dyndns DDNSサービス

DynDNSはもう無料ではありません!有料化に伴って、他の無料DDNSサービスを探してみた

「DDNS」とは・・・一般的な自宅PCのように、プロバイダによって「グローバルIPアドレス」が一定周期で切り替わっていても、

固定化されている「ホスト名(ドメイン名)」に、その都度(切り替わる度に)対応させることができる仕組みになります。

これによって、例えば「xxx.dyndns.org」のような、自分だけの「ホスト名(ドメイン名)」を持っていたとして、自宅PCのIPアドレスが一定周期で変更されても、変更されたIPアドレスを「xxx.mydns.jp」に紐づける事で、外部から見たら

”自宅PCのIPアドレスが変更された事など関係なく、「xxx.dyndns.org」にアクセスすれば、自宅PCに繋がります”

このように「DDNS」では、ホスト(ドメイン)名に対するIPアドレスを、いつでも自由に変更できるのが特徴で、主に自宅PCをサーバーとして機能させたい時に、利用されます。

「DDNS」について、もっと詳細な仕組みや、DDNSを自宅PCに設定する手順についてはこちら→【DDNS(ダイナミックDNSサービス)とは?無料DDNSサービスの「mydns」で、自宅PCを設定したみた】

また、上記(リンク先)で紹介しているように、ドメイン(サブドメイン)と共に、この「DDNS」サービスを無料で提供しているところも複数存在しています。

その中で、最も一般的だったのが「DynDNS」だったのですが、現在では無料での「DDNSサービス提供」はおこなっていないとの事です。

また、今まで無料で利用をしてきた人達も、今後「DynDNS」を利用していくためには、いくつか制限が付くみたいです(現状無料のまま使えるみたい)

そこで、今回の記事では、この「DynDNS」を新規で利用する際の条件と、今まで「無料」で利用してきた人が、引き続き使い続けていくための条件をまとめていきます。

また「DynDNS」の有料化に伴って、他の無料DDNSサービスへの移行する際に、オススメの三つの「無料DDNSサービス」を紹介していきます。

以下、目次になります。

  • 「DynDNS」を利用する際の条件をまとめてみる
  • 「DynDNS」の有料化に伴って、オススメの三つの「無料DDNSサービス」を紹介してみる

「DynDNS」を利用する際の条件をまとめてみる

dynDNS 利用条件

「DynDNS」は、海外のサービスですが、上述しているとおり、無料の「DDNSサービス」の中で、最も一般的な提供元でした。
1998年から「無料のDDNSサービス」を提供していて、おそらく最古参のDDNSサービスでは無いかと思います。

また、下記から「信頼性や安定性」に関しても、高い評価を受けている裏付けとなります。

通常、「ルータやIPカメラ」という、常時ネットに接続・稼働している機器には、定期的に「DDNSサービス事業者」に、自分のグローバルIPアドレスを通知する『自動更新機能』が付いています(自動更新機能は、「固定IPアドレス」の場合は必要ありません)

この「自動更新機能」は、機器にリストアップされている「DDNSサービス」しか更新できないのですが、「DynDNS」は ほぼ必ず入っているのです。

このように、最も一般的な「DDNSサービス」で、15年以上もの高い運用実績があるのが「DynDNS」です。

そこが、今回無料で提供しているサービスを廃止し、全て有料化に移行してしまいました。
長年利用してきたユーザーは、衝撃を受けたでしょう。

そこで当章では、「DynDNS」を新規で利用する場合と、引き続き利用する場合とに分けて、利用条件をまとめていきます。

「DynDNS」を新規で利用する際の条件

「DynDNSのトップページ」を確認してみると、「年間25ドル」掛かる事が表記されています(下図参考)

DynDNS トップページ

1ドル=100円とすると、約2500円掛かることになりますね。

新規で利用するユーザーは、必ず2500円(年間)払わないと利用できないようです。

「DynDNS」を引き続き利用する際の条件(今まで無料で利用していた場合)

