文章構成

文章構成を3つに分類する事で、「ビジネス文書」や「ブログ記事」用に最適化してみた

文章構成とは・・・文章内で、「どこが主題なのか」・「どこが本文なのか」・「どこが結論なのか」といった具合に、文章が成り立っている各要素の「組み合わせ」のコトを指します。

一般的によく用いられるのは、「起承転結」の文章構成です。

ですが、プレゼンテーションの資料や、ビジネス文書、論文やレポートを書く際は、この「起承転結」の文章構成ではダメです。

また、ブログ記事にも「起承転結」は向いていません。

そこで今回の記事では、なぜ、ビジネス文書やブログ記事が「起承転結」に向いていないのか・・・
また、「ビジネス文書」や「ブログ記事」用に最適化した文章構成について、順に解説していきます。

以下、目次になります。

  • 「起承転結」の文章構成が向いていない理由について
  • 文章構成を、ビジネス文書やブログ記事用に「最適化」する手順

「起承転結」の文章構成が向いていない理由について

文章構成 ビジネス文書に「起承転結」が向いていない理由

最初に述べてる通り、ビジネス文書やブログ記事には「起承転結」の文章構成は向いていません。

当章では、その理由について順に解説していきます。

まず、「起承転結」の四段構成について、ザッと以下にまとめました。

  1. 「起」:話(物語)の導入部になります。

    その話の登場人物に関する情報や、どんな環境・時代なのか・・・
    また、なぜその話(物語)は始まるのか・・・など、話を進める上で知っておかなければならない情報を伝える部分になります。

  2. 「承」:「起」の情報を受け継ぎ、話(物語)を進める章になります

    「承」という字は、”前のものを受け継ぐ” といった意味があります。
    なので、ここでは「起」の内容を受け継ぎ、さらに話(物語)を発展させ、「転」へつなぐための部分になります。

  3. 「転」:話(物語)の核となる部分になります。

    話(物語)の中で最も盛り上がる部分になり、読者の関心や興味をグッと引く部分になります。

  4. 「結」:話(物語)のオチの部分です

    物語が進み「転」での結末が、最終的にどうなるのかを表す部分になります。

以上が、「起承転結」の文章構成になりますが、こちらが「ビジネス文書」や「ブログ記事」に向いていない理由は、

「最初の段階で、文章全体の概要を把握することができない、、、」からです。

例えば、ビジネス文章を読む「読み手」をイメージしてみてください。

ビジネス文書に必要な要素

ビジネスマンというのは、忙しければ忙しいほど時間がありません。
なので、取引先への提案書や、上司への企画書を作成する際、最も気をつけなければならないのが「最初の一文(主題)で、何に関しての内容なのか」が、ハッキリ読み取れるように配慮しておく必要があります。

では、ネット上の情報(Webページや、ブログ記事)を読む「読み手」はどうでしょう・・・

ネット上で、Webページやブログ記事を読む際、「読み手」はタイトルと導入文を見たうえで、「本文」を見るかどうかを判断するといった特徴があります。

文章構成 タイトルと導入部分

なので、タイトルと導入文で、そのページが「何に関しての内容になっているのか」が分からなければ、ユーザーが「本文」を読み進める事は、まず無いでしょう(リピーターになっている場合は別です)

これらの事から、ビジネス文書やブログ記事に向いている文章構成は、最初に「文章全体で何を言いたいのか」がハッキリ分かる事です。

なので、「起承転結」の利用用途とは、そもそも異なっているのです。

「起承転結」の利用が向いているのは、小説や漫画など物語のストーリーを構成する場合が主であり、予測できない話の展開や結論を演出するために使われます。

ビジネス文書で、このような「予測できない話の展開」など全く必要のない要素になります。

文章構成を、ビジネス文書やブログ記事用に「最適化」する手順

文章構成の最適化

上述している通り、ビジネス文書やブログ記事を作成していく上では、最初に「その文章で伝えたいこと(結論)」を述べる必要があります。

さらに、文章構成を「3段構成」にすることで、読み手にとって「読み取りやすい文章」にする事ができます。

以下が、その構成例になります。

記事の文章構成

上図のように、文章を「導入部分」「本文部分」「まとめ部分」の三つの構成にします。

では、順に各要素を解説していきましょう。

  1. 【文章の導入部分】

    導入部分は、「タイトル(主題)と導入文」で構成されます。

    タイトルには、何度も述べてる通り「その文章で伝えたいこと(結論)」を設定します。

    ブログ記事の場合、ある調査では、8割のユーザーが「タイトル」の内容で、本文を確認するかどうかを判断するとしています(参考元は、こちら→「タイトルで中身読むか決める」が8割超 ― マクロミルのメールマガジン調査

