早い」「取材経験が豊富」といった部分がセールスポイントになるのも、また事実です。
ただ、他の要素に比べてはるかに重要なのが「専門分野」が明確になっていることです。
つまり、音楽関連を専門分野とするなら、元ミュージシャンで、音楽の歴史や機材に詳しく、業界にも多数の知り合いがいて、最新の情報を得やすい。ぐらいの人が欲しいわけですね。
フリーライターがやっておいたほうが良い「3つの事」について
当章では、フリーライターがやっておいた方がよいことを「3つ」にまとめました(以下)
- ブログ運営
- コンサルティングや講演
- クラウドソーシングや「他メディアの寄稿募集」を活用する
では、1つずつ順に解説していきます。
1、ブログ運営(フリーライターがやっておいたほうが良いこと)
ブログは、フリーのライターにとって非常に相乗効果をもたらしてくれます。
ブログ運営をすることで、どのようなメリットがあるかを下記にまとめました。
-
文章力の向上につながる
文章力というのは、書けば書くほど上達していくものです(同時に、文章の正しい書き方についても学んでいく必要がありますが)
そのアウトプットの場として、ブログは最適な場となります。
なぜなら、「ブログ」はインターネットを介して多数の方に見てもらうことができます。
そのため、閲覧した方からのレスポンスがある場合もあり、それが文章を書く上で「参考」になったり、励みになったりします。記事を何十通や何百通と書くことで、自分なりの表現の仕方を体現できるレベルになりますし、同時にブログのリピーターも増えていくでしょう。
ブログのファンができるということは、文章を書き続けるうえで、非常に大きなモチベーションになります。
なので、自分だけしか見ることのできないノートに、ひたすら書き続けるよりも、ブログなどの(外部が閲覧できる)場に、アウトプットしていった方が良いでしょう。 -
営業媒体になる
ブログに記事を書き続けることで、徐々にアクセスも増えていきます。
記事が拡散されれば、ソーシャルメディア上からの多数のアクセスに繋がりますし、SEO的に価値がある記事であれば、検索エンジンからのアクセスも期待できるでしょう。
アクセスが増えることによって、「編集者」の目に留まる可能性も高くなります。
なので、ブログ自体が営業媒体となり、アクセスが多ければ多いほど(ブログを通して)仕事を受注できる可能性が高くなるんですね。
※この時、ブログ記事の内容は、何かしらの専門分野に特化した内容にしておくことで、より仕事につながるでしょう。
また、アクセスを多数集めているブログを運営している場合、それだけで、十分にライターとしての価値を高く評価してもらえます。
それによって、寄稿を依頼されたり、アドバイザーとして協力を依頼されたりします。※ブログのアクセス数を上げるための方法については、下記にて詳しく解説しています。
以上が、ブログ運営のメリットになります。
また、ブログを運営していくことで欠かせないのがIT(主にWeb)のスキルです。
特に、無料のブログサービスを利用するのではなく、自分で一からサイトを立ち上げる場合、ITに精通していない人であれば、最初は苦労するでしょう。
ですが、できれば無料のブログサービスでなく、自分で一からブログを立ち上げることをオススメします。
オススメの理由は、下記二つになります。
- 自分専用のブログを立ち上げたほうが、閲覧者に「プロ(趣味じゃない)」としての印象を与えることができる
- 無料ブログサービスより、SEO的にメリットが多いので、検索エンジンからのアクセスを集めやすい
以上が、一からブログを立ち上げた方が良い理由になります。
※一からブログを立ち上げるには、まず下記3つの事を、やっておく必要があります。
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「ドメイン(ブログのURL)を、ドメイン取得業者から取得する」
オススメのドメイン取得業者については、下記記事にてまとめているので、参考にしてください。
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「レンタルサーバーを契約する」
オススメのレンタルサーバーについては、下記記事にてまとめているので、参考にしてください。
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「ブログシステムに、Wordpress を利用する」
「Wordpress」についてや、インストール手順・使用方法については、下記記事にてまとめています。
・WordPressとは?ワードプレスのインストール方法・使い方と、オススメの無料テーマ(テンプレート)・プラグイン紹介
以上です。
また、上述しているとおり、「SEO」に関しての知識もあれば、なお良いでしょう。
自分のブログが、検索に引っかかったほうが、アクセスも多くなりますし、それだけ「編集者」の目に留まりやすくなります。
※SEO対策でやっておくべき事については、こちらにまとめています→SEO対策でブログ運営者がやるべき6つの項目
以上です。
2、コンサルティングや講演(フリーライターがやっておいたほうが良いこと)
コンサルティングや講演活動も、ライター活動とうまく「シナジー」があるビジネスになります。
上述している通り、ライターが仕事を受注するための最も重要な条件は、「専門とする分野への深い知識と経験」になります。
なので、専門とする分野でのコンサルティングや講演活動の経験があることで、仕事を発注する側へのアピールポイントともなるのです。
面接時に例えると、
「私は、パソコンの組み立て経験もあり、各メーカーのパソコンの特徴もおさえています」
に追加で、
「私は、パソコンの組み立てに関する講演活動の経験もあります」
といった具合に、アピールポイントが増えるわけです。
3、クラウドソーシングや「他メディアの寄稿募集」を活用する
クラウドソーシングとは・・・Web上で、不特定多数の人に業務を発注したり、受注(候補)者の募集を行うことです。
企業から個人まで様々な方が、クラウドソーシングサービスのサイト上に、発注したい業務内容や条件などを告知します。それに対して希望する人が応募し、適任と思われた段階で受注となります。
一般的なクラウドソーシングサービスは、「クラウドワークス」が有名です(下記)
クラウドワークスでは、ライター向けの案件も多数扱っているので、ぜひ無料登録しておいてください。
案件としては、例えば「ブログ記事のライティング」であれば「1記事100~500円」が相場でしょう(下図)
また、高い案件であれば、ランディングぺージの作成や、何かしらの商品やサービスのコピーライティングなど「5000~50000円」ほどの案件もあります(こちらは「コンペ形式」のものがほとんどになっています)
このようにライター向けの案件も多数あるので、まだ知名度も経験もない「フリーライター」の方は、まずはクラウドソーシングで仕事を受注すると良いでしょう。
成果によっては、専属ライターとなることもあるようです。
また、クラウドソーシング以外でも、Webを中心としたメディアで寄稿を募集しているところもいくつかあります。
例えば、ガジェット通信では公式に寄稿を募集しています(ガジェット通信のライター募集ページ)
こちらでは、ガジェット通信への所属ライターの募集と、フリーのライター(Webライター)の募集が出ています。
フリーライターの場合、最初の段階では原稿料はもらえませんが、編集部の審査によって原稿料がもらえるようになるみたいです。
また、ガジェット通信以外でも、Googleで「ライター 募集」と検索すれば、山ほどヒットするので興味のある方は検索してみてください。
以上、フリーライターがやっておいた方がよい「3つ」のことでした。
これらをやっておくことで、フリーライターとして効果的に知名度を上げ、仕事を受注していく事ができるでしょう。