どーもー、現在某IT系の会社でjavaエンジニアとして働ている者です(当ブログの管理人です)
今回の記事では、IT業界未経験からエンジニアへの転職を検討している方へ、企業(求人)選びのポイントについて解説していきますが、
- 「IT企業の求人ページに、未経験可・歓迎って書いてるかけど、実際はどうなの?」
- 「業界未経験からエンジニアになりたい場合、どのように転職活動を進めていけば良いの?」
- 「どのようなIT企業がおすすめなのか。」
- 「未経験の場合の、転職活動のポイントや注意点とかあるの?」
このような疑問に答える内容となっています。
エンジニア未経験だからこそ、ちゃんとした準備をしてから転職活動をする必要があります。
「未経験歓迎って書いてあるから、このIT企業へ転職しよう!」って安易に考えていると、思わぬ落とし穴にハマってしまうケースも多々あります。
というわけで、IT企業(求人)の選び方などについて、順に解説していきます。
※ちなみに、エンジニア未経験じゃない方でも、参考になる内容となっているので、ぜひ読み進めていってください
※未経験からのエンジニア転職については、以下の記事もぜひ参考にしてください。
以下、目次です。
- 未経験からエンジニア転職する際に知っておくべき、IT企業の3つの分類
- IT企業の求人情報でチェックすべき5つの事 ~未経験からのエンジニア転職
- 代表的な転職サイトやエージェントの、エンジニア未経験可の求人件数をまとめました
未経験からエンジニア転職する際に知っておくべき、IT企業の3つの分類
まずは、企業選びの際に知っておくべきなのが、「IT企業の分類」についてです。
中小から大企業まで、様々な企業が存在しますが、IT企業は大きく3つに分類することができます(以下)
- 自社サービス提供&開発
- 受託・自社開発(SIer)
- 受託・客先常駐(SES)
では、それぞれ順に解説していきます。
1、自社サービス提供&開発 ~IT求人企業の分類(エンジニア未経験者の転職知識)
名前の通り、自社でサービスを提供していて、その開発も自社でおこなっているケースですね。
GoogleやAmazon、Microsoft、楽天、Yahooなどなど、誰もが知っているIT企業は、大体これです。
知名度もそうですが、良好な労働環境や高い年収など、3つの分類の中で最も競争率が高く、転職するのが難しい特徴を持ちます。
大手や人気な自社サービス企業の場合、ほとんどは実務経験:3年以上といった条件があり、未経験採用はしていない企業が多いです。
ただし、中小の自社サービス開発企業であれば、未経験採用をしているところもあります(ただし、選考の倍率は高いため、一定のプログラミングスキルは必須です)
2、受託・自社開発(SIer) ~IT求人企業の分類(エンジニア未経験者の転職知識)
いわゆる、SIer(System Integrator)と呼ばれる企業ですね。
クライアントとなる企業から、システム開発の依頼を受託して、開発業務をおこないます。
SIerでは、基本的にはクライアント先ではなく、自社で開発業務をおこなうのが特徴です。
ちなみに、SIerは、以下のようなピラミッド構造になっている事が多く、
大手のSIerが最上位にいて、そこから下請け企業である「中小のSIer」や「SES(後述してます)」に、開発などの業務が振られることになります。
プロジェクトのマネジメントや、クライアント企業とのやりとり、要件定義・設計作業など、主に上流工程については大手が引き受けて、
プログラミング開発やテストなどは、下請けに振ることが一般的です。
※もちろん、SIerの中には、ピラミッド構造にはなってなくて、自社だけで全ての業務を回しているケースも多いので、企業にもよるのですが。
ちなみに、転職の難易度的には、大手のSIerは倍率が高く難しいですが、
中小のSIerであれば、エンジニア未経験でも転職できる可能性は十分にあるでしょう。
ただし、未経験可だとしても、一定のプログラミングスキルを求める企業は多いです。
3、受託・客先常駐(SES) ~IT求人企業の分類(エンジニア未経験者の転職知識)
SESとは、「System Engineering Service(システム・エンジニアリング・サービス)」の略称で、「エンジニア派遣業」とも呼ばれています。
クライアントが希望するスキルを持ったエンジニアを紹介・派遣するようなサービスで、労働時間単位でエンジニアを紹介する契約形態のことです。
要は、派遣ですね(厳密(法的な扱い)には違いますが、、)
SIerとよく間違われますが、SIerは自社での開発に対して、SESでは客先での開発となります。
なので、SESは「客先常駐」とも呼ばれます。
プロジェクト毎に開発現場(客先)は変わってしまい、当然、関わる人やサービス、勤務地、勤務条件などが変更になってしまいます
期間的には、プロジェクトによるのですが、数ヶ月~数年と様々です。
また、SIerの企業が、SESからエンジニアを派遣してもらっているケースも多いため(人手が足りない時など)
このために、SIerとSESが混同されてしまうわけです。
また、「未経験可」で募集をしているIT企業は、「SES」の割合が非常に多いことも特徴となっています。
大体の場合、1~3ヶ月程度の研修を受けたのち、どこかのクライアント先に送られることになります。
