「文章力」について、日々意識している方はどれくらいいるだろうか?
会社で企画書や提案書を作るとき、プライベートでも、好きな人に「メールや手紙」で気持ちを表現したい時など、「文章力」というのは様々な場面で重要な要素となります。
では「文章力」って一体、何なんでしょう?
当記事では、「文章力」を ”説得力のある文章を書ける事” とします。
※「文章力」というのは、使う人によって様々な意味を持つ言葉です。
例えば、「説得力」以外にも、わかりやすい文章を書ける事であったり、共感を得れる文章を書ける事であったり等、様々です。
なので、当記事では ”説得力のある文章を書ける事” と定義して、以降の解説を進めていきます。
当ブログでは、記事を執筆する際に必ず「文章力」というのを意識しています。
以下を見てください。
上図は、当ブログの人気記事で、一日あたりのアクエス数を示しています。
ブログのアクセス数も、日々「文章力」を意識して記事を作成するかどうかによって、大幅に変わってくるのです。
もし今、ブログのアクセス数が上がらないと嘆いている方、それは、半年前の私と一緒です。
半年前の当ブログは、ブログの全記事のアクセス数を足しても、「100」にもいかないブログでした。
ですが、「文章力」を意識して、説得力を持たせた記事にしていくことで、だんだんと色々なユーザーに読んでもらえるようになったのです。
なので、ぜひ「アクセス数が上がらない事で悩んでいる方」は、以降の内容を読んでいってください。
今回の記事では、当ブログで記事を執筆するさい、「文章力(説得力)」を向上するためにやっている13の基本について、順に解説していきます。
以下、目次になります。
- アクセス数を向上させるために、「文章力(説得力)」を意識すべき理由
- 文章力(説得力)を向上させるためにやっておくべき「13の基本」について
アクセス数を向上させるために、「文章力(説得力)」を意識すべき理由
上述している通り、当ブログは「文章力(説得力)」を意識して、一つ一つの記事を執筆していく事で、着実にブログのアクセスアップを図ってきました。
では、なぜ「文章力(説得力)」を意識することで、アクセス数が向上したのか・・・
それは、「ブログに訪れたユーザーが、途中で離脱せずに最後まで記事を読んでくれるからです」
文章に説得力を持たせる事により、一度ブログに訪れたユーザーが、途中で離脱せずに最後まで読み進んでくれるようになります。
記事を最後まで読んでくれたということは、ユーザーが、その記事に対して価値を感じたという事であり、価値を感じたユーザーは、そのブログにとって、メリットのある行動をとってくれます。
では、どのようなメリットがあるのか・・・以下にまとめました。
- リピーターになってくれる
- ブログ内の、他の記事を読んでくれる
- ソーシャルメディア上で、記事をシェアしてくれる
上記3つとも、ブログのアクセス数の増加につながりますし、メルマガをやっているブログの場合は、「メルマガに登録してくれる」といったメリットにもつながります。
以上、「文章力(説得力)」を向上することにより、ユーザーはその文章を最後まで読み進めてくれるようになって、結果的に「アクセス数の増加」につながります。
文章力(説得力)を向上させるためにやっておくべき「13の基本」について
当章では、具体的に「文章力(説得力)」を向上させるためにやっておくべき点を、「13」に分けて解説していきます(下記)
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【相手を説得するには、相手を知る】
こちらは、最も重要なポイントになります。
・その文章を見る相手は誰なのか?
・その相手は、どんな情報を求めているのか?
・その相手が精読するには、どのような文章にすべきか?
・相手が抱えている問題は何なのか・・・そして、その問題を解決するためにはどのような内容にするのが最適か?
