レンタルサーバーは現在、多数の会社が提供しひしめき合っているため、初心者にとっては、どれを選定して良いのか困ってしまいます。
そこで、いくつかのレンタルサーバーを利用してきて、「10,000PV / 日」までに成長した当ブログを運営してきた経験から、
サイト運営やブログ運営において、オススメのサーバーを挙げると、以下の3つになります。
今回の記事では、これら3つを、「レンタルサーバーを選定する際の9つの軸」に沿って、比較解説していきたいと思います。
以下、目次。
- レンタルサーバーを選定する際の9つの軸
- 9つの選定軸で、3つのおすすめレンタルサーバーを比較してみる
レンタルサーバーを選定する際の9つの軸
以下が、レンタルサーバーを選定する際の、9つのポイントになります。
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【利用料金】
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【サーバーの、ディスク容量】
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【サーバーのスペック】:以下の、5つが指標となります
1 : CPU
2 : メモリ
3 : 転送量
4 : Webページの表示速度
5 : サーバー1台あたりの収容人数※転送量とは・・・サーバーにアクセスしてきたユーザーへ転送されるデータサイズ(Webページサイズ)の事で、アクセスが多ければ多いほど、増えていきます。
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【 WordPress や、Movable Type の、簡単インストール機能の有無】
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【 PHP・MySQL の利用可否】
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【データのバックアップサービスの有無】
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【マルチドメイン対応の有無】
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【サポート体制】
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【マニュアルのわかりやすさ・豊富さ】
以上が、レンタルサーバーを選定する際の「9つ」の軸になります。
次章では、これらの軸にそって、おすすめレンタルサーバーを比較していきます。
9つの選定軸で、3つのおすすめなレンタルサーバーを比較してみる
当章では、冒頭で紹介したおすすめのレンタルサーバー・・・
これら3つのサーバーを、前章でまとめた「9つの軸」に沿って、順に比較解説していきます。
1、利用料金
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【ロリポップ】
「初期費用」 : 1,575円
「月額費用」 : (以下)
・コロリポプラン : 105円
・ロリポプラン : 263円 ※おすすめ
・チカッパプラン : 525円 -
【XServer】
「初期費用」 : 3,150円
「月額費用」 : (以下)
・X10プラン : 1,050円 ※おすすめ
・X20プラン : 2,100円
・X30プラン : 4,200円 -
【さくらインターネット】
「初期費用」 : 1,000円
「月額費用」 : (以下)
・ライトプラン : 125円
・スタンダードプラン : 500円 ※おすすめ
・プレミアムプラン : 1500円
以上です。
上記の通り、「3つ」のレンタルサーバーには、各プランが用意されています。
以下、3社のおすすめプランになります。
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【ロリポップ】 : ロリポプラン
「コロリポプラン」では、PHP & MySQL が利用できないので論外です。
また、「チカッパプラン」は、「ロリポプラン」と比較して、ディスク容量の上限が増える事と、SSHの利用可がメリットです。
ですが、月額費用的に「ロリポプラン」で良いでしょう。
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【Xserver】 : X10プラン
X20・30 と比較して、「X10プラン」のデメリットは、ディスク容量の上限が少ない事と、独自ドメインが付いてこない事です。
ただ「X10プラン」でも、ディスク容量は十分な量ですし、