(1社目は大体、先輩社員がすでに常駐している企業に送られ、OJTも兼ねて、働く事が多いです)
このように、転職で入社するのは一番ハードルは低くなっています。
ただし、プロジェクトごとに勤務地や労働環境、人間関係などはリセットされるので、そこは認識しておく必要があります。
様々な会社(派遣先)で働きたかったり、煩わしい人間関係が嫌な人は、SESの方が向いてると思います。
(最近は、リモート勤務も増えているので、そこまで変わらなかったりしますが・・)
ちなみに、SESの求人では、勤務地が「都内近郊」のように曖昧な表現となっています(要は、固定されていない)
以上です。
IT企業の3つの分類とそれぞれの特徴まとめでした。
上述の通り、エンジニア未経験の場合は、中小のSIerか、SESへの入社がまずは現実的です。
そこで、2~3年ほど実務経験を積んでから、条件の良い自社サービス開発の会社に転職したり、フリーランスに転向したりというのが、IT業界のキャリア戦略になります
IT企業の求人情報でチェックすべき7つの事 ~未経験からのエンジニア転職
続いて、転職活動時にIT企業の求人情報を確認する際に、チェックすべきポイントを以下にまとめました。
- 職種・業務内容のチェック
- 開発要件のチェック
- エンジニアの人数(会社の規模)
- 研修制度の有無
- 勤務条件
- 残業の平均時間や扱いについて
- 勤務地
では、順に解説していきます。
1、職種・業務内容 ~エンジニア未経験者の転職で、IT求人企業のチェックポイント
一口にエンジニアと言っても、実際には様々な業務内容を存在します。
最もイメージが強い、プログラミング開発をする以外にも、
あとは、
PM(プロジェクトマネジメント)や上流工程(要件定義や設計)など。
未経験の方は、これらの職種・業務内容の違いについても、事前にチェックして理解しておいてください。
例えば、プログラミング開発をしたいのに、ネットワーク監視の会社に転職しても、ミスマッチしてしまいます、、
ちゃんと、自分の希望とマッチしている職種・業務内容かどうか、チェックしてください
2、開発要件 ~エンジニア未経験者の転職で、IT求人企業のチェックポイント
IT企業の求人情報には、開発要件が記載されているところがほとんどです。
具体的に、どのプログラミング言語、フレームワーク、DB、開発環境&ツール、などを採用しているのか。
未経験者でも、「javaのサーバサイド開発がしたい」と、具体的に決めている方もいるでしょう。
そういった場合は、ちゃんと希望とマッチしているかどうか、提示されている開発要件の情報からチェックしてください。
また、逆に具体的な開発要件が記載されていない場合は、警戒した方が良いです
そういった会社(特にSES)では、本来、自分が希望するような開発業務を任せてもらえず、
そのために、良い開発経験が積めず、全くスキルが身に付かない(よくあるのが、テストばっかり任せられたり)
なんて事にもなってしまいます。
3、エンジニアの人数(会社の規模) ~未経験者の転職で、IT求人企業のチェックポイント
エンジニアの人数については、多ければ多いほど開発体制・環境が整ってたり、開発ノウハウがまとまってる可能性が高いです
その分、ガチガチにルール化されていますが、それも含めて大人数での開発に最適化されており、何かしら困った事があっても、すぐに解決できる仕組みやノウハウがあるでしょう。
エンジニアとしての自分のスキルを上げたいといった観点でも、学べる点が多いと思います。
なので、未経験の方は、できるだけエンジニアの人数が多い所へ転職するのが良いでしょう。
また、逆に社内エンジニアとかだと「一人だけで開発・保守している」という事をよく聞いたりします。
人数が少ないと、自由に裁量をもって仕事できるといったメリットも当然あるかとは思いますが、そもそも会社からの(開発部への)投資を受けられなかったり、
開発体制や環境を整えられなかったり、スキルアップの観点でも、大人数と比較すると学習できる側面は少なくなってしまいます。
あとは、人数が少ない分、システム保守(緊急対応)などで、休日勤務を余儀なくされる可能性も高いでしょう。
ただし、逆に人数が少ない分、インフラからバックエンド・フロントエンドと、任せられる部分が多く、幅広い経験を積むことができる。といった事にも繋がりやすいですけどね。
(人数が多い所では、ほぼ間違いなく「分業体制」となっているため。)
それぞれに善し悪しはありますが、未経験の方は、なるべくエンジニアの人数が多く、開発環境が整ったところへ転職するのが良いかと思います。
4、研修制度の有無 ~エンジニア未経験者の転職で、IT求人企業のチェックポイント
エンジニア未経験であれば、研修制度があるかどうかも確認しておきましょう。
会社によっては、入社後:3ヶ月とか、まとまった期間を研修に当ててくれるとこも多いかと思います。
また、研修後に実際に業務にあたるときには、先輩がOJTとしてフォローしてくれるかどうかも、チェックが必要です。
(さすがに、OJTはあるとは思いますが。)
ということで、未経験の方はできるだけ研修制度があるところへ転職した方が良いでしょう。
研修制度があるということは、会社が「未経験の人材を育てる仕組みが整っている」という証明にもなるので。
5、勤務条件 ~エンジニア未経験者の転職で、IT求人企業のチェックポイント