・相手が具体的にイメージできるような内容にするには、どのような文章にすれば良いか?このように、文章を見る相手の事を徹底的にイメージしてください。
「文章力」を意識するうえで、最も重要なのは「読み手」を意識して文章を書いていく事です。
「読み手」を度外視した、自分勝手に書きたい事だけを書いた文章に「文章力(説得力)」などありません。 -
【文章の主題(タイトル)を決める】
文章の主題を設定することで、読者に「伝えたい事」を明確化する事ができます。
例えば、当記事であれば
「文章力(説得力)を向上させるためにやっておくべき「13の基本」についてまとめてみた」
が主題になります。
主題を設定する際のポイントとしては、下記3点になります。
・主題を見ただけで、読者が「その文章の内容」を大枠で把握できること
主題を設定する上で最も重要なポイントになります。
主題をひと目見て、「どのような内容の文章なのか・・・」といった事が全くわからない場合は、まず、読者が本文を読み進める事はないでしょう。
・主題で伝えたいことは「一つ」に絞る
主題で伝えたい内容は、1つに絞ってください。
2つや3つも同時に伝えてしまうと、その分「伝えたい事」がブレてしまい、受け手側も理解しにくくなります。なので、主題で伝える内容は1つに絞り、文章の内容も「主題に沿った内容だけ」にしてください。
もし、伝えたい事が複数ある場合は、文章を分けましょう(ブログでいえば、記事を分けてください)
・主題を見ただけで、読者が「(読者にとっての)ベネフィット」をイメージできること
ベネフィットとは・・・読者がその記事を読むことにより、(読者自身に)どのような変化が起きるのかといった「読者の未来像」になります。
以下に、例を挙げます。
「読者を本文へ促すための、タイトル設定の6つのポイント」
上記を見て、読者は下記のように感じるでしょう。
「タイトルを設定する際の6つのポイントを学んで活かす事で、読者を本文へ促すことができるんだな」
この時、ベネフィットとは「読者を本文へ促すことができる」が該当します。
このように、主題を読んだだけで、読者がベネフィットを明確にイメージできるようにしましょう。
※「タイトル」の設定については、こちらでも詳しく解説しています→タイトル(title)を設定する手順と、設定する際のポイントを5つにまとめてみた
以上です。
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【理由と「根拠となる情報(データ)」を提示する】
文章に説得力を持たせるには、理由と根拠となる情報(データ)を提示することが非常に効果的です。
例えば、下記のような主題を設定したとします。
「ブログのアクセス数を向上するためにやっている6つの施策についてまとめてみた」
この主題に対して、説得力を持たせるには・・・
まず、「理由」を設定します。
上記の主題で言えば、なぜ「6つの施策をおこなえば、ブログのアクセス数が向上するのか」を明確にします。
以下に、二つの例を挙げましょう。
・半年前までの当ブログのアクセス数は、一日100にも満たない状態でした。
それから「アクセス数を向上するための6つの施策」を日々おこなっていったところ、今では一日に3000以上のアクセスを集めています。・当社のクライアントに、「アクセス数を向上するための6つの施策」を、日々おこなう事を指示したところ、半年後には一日に5000以上のアクセスを集めるまでに至っています。
上記のように、主題に挙げた内容が正しい理由を提示することで、説得力は増します。
さらに、理由を証明する際の根拠となる情報(データ)を提示しましょう。
例えば、上記の例であれば「実際のアクセス数の推移グラフ」があれば、信憑性が格段に増し、それが説得力につながります。
ここまでやっておけば、以降の「アクセス数を上げるための実際の施策内容の解説」をちゃんと読み進めてくれるでしょう。
また、このような構成は「PREP法(プレップホウ)」に沿った「説得力を上げるための文章構成」になるので、一般的にも広く使われている方法になります。
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【読み手に疑問を抱かせる】
読み手に疑問を抱かせた上で、その疑問に対して明確な回答を答える形式にすることで、説得力のある文章になります。
重要なのは、最初に「読み手が疑問を抱く」ように促す事です。
構成としては、主題と導入文で、読み手に「具体的な疑問」を抱かせ、本文でその疑問を解決する情報を提示する事です。
※「主題と導入文」とは、下図の導入部分にあたり、「中見出し」以降が本文になります。
導入部分で、読み手に具体的な疑問を持たせる事ができれば、読み手は「回答を知りたい!」といった欲求が生まれるので、本文へ読み進めてもらう事ができます。
当記事であれば、
「文章力(説得力)を向上させるための、13の基本ってなんだ・・・?」
と、タイトルで疑問を持ってもらえ、
さらに「導入文」で、知りたい欲求が増せば、それは計算通りであるといえます。
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【あいまいな表現と、受け身な表現を使用しない】
説得力を持たせた文章にするには、下記のような「あいまいな表現」や「受け身な表現」は使用しないようにしましょう。
「あいまいな表現」
・~など
・~だと思います。
・~というようなこと
・~であろう「受け身な表現」
・~される -
【強調したい文やキーワードには、見出しや、太字・「」を利用する】
当項目は、「読者に伝えたい内容を、少しでも正確に伝える」ようにするポイントになります。
基本、ブログ記事を読む際に読者は「流し読み」で読んでいきます。
なので、内容がどれだけ良くても、単調な文章だった場合、読者は「なんの印象」も持たないままブログを去ってしまう可能性があります。
そこで、読者に「ここは重要な文章だよ!」と効率的に伝えるために、「太字」や「カギカッコなどの記号」を用いて文章を書いていきましょう。
また、「ココからは新しい内容になるよ!」と効率的に伝えるためには、「見出し」を付けるようにしましょう。
さらに、「見出し」のデザインを目立つモノにする事で、ユーザーの視覚に訴えて、より分かりやすい文章になるでしょう。【当記事の見出し】
