nofollowとは・・・HTMLで記述される「aタグ」や「metaタグ」で、属性として指定できるものになります。
HTMLとは・・・当ページのように、Webページを作成するために用いられる言語(技術)になります。
インターネット上に公開されているWebサイト(ページ)は、この「HTML」で作成されているのがほとんどです。
また、“ < ” と “ > ” で記述する「タグ」と呼ばれる特殊な記号で、記述されているのが特徴です。
では、実際に「nofollow」が記述された「例」を見た方が分かりやすいでしょう(以下)
<a href=”https://site.com/” rel=”nofollow”>サイト名</a>
上記の「content=”nofollow”」や「rel=”nofollow”」が、当てはまります。
で、この「nofollow」ですが、上記のように指定する事でどのような効果があるのか・・・
実は「nofollow」を指定してもしなくても、ユーザー(訪問者)には全く関係ありません。
例えば、「aタグ」で下記のように指定したとしても、ユーザーは、普通通り「リンク先ページ」に遷移することができます。
ですが、「nofollow」を指定することで、検索エンジン(クローラー)が「リンク先ページ」へ遷移することができなくなります。
クローラーというのは、世界中のWebページを、ページ間のリンクを介して巡り巡っています。
そして、巡ったページの情報を、検索エンジンの本体へ登録する。といった作業を自動的におこなっています。
クローラーについて詳しくはこちらで解説しています→クローラーとは?「Googlebot」にクローリングさせたい場合とさせたくない場合の対処法
※自分のWebページが、検索エンジンの本体へ登録される(インデックス)という事は、検索結果にそのWebページが表示されるということです。
ですが、「nofollow」を指定することで、クローラーはリンク先ページを巡る事ができなくなります。
では、どのような時に「nofollow」を指定するのか・・・
今回の記事では、この「nofollow」の利用用途と、使い方(記述手順)について、順に解説していきます。
「nofollow」の利用用途
上述している通り、「nofollow」を指定することで、クローラーはリンク先ページを巡る事ができなくなります。
この利用用途としては、大きく三点あります。
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【一点目:リンク先ページを検索結果に表示させたくない】
こちらは、主に「内部リンク」に対して当てはまります。
※「内部リンク」というのは、同じサイト(ドメイン)内のページ間でのリンクの事です。逆に「外部リンク」というのは、違うサイトのページとのリンクの事です。例えば、Webサイトの管理者のみが見ることのできるページの場合、そのページがGoogleに登録されていて、検索結果に表示されていたらマズイですよね。
このように、検索結果に表示されたらマズイ「ページ」へのリンクについては、「nofollow」を指定します。
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【二点目:リンク先ページに、ページランク(PR)を与えたくない】
おそらく、「nofollow」を使っている理由の大半がこちらになるでしょう。
まずは、ページランク(PR)について解説をしていきます。
「ページランク(PR)」とは・・・Webページに対して、検索エンジンからの評価の指標となるもので、ページランクが高いWebページほど、検索エンジンからの評価が高くなります。で、、この「ページランク(PR)」なんですが、実はリンクを介して他のページ(リンク先ページ)へ、分散されてしまうのです。
「内部リンク」の場合は、自分のサイトなので、分散されても良いと思いますが、他人のサイトへ「ページランク」が分散されてしまうのは、それだけ「自分のサイトのページ」の評価(ページランク)が下がってしまうので、よろしくありません。
そこで、リンク先ページへ「ページランク」を分散させないようにするのが、「nofollow」なのです。
ページランクが上がれば、それだけ検索エンジンからの評価が上がるので、SEO的にも有利になります。
※SEOについては、こちらで解説しています→SEO対策とは
なので、「nofollow」を利用している方は、主に「SEO」を意識していて、自分のサイトのページを上位表示させて「アクセスアップ」したい。といった目的で利用しているのです。
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【三点目:有料広告(リンク)を、自分のWebサイト(ページ)に設置する場合】
Googleは、有料、かつページランクを転送することを目的としたリンクについて、使用を禁じています(下記)
検索結果でのサイトのランキングに悪影響を与える可能性のある「リンクプログラム」の例としては、次のようなものが挙げられます:
・PageRank を転送するリンクの売買。これには、リンク、またはリンクを含む投稿に対する金銭のやり取り、リンクに対する物品やサービスのやり取り、商品について書いてリンクすることと引き換えに「無料」で商品を送ることなどが含まれます。
※参照元はこちら→Googleガイドライン:リンクプログラム
例えば、自分のサイトに下図のような広告を入れた場合
この広告を、何も意識せず自分のサイト上で表示させていたら、それはGoogleからの「ペナルティ」を受けてしまう危険性があります。
自分の中では、「ページランクを転送することを目的としていない」場合でも、結果的にページランクが転送されていて、かつ有料広告だとGoogleから認識されたら、それだけでペナルティを受けてしまうのです。
なので、上記のような広告には、必ず「nofollow」を付けておく必要があります。
これで、ようやく、Googleが指定しているガイドラインに準拠している状態と言えます。
「aタグ」と「metaタグ」の ”nofollow” の使い方(記述手順)について
「nofollow」を指定できるタグは、以下の二つになります。
・「aタグ」
・「metaタグ」
両方とも、「nofollow」を指定することで、検索エンジン(クローラー)が「リンク先ページ」を認識できなくなることは同じです。
違いとしては、下記になります。
- 「aタグ」・・・「aタグ」内で指定している「リンク先ページ」のみ対象
- 「metaタグ」・・・「metaタグ」が設定してあるページ内の全てのリンクの「リンク先ページ」が対象
上記から、個別に「nofollow」を設定したい場合は、「aタグ」に設定し、ページ全体のリンクに対して設定したい場合は、「metaタグ」に「nofollow」を指定します。
では、以下にそれぞれの記述例を示します。
<a href=”https://site.com/” rel=”nofollow”>サイト名</a>
「metaタグ」については、「headタグ」内に記述してください(以下、例)
<meta name=”robots” content=”nofollow”>
</head>
「aタグ」については、検索エンジンに認識してほしくない「リンク先ページ」のリンクに対して、設定してください。
上記例では、当サイトのトップページ(https://viral-community.com/)に対して、「nofollow」を指定しています。
以上です。
まとめ
今回の記事では、「nofollow」についてと、利用用途・使い方(記述手順)について、順に解説してきました。
上述している通り、「nofollow」を利用していないと、場合によっては、Googleからペナルティを受けたり、SEO的に不利な状態となってしまいます。
なので、仕組みをきちんと理解したうえで、この「nofollow」を活用していきましょう。
また、「SEO対策」をしていくうえで、まだまだやっておくべき事はたくさんあります。
そこで、下記記事にて「SEO対策でやっておくべき事」をまとめていますので、ぜひ確認しておきてください。