独自ドメインを普通に取得したとしても、月額費用的に「X10プラン」のほうが安いので、こちらで良いでしょう。
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【さくらインターネット】 : スタンダードプラン
「ライトプラン」は、MySQL が使用できないので論外です。
また、プレミアムプランとスタンダードプランの違いは、ディスク容量の違いのみです。
こちらに関しては、「スタンダードプラン」でも、全く問題ない容量なので、こちらのプランで良いでしょう。
以上が、3社のおすすめプランになります。
(以降の比較解説では、上記おすすめプランを対象としています)
2、ディスク容量
それぞれの、ディスク容量(上限)は、下記になります。
- 【ロリポップ(ロリポプラン)】 : 50G
- 【Xserver( X10 プラン)】 : 200G
- 【さくらインターネット(スタンダードプラン)】 : 100G
ロリポップ(ロリポプラン)が、「50G」 で少ないように見えますが、通常のブログ運営においては全く問題のない用量です。
ちなみに下図は、当ブログの半年間分の利用用量になります。
上図から、全く問題のないことが分かりますね。
3、サーバーのスペック
- CPU
- メモリ
- 転送量
- Webページの表示速度
- サーバー1台あたりの収容人数
上記「5つ」の指標にそって、それぞれのスペックを計っていきます。
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【ロリポップ】
・「CPU」 : 情報なし・「メモリ」 : 情報なし
・「転送量(上限値)」 : 「5GB / 日(ロリポプラン)」
(参考元:「データ転送量の制限について(利用規約)」)・「表示速度」 : 「XServer」と比較した検証情報(下記)
([WordPress 高速化計画 Vol.1] ロリポップからエックスサーバーへの乗り換え)・「サーバー1台あたりの収容人数」 : 情報なし
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【XServer】
・「CPU」 : Xeon E5-2430L ( 2.00GHz )
(参考元 : 「エックスサーバーとさくらのレンタルサーバのスペック比較」)・「メモリ」 : 16G
・「転送量の上限」 : 「50GB / 日(X10プラン)」
(参考元 : 公式サイトの「サーバー仕様」)・「表示速度」 : 「さくら」と比較した検証情報(下記)
(エックスサーバーとさくらサーバーの表示速度比較)・「サーバー1台あたりの収容人数: : 170人程度
(参考元 : 「さくら vs ロリポップ vs エックスサーバー」) -
【さくらインターネット】
・「CPU」 : 「Intel(R) Core(TM)2 CPU T7200 @ 2.00GHz」
(参考元 : 「エックスサーバーとさくらのレンタルサーバのスペック比較」)・「メモリ」 : 2G
・「転送量の上限」 : 「80GB / 日(スタンダードプラン)」
(参考元 : さくら公式 : サーバーの基本仕様)・「表示速度」 : 「Xserver」と比較した検証情報(上記)
・「サーバー1台あたりの収容人数」 : 100人程度
(参考元は、「Xserver」と同じ)
以上です。
スペック的に見れば、やはり「XServer」がおすすめです。
メモリ:16G、転送量:50G/日、と高スペックなサーバーを採用していて、
「Webページの表示速度」も、他社と比べてかなり速い検証結果となっています。
4、WordPress や、Movable Type の、簡単インストール機能の有無
有名どころの「CMS」のインストール機能については、全てのサーバーで用意されてるようです(以下)
- 【ロリポップ】 : 有り
- 【Xserver】 : 有り
- 【さくら】 : 有り
5、PHP・MySQLの利用可否
WordPressなどを導入するには、PHP・MySQL の対応は不可欠です。
今回挙げたレンタルサーバーでは、どれも対応しています(以下)
- 【ロリポップ】 : 利用可
- 【Xserver】 : 利用可
- 【さくら】 : 利用可
※ちなみに、ロリポップの「ロリポプラン」では、MySQLのデータベースが「1個」しか作成できません。
「1個」でも問題はないのですが、場合によっては、データベースの管理が煩雑になってしまうので、注意が必要です。
例えば、「Wordpress」を2つ以上インストールする場合など。
ちなみに、
「Xserver(X10プラン)」では、30個
「さくら(スタンダードプラン)」では、20個まで、DB を作成することができます。
6、データのバックアップサービスの有無