現状は、無料で今まで利用してきた方のみ、無料で使い続ける事ができるようです。

ただ、条件として下記2点があります。

  • 1ヶ月(30日)に1回は、IPをアップデートする必要あり(2013/5から)
  • 1ヶ月(30日)に1回は、「DynDNS」の管理画面にログインする必要あり(2013/7から)

今後、上記二点を遵守していかないと、ホスト(ドメイン)ネームが削除されるようです(復旧するためには、有料プランへの移行が必須)

上記二点に関して、「1ヶ月に1度」というのは、長いスパンなので楽勝じゃん!と思いがちですが、DDNSのサービスは、一度設定してしまえば、大抵の場合、何もせずとも機能し続けるサービスです。
なので、普段意識をしてないサービスを思い出して、毎月ログインするという作業は、割と大変な事でしょう。

以上、「DynDNS」の利用条件でした。

「DynDNS」の有料化に伴って、オススメの三つの「無料DDNSサービス」を紹介してみる

オススメのDDNSサービス

「DynDNS」が有料化になったことで、新規で「DDNSサービス」を利用する方は、他の「DDNSサービス」へ流れていくでしょう。
また、既に利用している方も「上述してる条件」から、移行していく人も増えていくと思います。

そこで、当章では「DynDNS」以外の無料DDNSサービスで、オススメな三つを下記にまとめました。

  • 【ieServer】
  • 【mydns】
  • 【No-IP】

上記三つのサービスは、どれも無料で、かつ利用ユーザーも多い一般的なサービスなので、安心して利用することができます。

各サービスの詳細な特徴や、利用手順に関しては、こちらでまとめています → 【DDNSの無料サービスでオススメな3つの「ieServer」「mydns」「No-IP」の特徴と利用手順をまとめてみた】

まとめ

今回の記事では、「DynDNS」の有料化に伴って、「DynDNS」を新規で利用する際の条件と、今まで「無料」で利用してきた人が、引き続き使い続けていくための条件をまとめてきました。
また「DynDNS」以外の、オススメな「無料DDNSサービス」についても紹介しています。

最初に述べたように、「DDNS」の利用用途として一般的なのは、自宅PCをサーバーとして利用することです。
もちろん、「ホスト(ドメイン)名」が固定化しているので、Webサーバーとしても機能することができ、Webサイトを公開することもできます。

ですが、「DDNSサービス(無料)」で取得できるのは、あくまで「サブドメイン」になります。
なので、自分の他にも多数の人が、同じ「メインのドメイン」を利用している事になります。

なので、本格的にアクセスを集めるサイトを運営していきたい場合、自分だけのドメイン(独自ドメイン)で公開しているWebサイトに比べて、デメリットが多く存在します。
詳しくは以下リンク先で解説しています

【「独自ドメイン」と「無料ドメイン」のメリット・デメリットをまとめてみる(間違ったドメイン取得をしないために)】

※上記リンクの「無料ドメイン」とは、今回「DDNSサービス」で取得した「サブドメイン」と同じ意味であります。

もし、本格的にアクセスの集まるWebサイトを運営していきたい場合は、ちゃんと「独自ドメイン」を取得して、サーバーも「レンタルサーバー」を利用した方が良いでしょう。

興味のある方は、以下記事が参考になります。

以上です。

DynDNSはもう無料ではありません!有料化に伴って、他の無料DDNSサービスを探してみた」への2件のフィードバック

  1. ibaraki0804

    無料DDNSサービスのご紹介ありがとうございます.参考になりました.
    残念ながら,DynDNSは,従来から登録していた人への無料サービスもあと30日で終了するとの最後通牒が2014年4月7日に届きました^^;
    今は,mooo.comなるドメインを使用していますが,あんまり良い選択ではなかったようです.

    返信
  2. bighand

    参考になりました。
    昔から使っているのですが、IP更新さえすれば大丈夫みたいですね。せいぜい忘れないように自動化ツールでも入れておきます^^;

    返信
コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。