こちらも当然、転職する際はチェックするとは思いますが、
「求人会社に、完全労働裁量性やフレックス、リモート勤務制度などがあるかどうか・・」
これは、様々な働き方の選択が可能であり、その仕組み化もちゃんとされている。ということなので、
会社がちゃんと「エンジニアが働きやすい環境」を作っている。という証拠でもあります。
この辺もちゃんとチェックするようにしましょう。
ただし、未経験エンジニアの方は、最初からリモート勤務で働くのは、かなりハードルが高いので、おすすめしません。。
(周りの席に同僚の方々がいて、何かしら困った時に聞きやすい環境であることも、未経験の場合は重要なポイントです。)
6、残業について ~エンジニア未経験者の転職で、IT求人企業のチェックポイント
求人情報には、残業に関しての記載も必ずあるので、チェックしておきましょう。
平均して、どれくらいの残業時間なのか。
40時間を超えてるようなところには注意が必要です。
また、IT企業では「固定残業制」のところも多いです。(私の勤務している会社もそうです)
例えば、40時間/月を固定として、残業代が振り込まれるようなケースですね。
この場合は、月に40時間の残業があることは覚悟しておかなければいけません。
悪質なところだと、実際の残業時間の方がはるかに長いようなケースもありますが。
7、勤務地 ~エンジニア未経験者の転職で、IT求人企業のチェックポイント
こちらは、上述でも解説していますが、SESの場合「客先常駐」であることがほとんどです。
その場合、プロジェクトが変わるごとに、勤務地も変わることになるので、その辺は覚悟してください
(SESに転職しようと思っている方は。)
以上、
エンジニア未経験の方が、IT企業の求人情報をチェックする時の7つのポイントでした。
代表的な転職サイト・エージェントの、エンジニア未経験可の求人件数をまとめました
続いて、実際にどれくらいのエンジニア未経験枠の求人件数があるのか、
以下3つの転職サイト・エージェントにて、確認してみました。
-
リクルートエージェント
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マイナビ転職
-
doda(デューダ)
・javaプログラマーにおすすめの大手転職サイトとエンジニア特化型求人サイト:8選 ~平均年収や仕事内容なども
※上記は、javaプログラマーと記載がありますが、言語関係なく参考になる内容となるので、ぜひ。
では、順に紹介していきます。
-
「リクルートエージェント」
転職エージェントの中で最大手、求人件数も最も多いのが、こちらの「リクルートエージェント」になります。
CMでもお馴染みですね。
上記から、ITエンジニア・プログラマーの求人件数は、
(2022/7時点)
公開:6.3万人、非公開:6.8万人
公開・非公開ともに、6万件超えと、どちらもかなり多いことが分かりますね。
ちなみに、非公開求人とは、転職サイトや企業のホームページなど、インターネット上では確認できない、⼀般に公開されていない求⼈情報のことです。こうした⾮公開求⼈は、会社と提携している転職エージェントだけが求人情報を取り扱っています。
また、ITエンジニアの求人にて、「未経験可」で絞って検索してみると、
公開求人:5652件
非公開求人:2626件上記から、公開求人に関しては、大体1/10が「未経験可」であることが分かりますね。
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「マイナビ転職」
こちらもCMでお馴染み、有名な転職サイトになります。
上記の通り、
(2022/7時点)ITエンジニア全体の求人:約2万件
未経験可の求人:1853件というわけで、マイナビの方は、大体9~10%ほどの未経験枠があることが分かりますね。
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「doda(デューダ)」
こちらもCMでお馴染みですね。dodaも代表的な転職サイト兼エージェントです。
上記の通り、
(2022/6時点)・ITエンジニア・プログラマー:3.5万件(公開のみ)
・未経験可の求人:3296人(公開のみ)
dodaも、ITエンジニア全体の求人に対して、未経験枠は10%ほどですね。
というわけで、3つの主要な転職サイト・エージェントにて確認しましたが、
どこも、大体10%ほどが、未経験でも可能な求人となっていました。
上記から、未経験でも十分に転職できそうな事は確認できますね。
ちなみに、転職サイトと転職エージェント、どちらを利用するのがオススメなのか・・
エンジニア未経験の方であれば、どちらにも登録して併用するのが良いですが、
特に転職エージェントを利用すれば、
どのようなIT企業(求人)に応募すれば良いのか、どのように転職活動を進めていけば良いのか。
転職エージェントの担当者にアドバイスを貰えながら進めていけるので、おすすめですね。
ワークポートのように、プログラミングスクールも運営している転職エージェントなんかも、あります。
「みんスク」というプログラミングスクールで、転職サポートもあり、しかも無料です。
今後、IT業界未経験からエンジニアへ転職したいと思っている方の参考になっていれば幸いです。
では。