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【画像や図・グラフを用いる】
当項目は、「文書力」とは離れてしまいますが、「説得力」を高めるためには効果的な要素となります。
文章で表現しずらいモノだったり、文章で表現するよりも「視覚に訴える画像や図」のほうが最適である場合には、積極的に使用するようにしましょう。
例えば、「会社の売上の推移」などは、単に数字の羅列よりも、グラフで表したほうが読者にとっては分かりやすいですし、
「9月の売上は3倍になっています!」
といった強調したい箇所がある場合も、グラフや図を用いたほうが効果的に、読者に伝えることができます。
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【その分野で、権威のある人の発言や情報を示す】
当項目も、説得力をあげる際には、非常に重要なポイントになります。
特に、自分に何の知名度も権威もない場合は、非常に効果的で、当ブログでもよく利用しています。
例えば、当ブログでは「SEO対策」に関してのノウハウ情報を提供していますが、その際に、
・Googleが公開しているガイドラインの内容
・SEOの世界では非常に有名な「海外SEO情報ブログの運営者:鈴木謙一氏」がブログで公開している情報などを、「説得力を上げるための要素」として記事に載せたりしています。
要は、「Googleがこう言ってるんだから間違いないでしょ!」といった具合です。
※「SEO対策」とは、Googleなどの検索エンジン用にWebサイトを最適化することを指し、検索エンジン経由のアクセスを増やすことが目的となります(詳しくは、こちらで解説しています→SEO対策とは)
このように、その分野で知名度や権威のある方の提供している情報を使うことで、格段に説得力が増します。
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【数字を入れる】
数字を入れることで、文章の抽象的な部分を明確化することができます。
例えば、
・当社の商品で、クライアントの売上が格段に上がった
・当社の商品で、クライアントの売上が45%も向上したこのように、数字を入れることで、抽象的な要素を無くせるので、文章に「真実味」や「正確性」、「説得力」を持たせることができます。
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【多数の意見を入れる】
人は、多数の意見に弱いものです。
何かしらの判断をする際に「多数決」を利用する場面が多々ありますが、これが証拠です。
多数の同意見があるから、「正しいに違いない」と思ってしまうのです。
ラーメン屋に行列が並んでいると、「ここのラーメンは美味いのだろーな」と思いますよね。
また、広告物をみても「No.1」とか「5万人が使用」「業界売上1位」といったキャッチコピーを色々なとこで目にします。
これは、「多数の利用者がいるから、この商品が良いに違いない」とユーザーに思わせるためです。
このように、「多数の意見」が取り入れられた文章には説得力が増します。
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【プロフィールを載せる】
その文章に「何が書かれているのか」よりも、「誰が書いたのか」の方が重視される場面は多々あります。
例えば、「ダイエット」に関する文章の場合、
・文章を執筆している人が、過去にダイエット経験があり成功している
・ダイエットに関する書籍を出している
・年間に、数十人に対して指導をしていて、実績も出しているこのようなプロフィールがある場合と、ない場合・・・どちらに信憑性があるかは明白ですよね。
また、このような華々しい実績や成功体験がなくても、単に「執筆者の写真」や簡単な経歴を載せるだけでも、効果はあります。
どのような人が執筆しているのか、イメージできるか出来ないかだけでも、信憑性は変わるのです。
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【冒頭と結論部分で、読者に最も伝えたい主張を繰り返す】
冒頭とは、主題(タイトル)部分にあたり、結論部分とは文章の最後です。
この二箇所で、読者に「最も伝えたい内容」を繰り返すことによって、文章に「一貫性」が生まれ説得力が増します。
また、二回繰り返す事によって「単純接触効果」が生まれ、読者の意識も変化します。
これは、何度も見たり聞いたりするコトで、次第に「良い感情」が芽生える心理現象のコトです。
例えば、同じ音楽を聞けば聞くほど、どんどん好きになっていく経験は誰もが持っているでしょう。
これは、文章にも当てはまります。
最初に述べた主張を、繰り返し伝える事によって、読者は次第に「その内容」を受け入れやすくなっているのです。
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【比較できる情報を提示する】
文章の説得力を上げる際、他社と自社だったり、過去と現状といった比較をすることも効果的です。
例えば、自社の商品を「PR」したい場合は、他社の商品と比較することで、効果的に「自社商品の良い部分」を強調することができるので、ユーザーにとって説得力が増します。
また、「何かしらのノウハウ」を公開する場合、”過去は●●●な状態だったけど、このノウハウを取り入れてから、今では●●●といった結果を出す事ができている”
とする事で、「このノウハウは有用である」といった事を示すことができます。
このように、比較対象を設定することで、効果的に「説得力」を持たせることができます。
以上、文章力(説得力)を向上させるための「13」の基本でした。
まとめ
今回の記事では、「文章力(説得力)」を向上するためにやっている13の基本について、順に解説してきました。
これらの事を考慮して文章を書くことで、以前とは「説得力」の面で全然違った文章を書くことができるでしょう。
また、もしあなたが「ライター関連」の職に就きたいと思ってる場合は、下記の記事も参考にしてください。
・ライターになるには?フリーライターに求められる3つのポイントについてまとめてみた
また、ブログ運営をしている人を対象に、「ブログ記事を書くノウハウ」についても、下記記事にて解説しているので、ぜひ参考にしてください。