「CTR」とは・・・「Click Through Rate(クリック・スルー・レート)」の略で、「クリック率」と言い換えることもできます。
一般的には、広告用語になっていて、”広告がクリックされた回数を、広告が表示された回数で割ったもの” と定義されています。
以下に例をだします。
- Aサイトに、広告を入れた結果、広告は一日に1000回表示され、100回のクリックがあった
- Bサイトに、広告を入れた結果、広告は一日に2000回表示され、100回のクリックがあった
この場合は、Aサイトの広告の「CTR」は、100/1000で、0.1(10%)になり、Bサイトは、100/2000で、0.05(5%)になります。
この「CTR」は、広告の費用対効果を知る上での重要な指標になり、「CTR」が高いということは、”費用対効果が良い” ということになります。
なので、上記でいえば、Aサイトの方が費用対効果が良い。といえます。
以上が、「CTR」の説明です。
最初に言った通り、「CTR」は一般的に、広告用語として使われていますが、それに限った話ではありません。
例えば、検索エンジンの検索結果(下図)
この検索結果に表示されたページ群にも、「CTR」を算出することができます。
検索結果のトップページに500回表示され、そのうちクリックされた(サイトに訪れた)のが、50回であった。
この場合、「CTR」は、50/500の「0.1(10%)」であります。
このように、自社(自分)のサイトのアクセス数をあげたい場合、「SEO対策」によって検索順位を上げるだけでなく、実際に検索結果ページで自社ページをクリックしてもらえるように、CTR(クリック率)を上げる必要があるのです。
そこで、今回の記事では、検索エンジンからの「CTR(クリック率)」を上げるための、2つの施策を解説していきます。また、検索ランキング別の「CTR値」もまとめていますので参考にしてください。
以下、目次になります。
- CTR(クリック率)改善施策1:検索ユーザーが、興味を惹かれるタイトルと説明文を定義する
- CTR(クリック率)改善施策2:「リッチスニペット」によって、検索結果にページの著者情報や商品情報を表示させる
- 検索結果のランキング別「CTR」を参考にしてみる
CTR(クリック率)改善施策1:検索ユーザーが、興味を惹かれるタイトルと説明文を定義する
上図のように、検索結果には、ページのタイトルと説明文が表示されます。
なので、「CTR」を上げるための基本として、「タイトルと説明文」を検索ユーザーが興味を惹かれる記載にすることが重要です。
検索結果に表示される、タイトルと説明文の設定手順は下記になります。
- 【タイトル】:HTMLのタイトルタグを設定する(以下、例)
<head>
<title>初心者必見!SEO対策かつ読者惹きつけに必須のタイトル選定の7つの法則</title>
</head>
タイトルタグは、上記のように、ヘッダタグ<head>内に記述してやります。
- 【説明文】:HTMLのメタタグ(description)を設定する(以下、例)
<head>
<meta name=”description” content=”タイトル選定の7つの法則を理解する事で、初心者でもSEO対策に最適な内容かつ読者を圧倒的に惹き付けるタイトルを設定することができます。”>
</head>
メタタグ(description)も、上記のように、ヘッダタグ<head>内に記述してやります。
これで、タイトルと説明文を検索結果に設定することができます。
あとは、検索ユーザーが興味を惹かれる文面にするだけです。
特に、タイトル選定は非常に重要です。なぜなら、検索ユーザーは「クリックするかの判断」にタイトルを見て判断しています(説明文は「おまけ」的な感じで捉えれば良いでしょう)
タイトル選定は、こちらを参考にしてみてください→【初心者必見!SEO対策かつ読者惹きつけに必須のタイトル選定の7つの法則】
また、タイトルと説明文に関しては、「Googleウェブマスターツール」のほうでも、改善すべき項目があるかどうかの確認ができます。
以下、確認手順になります(事前に、Googleウェブマスターツールにサイトを登録しておいてください。登録手順に関してはこちらで解説しています→【Google対策に必須!ウェブマスターツール(WebMasterTool)へのサイト登録と基本的な使い方】)
まず、Googleウェブマスターツール画面を開いて、確認したいサイトをクリックします(下図参考)
すると、下図のような画面が開くので、左のメニュー「検索のデザイン」から「HTMLの改善」をクリックしてください。
すると、下図のような画面が開きます。こちらでメタデータ(description)とタイトルタグについての、改善項目が確認できます。
