コピーライターとは・・・商品や企業を宣伝するために、広告に記載する言葉(コピー)を書くことを専門とした人のことです。
広告の種類は様々で、TVCMや新聞・雑誌の広告から、ウェブサイトのバナー広告や「DM(ダイレクトメール)などのセールスレター」等があります。
これら広告の種類によって、記載する「コピー内容」も違ってきます。
例えば、TVCMや新聞・雑誌の広告では、「企業や商品のイメージを、ユーザーに印象付けること」が目的となります。
以下の「コピー」なんかが代表的で、聞くだけですぐに「企業名」をイメージできるでしょう。
・ココロも満タンに、コスモ石油
このように、テレビCMや電車の吊革広告などは、「企業や商品のイメージを、ユーザーに印象付けること」が目的となっています。
一方、ウェブサイトのバナー広告や、「DM(ダイレクトメール)」などのセールスレターのコピーの目的は、「いかに読者に興味・関心を持ってもらい、本文へ読み進めてもらうか」が目的となります。
このように、メディア(媒体)によって、コピー内容は違ってくるのです。
今回の記事では、TVCMや電車の吊革広告の「コピー」を作成する時に、抑えておくべき7つのポイントについて順に解説していきます。
コピーライターが抑えておくべき、コピーを作成するときの7つのポイントとは
当章では、コピーライターの方や、コピーライターを志望している方を対象とした「コピーを作成するときの7つのポイント」についてまとめています(以下)
- 「訴求点」を明確に設定する
- 「季節性」を演出する
- 新規性を演出する
- 簡便性を提示する
- ターゲットに対しての問題提起
- 比較対象を設定する
- 高級感を演出する
では、一つずつ順に解説していきましょう。
1、「訴求点」を明確に設定する(コピーライターが抑えておくべきポイント)
その広告は、商品の「何を伝えたいのか・・・」
この訴求点が曖昧であればあるほど、消費者に印象付けることはできません。
なので、大事なのは、訴求点を1つに絞って明確に訴えることです。
” 商品の「使いやすさ」も「新規性」も「価格」も同時に宣伝したい! ”
このように、訴求ポイントが複数あると、その分それぞれの訴求力が弱まり、
「結局、なにを伝えたいの・・・?」
となってしまいます。
なので、訴求したいことは1つに絞ることが重要です。
その上で、訴求内容を明確に設定し、ターゲットっとなる消費者に刺さる言葉(コピー)であれば、深く印象に残すことができるでしょう。
2、「季節性」を演出する(コピーライターが抑えておくべきポイント)
その時、話題になっている事柄をコピーに含めることで、消費者の反応を得やすくなります(下記、例)
・受験生のための短期集中講座。通うなら「今でしょ!」
上記は、「アベノミクス」や「今でしょ!」といった流行語に選ばれた言葉を用いたキャッチコピーになります。
このように、その時に話題になっている事柄や言葉をつかうことで、効果的に消費者の「興味・関心」を引く事ができます。
また、単に話題性を表す言葉を用いるだけでも、効果はあります(下記、例)
- 「CMでおなじみの~」
- 「今、業界で注目されている~」
- 「~で流行している」
3、新規性を演出する(コピーライターが抑えておくべきポイント)
人というのは、新しいものが好きで、新しいものに惹かれます。
例えば、どんなにお気に入りの服でも、飽きてきますし、気分を変えたくなりますよね。
電気製品も、デジカメやパソコンなど、つい買い替えてしまいます。
このように、人は心理的に新しいものに惹かれる特徴があるので、「新規性」を演出したキャッチフレーズにするのも効果的です。
例えば、以下のようなフレーズになります。
4、簡便性を提示する(コピーライターが抑えておくべきポイント)
簡便性とは、商品(サービス)の取り扱いが簡単であることを指します。
要は、消費者に「おっ、これだけの作業で良いんだ!簡単じゃん」と思ってもらうための言葉を設定します。
以下に、例を示します。
・寝る前にサッと塗るだけで、髪がサラサラに
・1日5分の体操で、3ヶ月後に5kg痩せるダイエット法
このように、商品(サービス)の簡便性を示すことで、消費者に「(商品の使い方の)簡単さ」をアピールすることができます。
これによって、「どのように使うんだろ?」・「使い方が難しいんじゃないか・・」といった懸念点を無くすことができます。
5、ターゲットに対しての問題提起(コピーライターが抑えておくべきポイント)
ターゲットとした消費者の「問題や悩み」を提起することで、その広告を見たターゲットは「自分の事」として認識し、「共感」を得ることができます。
「分かるわー、俺も同じことを悩んでたんだよなー」ってなるわけですね。
また、人というのは、『苦痛から逃れたい』といった根源的な欲求をもっています。
なので、その苦痛の原因となる事(問題や悩み)に対して、深く刺激する言葉を訴求することで、ターゲットの印象に深く残すことができるわけですね。
さらに、その苦痛に対しての解決策を「商品(サービス)」として提案することで、販売促進にもつながります。
例えば、下記のようなコピーが当てはまります。
このように、ターゲットの悩みを深く刺激するコピーを投げかけることで、ターゲットの共感を呼び、記憶に深く印象付けることができます。
6、比較対象を設定する(コピーライターが抑えておくべきポイント)
商品やサービスのコピーを作成する際、その商品の比較対象(競合となる商品)を設定することで、より「その商品の良さ」を伝えることができます。
例えば、ソフトバンクのCMを例にすればイメージしやすいでしょう。
ソフトバンクは、DOCOMO や au を比較対象として、「電波のつながりやすさ」や「通信速度」・「純増数」をアピールしたCMを、よく流してますよね。
これは、他社と比べることで、自社製品が「いかに優れているか」を効果的にアピールすることができるからです。
また、比較対象を「他社」でなく、時間軸にするのも良いでしょう。
要は、過去と現在を比べるわけですね。
以下に、例を示します。
・半年前は80kgだった私が、65kgになれたダイエット法とは
このように、過去を比較対象とすることでも「説得力のある文章」になり、商品(サービス)の良さを効果的にアピールすることができます。
7、高級感を演出する(コピーライターが抑えておくべきポイント)
高級感を出した言葉を使用することで、商品の「品質の良さ」をアピールすることができます。
以下に、例を出してみましょう。
・ワンランク上の転職を目指すなら・・・
・ハイクラス講師がそろった英会話教室
このように、「品質の良さ」をアピールしたい場合は、高級感のある言葉を使用することが効果的になります。
以上、「コピー」を作成するときの7つのポイントでした。
まとめ
今回の記事では、コピーライターや、コピーライターを志望している方を対象とした「コピーを作成する時に、抑えておくべき7つのポイント」について、順に解説してきました。
これらのポイントを抑えておくことで、消費者(ターゲット)の印象に残る「コピー」を作成することができるでしょう。
また、説得力のある文章や、分かりやすい文章の書き方について、別途記事にまとめていますので、ぜひ確認してください(下記)