先日、GoogleAdwordsが提供していた「キーワードアドバイスツール」のサービスが終了したので、「キーワードプランナー」へ乗り換えました。
そして、一度「キーワードアドバイスツール」で調べた事のあったキーワードの検索数を「キーワードプランナー」を利用して調べたところ
「あれ、、、(キーワードアドバイスツールより)月間検索ボリューム数がだいぶ少ない、、、」
妙だなと思い、原因を調べてみたら
マッチタイプが「部分一致」から「完全一致」へ変更されたから、月間検索ボリューム数が少なくなった。という解答にたどりつきました。
今まであまり意識をしてこなかったのが、お恥ずかしい限りなのですが、「マッチタイプ」について明確に理解していなかったのが、そもそもの原因なので、今回この「マッチタイプ」についてまとめてみました。
以下、目次になります。
- マッチタイプとは?
- 【部分一致・完全一致・フレーズ一致】について
- 注意事例!Adwords(アドワーズ)を利用する広告主様向け
マッチタイプとは
マッチタイプとは・・・検索エンジン上で、広告を見せる相手(検索ユーザー)を絞り込むための仕組みです。
例えば、”「東京 書店」と検索してきたユーザーにのみ広告を表示させる”といった指定ができます。
この際、例えば「東京 渋谷 書店」と検索してきたユーザーにも広告を表示させるのか・・・
だったり、「東京 本屋」と検索してきたユーザーにも広告を表示させるのか・・・
といった条件を指定することもできます。
この条件には、大きく三つがあります(下記)
- 部分一致
- 完全一致
- フレーズ一致
次は、この三つについて順に解説していきましょう。
【部分一致・完全一致・フレーズ一致】について
広告を見せる検索ユーザーを絞り込むための条件である【部分一致・完全一致・フレーズ一致】
これらを順に解説していきます。
部分一致
広範囲の検索ユーザーに広告を見せる条件で、旧「キーワードアドバイスツール」のデフォルトにも設定されています。
例えば、Adwordsを利用している広告主が「東京 美容室」とキーワードを設定した場合、「東京 美容室」に部分一致するキーワードで検索をしてきたユーザーに広告を表示することができます。
では、具体的に ”「東京 美容室」に部分一致するキーワード”とは
- 「東京 美容室」
- 「東京 渋谷 美容室」
- 「美容室 東京」
- 「東京 美容室 安い」
- 「東京 美容院」等
が当てはまります。
また、[部分一致]は下記4つの条件である。といえます。
※キーワード「東京 美容室」
- 【キーワードの語順】:指定なし 例「美容室 東京」はOK
- 【キーワードの前後に他の語句】:含まれる場合あり 例「東京 美容室 安い」はOK
- 【キーワード(複合キーワードである)内のキーワード間に他の語句】:含まれる場合あり 例「東京 渋谷 美容室」はOK
- 【キーワードの関連語句への置換】:あり 例「東京 美容院」はOK
完全一致
特定のユーザーのみ広告をみせる条件で、「キーワードプランナー」のデフォルトに設定されています。
例えば、Adwordsを利用している広告主が「東京 美容室」とキーワードを設定した場合、「東京 美容室」に完全一致するキーワードで検索をしてきたユーザーに広告を表示することができます。
では、具体的に ”「東京 美容室」に完全一致するキーワード”とは
「東京 美容室」のみになります。
まさに、完全一致ですね!
フレーズ一致
「部分一致」よりも対象を絞り込み、「完全一致」よりもゆるい条件になります。
具体的に “「東京 美容室」に、フレーズ一致するキーワード”をみてみましょう。
- 「東京 美容室」
- 「東京 美容室 安い」
- 「駅近 東京 美容室」等
が当てはまります。
また、フレーズ一致は下記4つの条件である。といえます。
※キーワード「東京 美容室」
- 【キーワードの語順】:同じでなければダメ 例「美容室 東京」はNG
- 【キーワードの前後に他の語句】:含まれる場合あり 例「東京 美容室 安い」はOK
- 【キーワード(複合キーワードである)内のキーワード間に他の語句】:含まれない 例「東京 渋谷 美容室」はNG
- 【キーワードの関連語句への置換】:なし 例「東京 美容院」はNG
以上、三つのマッチタイプ(条件)でした。
次は、Adwords(アドワーズ)を利用して広告を出稿している方向けに、マッチタイプに関する注意事例をご紹介します。
注意事例!Adwords(アドワーズ)を利用する広告主様向け
下記は、マッチタイプに関して明確に理解をしていなかったために、無駄に広告費だけが掛かってしまい、コンバージョン率が激減してしまう事例を紹介した記事になります。
WEBSAEさんの「売上200%増を目指すマッチタイプの最適化|部分一致・フレーズ一致・完全一致とは?」
マッチタイプの一つ「部分一致」では、広範囲にターゲットを指定するという特徴があり、多くのユーザーにアプローチするというメリットがありますが、反面 ”全く興味・関心がないようなユーザー”にもアプローチしてしまう。といったデメリットがあります。
なぜ、このような事がおこってしまうのか・・・
「部分一致」では、”広告主が定めたキーワードに関連していると思われるキーワード”で、検索したユーザも対象になります。ですが、問題なのは”関連していると思われるキーワード”を、機械が判定しているという事です。
なので、上記記事の事例のように「アクセサリ」と「エアコン」は、普通に人間が考えれば関連性はないのですが、機械が「関連性がある」と判断したら、”アクセセサリに興味がある人に、エアコンの広告を表示してしまう”という事が起こってしまうのです。
まさに、無駄な広告費ですよね。
マッチタイプを正しく理解しておかないと、こういった事がおこってしまうのでご注意ください。
まとめ
今回の記事では、マッチタイプの「部分一致・完全一致・フレーズ一致」について順に解説し、GoogleAdwordsを利用している広告主様を対象に、「マッチタイプを明確に理解していないがために起きた注意事例」を紹介してきました。
ブロガーの方も「SEOのキーワード選定」を行うさいに「Google:キーワードプランナー」などのキーワードツールを利用している方が多いと思いますが、このマッチタイプによって「検索ボリューム数」も変わってきますので、注意が必要です。
実際に、「キーワードプランナー」でマッチタイプを指定して検索ボリューム数を確認する手順については、こちらで解説しています→【キーワードプランナーとは?Google adwords(アドワーズ)【キーワードアドバイスツール】からの引き継ぎ】