ページランク(pagerank)とは

ページランクとは?PageRankと検索順位が関連していないことを確認してみた

ページランク(Pagerank)とは・・・Webページに対しての、検索エンジン(Google)からの評価の指標となるものです。
なので、「ページランク(Pagerank)」が高ければ、それだけ検索エンジンからの評価も高いという事です。

では、どのように評価付けをおこなっているのか・・・

簡単に言うと、どのくらいのサイト(ページ)から被リンクを集めていて、そのうち「検索エンジンから評価の高いサイト」は、どのくらい存在するのか、、、

これが、「ページランク(Pagerank)」を決定する際の判断軸となります。

要は、「ページランク(Pagerank)」を上げたければ、他のサイト(ページ)からの「被リンク」を多数集めて、かつ検索エンジンからの評価が高いサイトからの「被リンク」を得れば良いということです。

これは、「ページランクの前提となる考え(下記)」からきています。

学術論文の重要性を測る指標としては、被引用数がよく使われる。
重要な論文は、たくさんの人によって引用されるので、被引用数が多くなると考えられる。

同様に、注目に値する重要なWebページは、たくさんのWebページから被リンクされると考えられる。

※参照元・・・Wiki:ページランク

上記から、”学術論文の重要性を測る指標” に基づいた概念が、「ページランク」であるといえます。

さらに、下記のようにも解説されています。

「多くの良質なページからリンクされているページは、やはり良質なページである」

という再帰的な関係をもとに、ページの重要度を計算している。

※参照元・・・e-Words:PageRankとは

このように、「ページランク」で重要なのは、被リンクの数だけでなく、どのサイト(ページ)からの被リンクなのかも、重要な要素であることを読み取れます。

ちなみに、この「ページランク(Pagerank)」の指標は、「0〜10」の11段階で表示されます。
ただ、実際は、ほとんどのサイトが「評価:0」となっています。

※自分のサイトのページランクの確認手順については、後述しています。

今回の記事では、この「ページランク」と検索順位との関係について。

また、ページランクを上げる際の注意点と、自分のサイトのページランクの確認手順についても解説していきます。

以下、目次なります。

  • ページランク(PageRank)と検索順位の関係について
  • ページランクを上げるために、やってはいけない事
  • PageRank の確認手順について

ページランク(PageRank)と検索順位の関係について

ページランク(pagerank) 検索順位との関係

まず、最初に結論から言うと、「ページランク(PageRank)」は、検索結果の順位と強い相互関係はありません。

要は、「ページランク(PageRank)」を上げたからといって、検索順位が上がるものではないし、逆に「ページランク(PageRank)」が低くても、検索順位が高い場合も多々あるという事です。

下図を見てください。

こちらは、「Googleウェブマスターツール」で、検索キーワードごとの検索順位を確認できる画面になります(「Googleウェブマスターツール」についてはこちらで解説しています→Google対策に必須!ウェブマスターツール(WebMasterTool)へのサイト登録と基本的な使い方

全て、当サイトのデータですが、検索結果の表示回数が月に2000を超えるキーワードに対しても、10位以内に入っている事が確認できます(キーワードは伏せています)

検索順位 確認

で、次に上図で上位表示している対象のページ(2つ)のページランクを「SEOページランクチェッカー」で確認しています(下図)

ページランク 確認

どちらも、ページランクが「0」である事を確認できますよね(ページURLについては、伏せています)

この事からも、「ページランク(PageRank)」と検索順位には、相関関係がないことが分かります。
ページランクが「0」でも、検索順位で上位に表示されるという事は、普通にあることです。

これは、検索エンジン(Google)にとって、「ページランク(PageRank)」とは、検索順位を決める際の一つの要素でしかないからです。
しかも、この要素とは、全部で200以上もの要素があり、その中の一つでしかない。という事です。

もちろん、1つの要素として「ページランク(PageRank)」を上げれば、検索エンジンからの評価は高くなります。ですが、その重要度は著しく低いものになります。

なので、SEO的にいえば、「ページランク(PageRank)」を意識する必要はほとんどないと言えるでしょう。

※「SEO」についてはこちらで解説しています→SEO対策とは

「ページランク(PageRank)」を上げるために、やってはいけない事

ページランク対策 やってはいけないこと

上述している通り、「ページランク(PageRank)」は、Webページへの被リンクに基づいて、ページの価値を指標化したものです。

ですが、この「ページランク(PageRank)」が、SEOにおいて重要な要素ではない事。また、検索順位とは関連していないことを、前章で解説してきました。

なので、そもそも「ページランク(PageRank)」を上げるために、時間や手間を掛けるのは、非常に無駄であり、勿体無い事です。

「ページランク(PageRank)」を上げるために費やす時間があれば、Webサイトのコンテンツを増やしていった方が、SEO的にもよっぽど効果的な時間の使い方でしょう。

ある程度「SEO」に関わってきた人であれば、これまで述べてきたような事は、当たり前の事として理解しているのですが、未だに「ページランク(PageRank)」を重要視している方が、少なからず見受けられます。

