キャッチフレーズとは・・・主にテレビCMや新聞・雑誌の広告において、企業や商品のイメージを消費者に強く印象付けるために、工夫された言葉のことです。
キャッチフレーズの特徴としては、10文字前後の文量で、企業や商品の特徴を簡潔に表したモノとなります。
※キャッチフレーズの定義は、時と場合によって様々です。
例えば、自分自身の特徴やモットーをキャッチフレーズとして、挨拶代わりに使用したり、
DM(ダイレクトメール)などのセールスレターでも、キャッチフレーズという言葉は使われます。
こちらは、最初の導入文(タイトル)として、「いかに読者に興味・関心を持ってもらい、本文へ読み進めてもらうか」を目的とします(詳しくは下記で解説しています)
・キャッチコピーとは?読者の注目を一瞬で惹きつけるキャッチコピーの作り方をまとめてみた
とまぁ、様々な意味を持っている「キャッチフレーズ」ですが、今回の記事では冒頭に説明している
” テレビCMや新聞・雑誌の広告において、企業や商品のイメージを消費者に強く印象付けるために、工夫された言葉 ” を指します。
例えば、誰もが一度は聞いたことがあるものであれば
・ココロも満タンに、コスモ石油
上記のように、広く世間に知れ渡り、人々の記憶に長く残っているものがあります。
今回の記事では、このように人々の記憶に残り続ける「キャッチフレーズ」のポイント(特徴)を、7つに分けて順に解説していきます。
記憶に残る「キャッチフレーズ」の7つのポイント(特徴)
当章では、記憶に残る「キャッチフレーズ」のポイントを7つに分けて解説していきます(以下)
- 読者の共感を得るための問題提起(キャッチフレーズ)
- 読者の「why?」を引き出す
- カタカタのイメージを利用する
- 「ランキング」を提示するキャッチフレーズ
- 「もしも~だったら」シリーズ
- 読者がイメージしやすい表現(キャッチフレーズ)
では、一つずつ順に説明していきます。
1、読者の「共感」を得るための問題提起(キャッチフレーズ)
消費者が、TVCMや雑誌広告を注目してみるかどうかは、”自分に関係のあることかどうか” によって決まります。
例えば、免許を持っていなかったりお金がない人は、「車」のCMが流れても聞き流しているでしょう。
また、男性であれば、女性の化粧用品や生理用品などのCMが流れても、同じようにスルーしています。
ですが、これは仕方のないことです。
なぜなら、商品やサービスというのは、ターゲットとなる層がいて、その層に当てたメッセージを発信しているので、「その他」の層に響かなくても当然といえば当然です。
むしろ、ターゲットを明確に設定してなくて、大衆向けであればあるほど、誰の心にも響かなくなります。
なので重要なのは、ターゲットとなる層の「共感」を得るために『問題提起』をキャッチフレーズとして伝えることです。
要は、ターゲットに
「あーこれ分かるわ~。自分も同じ問題抱えてるんだよなー」
と思ってもらうことが重要なのです。
なので例えば、「SEOのノウハウ」を売りたい場合は、
「いつまでたっても検索エンジンの上位に表示されない、、、」
「検索エンジンからのアクセスがまったくない、、、」
というキャッチフレーズを投げかけることで、同じような悩みを持ってる方からの「共感」を得ることができます。
「問題提起の型」で有名なキャッチフレーズ(テレビCM)は、下記なんかが該当するでしょう。
2、読者の「why?」を引き出す
例えば、”食べてもやせる●●●” といったキャッチフレーズを消費者が見た場合、
「えっなになに? 何で食べるのに痩せるの・・・」
といったように、「なぜ(why)?」といった心理を引き起こします。
そして、一度疑問を抱いてしまうと、その答えを知りたいと思うのも消費者の心理です。
なので結果的に、続きのコンテンツを読み進めたり、商品(サービス)の購入にいたるわけですね。
このように、「whyの型」で有名なキャッチフレーズ(テレビCM)は、下記が該当します。
旭化成:「昨日まで世界になかったものを」