万が一に備えて、サーバー管理会社の方で、バックアップサービスを提供しているかの確認です。
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【ロリポップ】 : 無し
公式サイトには、下記のように記載があります。
大変申し訳ありませんがロリポップ!では、お申込み時に同意いただく【利用規約】にございますとおり、お客様ご自身でバックアップデータを保有していただく事をお願いしております。 -
【Xserver】 : 有り
「Xserver」は、データのバックアップサービスを提供していますが、こちらは有料サービスになります(以下)
・Web・メールデータ : 10,500円
・MySQL(1つ) : 5,250円参考元 : Xserver公式 : バックアップについて
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【さくら】 : 無し
公式サイトには、下記のように記載があります。
本サービスは、サーバ自体の障害から復旧するためのバックアップであり、お客様ご自身が誤って消去してしまったデータの復旧をおこなうものではありません。なので、誤操作でのデータ消去にそなえ、お客様でもバックアップを行う事をおすすめします。
参照元 : さくら公式 : データ保管体制
上記から、「さくら」側の非であれば、バックアップデータの提供はされますが、ユーザーの非であれば、それは自己責任であり、バックアップデータの提供はされません。
以上です。
ブログ・サイト運営をしている以上、レンタルサーバー云々に関わらず、基本的には自分の方でバックアップは定期的にしておくようにしておきましょう。
7、マルチドメイン対応の有無
マルチドメイン対応とは・・・1つのサーバーアカウントで、複数のドメインを管理できることです。
例えば、私は、当ブログ「viral-community.com」の他にも、複数のドメインを、ロリポップ(1アカウント)にて管理しています。
このように複数のドメイン管理がおこなえることを、マルチドメイン対応と呼びます。
今回挙げた各レンタルサーバーでは、どれも対応しているようです(以下)
- 【ロリポップ】 : 有り(20まで)
- 【Xserver】 : 有り(無制限)
- 【さくら】 : 有り(20まで)
8、サポート体制
レンタルサーバーを選定する上で、「サポート体制」についても見ておく必要があります。
特に、「電話サポート」を受け付けているところは、それが一種の「安心感」や「信頼感」につながるでしょう。
では、各社のサポート体制は、以下のようになっています。
- 【ロリポップ】 : メールサポート、チャットサポートあり
- 【Xserver】 : メールサポート、電話サポートあり
- 【さくら】 : メールサポート、電話サポートあり
以上です。
9、マニュアルのわかりやすさ・豊富さ
各社、マニュアル(+FAQ)については、量も豊富で、分かりやすくまとめられている印象です(以下)
- 【ロリポップ】 : マニュアル・FAQ 共に豊富で、内容も図解入りで分かりやすい
- 【Xserver】 : 同上
- 【さくら】 : マニュアルは豊富で、内容も図解入りで分かりやすい。ただ「FAQ」は、カテゴリ検索が使いにくく、量も乏しい印象
以上です。
まとめ
これまで、「9つ」の軸に沿って、3つのおすすめレンタルサーバーを比較してきましたが、
個人的に最もおすすめしたいのは、やはり、スペック面で他社を大きく圧倒している「XServer」です。
価格面では一番高いのですが、高スペックサーバーの利用、電話サポート有り・バックアップサービスあり等を鑑みて、最もパフォーマンスが高いのが「XServer」だと思います。
ただし、、、
- サイト運営の経験がなく、これからサイト運営をお考えの方
- 日々のアクセス数が、「数十 ~ 数百 / 日」で推移している方
上記に該当する方については、「ロリポップ」をオススメします。
要は、以下のように使い分けると良いでしょう。
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【サイト運営初心者】 : ロリポップ(ロリポプラン)
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【サイト運営中級者以上 or アクセスの集まっているサイト】 : XServer
以上です。
また、サイトを公開するには「サーバー」の他に、「独自ドメイン」が必須です。
独自ドメインを取得するには、まず「ドメインの取得業者」を選ぶ必要がありますが、
それについては、下記の記事にてまとめているので、ぜひ参考にしてください。
・ドメイン取得業者を選定する際の四つの軸で、オススメ業者を選定してみる
以上です。