また、ページランクを操作する意図で、リンクを売買している業者もまだ存在しますしね。

リンクの売買とは、どういう事か・・・

例えば、リンクを売買している業者が、ページランクの高いサイトを持っていたとしましょう。

上述している通り、ページランクを上げるには、ページランクの高いサイトからの被リンクが最も効果的です。

なので、「ページランクの高いサイトからの被リンクを買いませんか~」といった有料でリンクを売る業者がいるのです。

そして、ユーザー(購入者)も、「ページランクの高いサイトからのリンクを購入すれば、サイトの価値が上がり、検索エンジンで上位表示できる」と勘違いして、そのリンクを購入するわけです。

ですが、Googleは、このようなリンクの売買について、厳しいペナルティを課しています(下記)

検索結果でのサイトのランキングに悪影響を与える可能性のある「リンクプログラム」の例としては、次のようなものが挙げられます:

・PageRank を転送するリンクの売買。これには、リンク、またはリンクを含む投稿に対する金銭のやり取り、リンクに対する物品やサービスのやり取り、商品について書いてリンクすることと引き換えに「無料」で商品を送ることなどが含まれます。

※参照元はこちら→Googleガイドライン:リンクプログラム

検索エンジンでの順位を上げるために、お金を払ってまでやった事が、逆にペナルティを受けて順位を下げてしまう結果になるのです。

なので、このように「有料リンク」を利用するような事は絶対にしないでください。

また、Googleがペナルティを課している事は、これだけではありません。

ページランク対策 やってはいけないこと2

例えば、よくある例でいうと、自分でペラサイト(内容の薄いサイト)をいくつも作って、それらのサイトから「メインのサイト」へリンクを送るといった手法です。

これも、被リンクを得るための手法として一時期流行った事で、未だにこのような意味のない事に時間を使っている方がいます。

そもそも、ペラサイトのような内容の薄いサイトから、どれだけリンクを得たとしても、質が伴っていないため意味がないでしょう。

また、例えリンク元のサイトが「検索エンジン」からの評価が高かったとしても、そのサイトの全ページからリンクを受けていたり、そのサイトからのリンク先が全て「メインのサイト(1サイト)」のみだった場合には、Googleからペナルティを受けてしまうでしょう。

なぜなら、「ページランクの操作のためだけに使用されたリンクと、疑われる要素」として、十分過ぎる状態だからです。

このように、「ページランク」を上げる時に考えてしまいがちなのは、「どのように被リンクを得るのか・・・」といったように、被リンクの取得手段ばかりに向かいがちですが、このような事は全く考える必要はありません。

このような事を考えておこなった先には、Googleからのペナルティが待っている場合がほとんどでしょう。

なので、重要なのは、上質なコンテンツを追加し続けていけば、自然とユーザーはリンクを貼ってくれるし、それによって自然と「ページランク」も上がっていくだろうという志向を持つ事です。

SEOにおいても、ページランクの向上においても、「上質なコンテンツを提供し続けていく事」が一番の近道になるのは変わらないでしょう。

ページランク(PageRank)の確認手順について

ページランク 確認手順

ページランク(PageRank)を確認する方法は、いくつかあり、最も一般的なのは下記2つでしょう。

  • ネット上で、フリーで提供されている「ページランク確認サービス」を利用する
  • ブラウザの拡張機能として、「ページランク確認ツール」を導入する

一つ目に関しては、「Google PageRank Checker」が、最も一般的な「ページランク確認サービス」になります。

使い方も、確認したいページのURLを入力するだけなので、非常に簡単です。

二つ目は、ブラウザによって違いますが、例えば「GoogleChrome」をお使いであれば「PageRank Status」という拡張機能を導入することをオススメします。

一度導入してしまえば、それ以降は「GoogleChrome」で開いているページの「ページランク」を常に確認できる状態となります。

下図のように、ブラウザの上部(URL欄の横)に「ページランク」が表示されるので、確認するのに(クリックする等の)作業もいりません。

ページランク(pagerank) 確認

設定手順に関しては、こちらで解説しています→Googleページランク(PageRank)の確認方法を三つにまとめてみた

以上です。

まとめ

Googleの「Matt Cutts氏」は、ページランクについて、次のようにコメントしています。

高いPageRankが表示されなかったとしても、グーグルはランキングを決めるのに、依然として200以上の他の指標を利用している。

低いPageRankのサイトが、それより高いPageRankのサイトよりも上位に表示されるのは、実によくあることだ。

これは、PageRankにこだわりすぎていて、サーチエンジンがウェブページをランク付けするのに使うかもしれない「その他の要素」に焦点を当てない人たちを、混乱させる傾向にある。

※参照元:海外SEO情報ブログ:Google PageRank更新?今回もMatt Cuttsが予告していた

この言葉からも、SEO対策をする上で「ページランク」にこだわらなくても良いことが、容易に想像できます。

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