    上記(リンク先)のデータは、メールを対象とした話しなので、ブログを対象にした場合は、割合は変わってくるかと思いますが、参考程度にはなるでしょう。

    このように、タイトル設定を間違えてしまうと「本文を読み進める割合」に大幅なマイナス影響があります。

    なので、一目見ただけで

    「この文章は、●●●に関して書かれている文章だな」と把握できるタイトルにしておきましょう。

    ※タイトル設定については、こちらでも詳しく解説しています(ブログ記事に特化したタイトル設定になります)→タイトル(title)を設定する手順と、設定する際のポイントを5つにまとめてみた

    次に、「導入文」に関してですが、導入文の役割としては、ユーザーを「本文」へ促すことが役割になります。

    なので、「いかに本文へ読み進めてもらうか・・・」を考えて、導入文を設定する必要があります。

    設定する際のポイントについては、下記にて詳しく解説していますので参考にしてください。

    文章の書き方の「4つのポイント」:タイトルと導入文の設定

  2. 【文章の本文部分】

    文章の本文

    本文部分では、「導入部分」で提示した内容を具体的に説明していく部分になります。

    以下に例を挙げましょう。

    仮にタイトルを「ブログのアクセスアップに必要な5つのポイントについて」とした場合、
    本文には具体的に「ブログのアクセスアップに必要な、一つ一つのポイント」を解説していきます。

    この際、各ポイントを「見出し」を利用して分類しておけば、階層化された文章構成となり、ユーザーにとって、とても読みやすく分かりやすい文章になるでしょう。

    上図に挙げている文章構成例では、「中見出し」で本文を分類している事が分かりますね。
    上図のように、「見出しのデザイン」を際立たせる事によって、視覚的に分かりやすくなり、ユーザーの興味・関心を維持し続ける事にもつながります。

    また、構成だけではなく、内容の方も非常に重要です。

    ブログであれば、本文部分によって、ユーザーにとっての「価値度合い」が決まるといって良いでしょう。

    ユーザーにとって、どれだけ役に立ち「価値」のある内容になっているか・・・

    そこで、ユーザーがより価値を感じるように「文章」を作成するポイントについて、下記にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

    文章力(説得力)を向上させるためにやっておくべき「13の基本」についてまとめてみた

  3. 【文章のまとめ部分】

    まとめ部分は、言葉通り「文章の総括をする部分」になります。

    また、ここでもう一度「タイトル」の内容を繰り返す事で、文章に一貫性を持たせる事ができます。

    例えば、先ほど同様「アクセスアップに必要な5つのポイントについて」と、タイトルを設定した場合、

    まとめ部分は、下記のように定義できます。

    以上、「アクセスアップに必要な5つのポイント」でした。

    これらのポイントに注意してブログ運営をしていく事で、あなたのブログも半年後には、月に3000以上のアクセスを集めるようになっているでしょう。

    上記のように、タイトルで述べている内容と、その文章を読むことで得られる「読者のメリット」について、まとめておく事で文章に一貫性が生まれ、説得力が増します。

    また、ブログ記事に限っていえば、文章の最後に「ソーシャルシェアボタン」や「関連記事へのリンク」・「メルマガの登録欄」などを用意しておく事で、読者が「次のアクション」を起こしやすくなります。

    例えば、記事ををシェアしてくれたり、メルマガに登録してくれたり・・・

    当ブログでも、「ソーシャルシェアボタン」を配置して、読者のシェアを促す構成にしています(下図)

    文章構成 まとめ部分

以上です。

まとめ

今回の記事では「起承転結」が、ビジネス文書やブログ記事に向いていない理由と、ビジネス文書やブログ記事用に最適化した文章構成について、順に解説してきました。

各用途によって、最適となる文章構造を知っておくことで、読み手の「読み心地」は大幅に改善されるでしょう。

ビジネス文書であれば、書面を通してスムーズに意思疎通を図る事ができ、提案の通る確率が上がり、

ブログ記事であれば、閲覧途中で離脱する割合を大幅に減らすことができ、

最後までコンテンツ(contents)を読んでもらう事で、記事をシェアしてもらえたり、関連する記事を引き続き読んでもらえるようになります。

また、もしあなたが「ライター関連」の職に就きたいと思ってる場合は、下記の記事も参考にしてください。

ライターになるには?フリーライターに求められる3つのポイントについてまとめてみた

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