カルピス:「初恋の味」
3、カタカタのイメージを利用する
下記を見てください。
・スラスラと流れる
このように、擬音語(音を表す言葉)や擬態語(動作や状態を表す言葉)をカタカナにすることで、より一層、読者にそのイメージを与えることができます。
また、カタカナを利用する事で、ひらがなの中に埋没しないので目に止まりやすくなり、文章全体が華やかになるといった効果もあります。
このように、「カタカナを利用した型」で、有名なキャッチフレーズ(テレビCM)は、下記が該当します。
小学1年生(雑誌):「ピッカピカの一年生」
4、ランキングを提示するキャッチフレーズ
「月間売上No、1」、「興行収入No、1」、「今年1番読まれた本」
といったように、ランキング上位(特に1位)のものに対して、人は
「No、1だから、良いに違いない」
「一番売れているんだから、良いに決まっている」
といったイメージを抱くものです。
なので、このようなランキングを示した「キャッチフレーズ」は、テレビでも街中でも、非常によく目にしますよね。
これは、上記のような消費者心理を狙ってるからです。
例えば、下記のような実例もあります。
1986年に刊行された学術書籍である「思考の整理学」
この本が刊行されてから23年がたった時、あるキャッチフレーズを設定しただけで、大きく再ブレイクし「100万部」を売り上げました。
20年以上も前に刊行された本が、これほど増刷を繰り返すのは異例のことのようです。
そして、この時のキャッチフレーズが『東大・京大で一番読まれた本』でした。
このように、キャッチフレーズに「ランキング」を示すことは、非常に効果的なポイントとなります。
5、「もしも~だったら」シリーズ
「もしもホームレスが、社長になったら」
「もしも40歳のおじさんが、ホストになったら」
みなさんも一度は耳にしたことがあるでしょう。
この「もしも~だったら」シリーズで、キャッチフレーズを設定することで、「意外性」で読者を惹きつける効果があります。
もし、上記のようなタイトルの本やテレビ番組があれば、気になって見てしまう方も多いのではないでしょうか・・
これが、「意外性」による読者の惹きつけです。
「え~どうなるんだろー」って、ついつい続きが気になってしまいますよね。
この「もしも~だったら」シリーズで最も成功した例の一つが、下記書籍でしょう。
6、読者がイメージしやすい表現(キャッチフレーズ)
以下、二つのキャッチフレーズを比べてみてください。
・2、000mgのビタミンC
上記を見て、どっちのほうが「ビタミンC」をイメージできるでしょうか・・・
あきらかに、上の「レモン100個分のビタミンC」だと思います。「2000mg」と聞いても、今いちピンとこないですよね。
ここで大事なのは、なるべく読者がイメージしやすい表現を用いるということです。
イメージしやすいということは、それだけ印象に残りやすいということですからね。
このポイントを用いた有名なキャッチフレーズ(テレビCM)が、下記になります。
上記は、「耐重量10,000kg」などとするより、丈夫さをイメージしやすいでしょう。
7、実績を提示する
上述している「ランキングを利用する」にも通ずる部分がありますが、「実績」をアピールする事で、それがすごければすごいほど、商品(サービス)に対しての印象も良くなるといった効果があります。
例えば、以下のようなキャッチフレーズ
・1万人が満足したダイエット食品
上記であれば
「アカデミー賞を受賞したんだから、素晴らしい映画に決まっている」といった具合に、受け手の評価に良いバイアスが掛かるんですね。
このように、実績がすごければすごいほど、人々の記憶に残りやすいですし、その商品の売り上げも格段にアップするでしょう。
以上です。
これら7つのポイントを考慮して、キャッチフレーズを作成することで、記憶に残りやすいものを作ることができるでしょう。
また、もしあなたが「ライター関連」の職に就きたいと思ってる場合は、下記の記事も参考にしてみてください。