Googleは、自社の検索エンジンに対して理念を持って運営しています。
それは、「世界中のあらゆる情報を整理して、検索ユーザーに最高の情報を届けることを使命としていること」です。
Google社の優秀なエンジニアは日々この理念の元で、検索エンジンのアルゴリズムにアップデートを加え続けています。
なんと、2012年では500回以上のアップデートがあったと公表されています。
上記のように、よくこの業界では「アルゴリズム」という言葉が出てきます。
今回の記事では、この「アルゴリズム」について、概要や最新情報を、順に解説していきます。
以下、目次になります。
- アルゴリズムとは?
- 検索結果の順位変動の”もう一つの原因”
- 最新のアルゴリズムアップデート4選
アルゴリズムとは?
SEOの業界でよく耳にする「アルゴリズム」とは、”検索エンジンのアルゴリズム”の事を指します。
「ユーザーのキーワード検索に対して、数千~数万あるコンテンツをランキング化するためのルール」のことを、”アルゴリズム”といいます。
このアルゴリズムによって、コンテンツの順位が決定し、検索結果のページに表示される。といった流れになるわけです。
先程も言ったように、Googleのエンジニアは日々この「アルゴリズム」を更新し続けていて、2012年には500回以上の更新があったと公表されています。
更新があるたびに、検索結果に表示されるコンテンツは順位変動を起こすので、日々順位が入れ替わっているということですね。
ちなみに、この「アルゴリズム」が検索順位を決定する要因としている要素は200以上もあると公表されています。そしてその一つ一つの要素に重み付けをしているので、
「アルゴリズム」が変更されたという事は・・・検索順位を決定する要素が「追加・削除・変更」された又は各要素の重みが「変更」された。という事になります。
検索順位を決定するための要素(下記は、ほんの一例(全ての要素は公開されていない))
- コンテンツの表示スピード
- サイトの鮮度(日々コンテンツが追加・更新されているか)
- コンテンツの情報量の多さ
- 独自性・信頼性のあるコンテンツ
- 被リンクの数と質
検索結果の順位変動の”もう一つの原因”
上記で説明しているように、検索結果の順位変動の原因は「アルゴリズムが更新された」事が1つの原因です。
ただ、原因はこれだけではなく、もう一つあります。
それが「データリフレッシュ」です。
データリフレッシュとは、Google に日々蓄えられている(indexされている)Webページのデータベースを更新することです。
これによって、検索順位を決定する基準(アルゴリズム)は変わりませんが、indexされているデータが更新されたことにより、評価が変わり、順位変動が起こります。
最新のアルゴリズムアップデート4選
■パンダアップデート
パンダアップデートは、質の高いコンテンツを上位表示させ、質の低いコンテンツを下位表示させるアップデートになります。
下記が、主な特徴になります
- 他のサイトのコピーコンテンツや情報量の少ないコンテンツの順位下降
- 調査レポート・研究結果など、オリジナル性の高いコンテンツの順位上昇
■ペンギンアップデート
ペンギンアップデートは、品質・信頼性が著しく低いリンクを扱っているページや、そのようなページから被リンクを受けているページを排除・減点評価するためのアップデートです。
「品質・信頼性が著しく低いリンク」とは、どのようなリンクなのか・・・下記にまとめました。
- 【テンプレート化されたリンク集ページからのリンク】:検索順位を上げたいウェブサイトを複数設定し、そのサイト郡に向けてのリンクを並べた簡単なリンク集からのリンクです。
- 【1行文章紹介型リンク集ページからのリンク】:下記例のように1行ずつ、全く脈絡のない文章を入れていき、キーワードに上位表示させたいサイトへのリンクを設定しているページからのリンクです。
例)
—————————-
私は今週、東京 引越します。
いつか花屋を開店したいです。
今日はデジカメを買いに行きます
…(以下、続く)
—————————-上記の例では「東京 引越」「花屋」「デジカメ」がハイパーリンクとなり、検索順位を上げたいサイトのURLを入れます。
- 【自動相互リンクシステムに登録して得たリンク】:自動相互リンクシステムとは、登録をしておけば後は自動的に登録したサイトの相互リンクが増加していくといったシステムです。このようなシステムから得たリンクは減点対象となります。
- 【アンカーテキストの内容に著しく偏りがあるリンク】:例として、あるページに集まっているリンクが”全て同じアンカーテキスト”だった場合、Googleから人為的とみなされ、減点評価となります。
■ソーシャルシェアの重要度拡大
近年、Facebookのイイね・Twitterのリツイート・Googleプラスの+1ボタンによるシェアが、検索結果の順位変動に関わる要素となっています。リンクの数と同じように、ソーシャルシェアの数もGoogleが重視する要素となっているのです。
■コンテンツのAuthor情報が1要素に
「コンテンツ著作者の評価に基づいて重要度や信頼度の重み付けを行うランキングアルゴリズム」が近いうちに本格的に投入されます。
それは、米Google・Eric Schmidt氏の言及「”認証されたオンラインプロフィールと結びつけられた情報は、認証なしのコンテンツよりも検索結果の上位に表示する”」からも明らかな事です。
※Googleは、各サイトコンテンツの「Author情報」を”Google+”のプロフィール情報から認識しています。
まとめ
今回解説したように、Googleのアルゴリズムは日々アップデートが繰り返されています。
ですので、過去ではスタンダードなSEO施策であっても、現在では逆に減点評価を受ける施策もしばしばあります。
なので、日々googleがどのような内容でアップデートをしているのかをチェックしていかなければなりません。その上で、有効なSEO施策を決定し実行に移していきましょう。