改善項目としては、シンプルで
- 重複する内容がないか
- 記載内容が長すぎないか
- 記載内容が短すぎないか
といったことがチェックできます。
もし、該当した項目があった場合は、修正しておきましょう。
CTR(クリック率)改善施策2:「リッチスニペット」によって、検索結果にページの著者情報や商品情報を表示させる
リッチスニペットとは・・・検索結果に表示されるページ情報(通常は、タイトル、URL、説明文)に、ページの著者情報や商品情報を表示させることができる仕組みです。
例を挙げたら、分かりやすいでしょう。
下図は、一番上は「通常のページ情報」です。そして、2つ目と3つ目に関しては「リッチスニペット」を利用したページ情報になります。
一目瞭然ですよね。検索ユーザーが注目するのは、あきらかに2つ目と3つ目になると思います。
2つ目は、商品情報が表示され、3つ目は、ページの著者情報が表示されています。
リッチスニペットを利用すれば、上図のように、検索結果に画像を表示させることもできます。
メリットとしては、もちろん検索ユーザーの注目を惹ける事です(画像を表示できるというのは、非常に差別化になるでしょう)
このように、リッチスニペットを設定する手順に関してはこちらで解説されています→「検索結果に著者情報のリッチスニペットを載せる方法」
また、Googleウェブマスターツールを利用して、検索結果上での表示のされ方をチェックする事もできます(以下、手順になります)
まず、下図のように、Googleウェブマスターツールのメニューから「その他のリソース」をクリックしてください。
すると、下図のような画面が表示されるので、「構造化データテストツール」をクリックしてください。
「構造化データテストツール」画面(下図)が開いたら、チェックをしたいサイト(ページ)のURLを入力して、「プレビュー」をクリックします。
すると、検索結果への表示のされ方をチェックすることができます(下図参考)
また、下にスクロールしていくと、チェックしているページから検出された「構造化データ」を確認することができます(下図参考)
この「構造化データ」をもとに、検索エンジンは検索結果としてページ情報を表示しています。
例えば下図だと、「photo:」に設定してある画像情報を、検索結果に「商品画像」として表示しているのです。
ですが、構造化データに、画像情報を設定していたとしても、実際に検索結果に表示するかは、Googleが判断しています。
例えば、上述とおり「クックパッド」では、商品画像が表示されていますが、「価格ドットコム」では、商品画像が表示されていません(評価や、レビュー件数は表示されていますが)
下図が、検索結果に表示されている情報です。
試しに、構造化データを確認してみると(下図)
構造化データは、ちゃんと設定されていて、「image:」にもちゃんと画像情報が設定されていますが、なぜか検索結果には表示されていません。
原因は、不明ですが、Googleがなにかしらの判断軸のもとで、表示させていないのでしょう。
ちなみに、著者情報の画像に関しては、下図のような記載があります。
「詳細リンク」をクリックすると、下図のように表記されています。
Googleの方では、(画像を表示した方が)ユーザーに有益であると判断した時のみ、検索結果に画像を表示しているのですね。
検索結果のランキング別「CTR(クリック率)」を参考にしてみる
下の表は、検索結果1位~10位(検索結果1ページ目)の「CTR」を表してます(参照元はこちら→「海外SEO情報ブログ」:検索結果1位のクリック率は17.16%)
※上図は、下記を前提とした数値となっています。
- 【対象キーワード】:17,500個
- 【対象サイト】:59サイト
- 【対象期間】: 2012年10月〜2013年6月
- 【利用したデータ】: Googleウェブマスターツールの検索クエリ
上図から、やはり1位が圧倒的に「CTR」が高い数値になっている事が分かります。
「CTR」的には、1位と2位では、2倍近く価値が違うという事ですね。
また、注目してほしいのが、10位までの「CTR」の合計が、約50ぐらいとなっています。
「あれ、あと50はどこに入ったの・・・」
実は、残りの50%は、検索結果をクリックしていないのです。
クリックしていないユーザーは、下記の行動をとったと推測ができます。
- 広告をクリックした
- 検索しなおした
- 2ページ目に移動した
- 検索をやめた
非常に衝撃的な数値ですよね。検索してきたユーザーの50%が、検索結果ページのコンテンツ(広告以外)をクリックしていないのです、、
以上です。
今回紹介した「CTR」のランキング別数値は、あくまで平均値になります。
各検索クエリによって違いますし、広告内容によっても影響を受ける数値となりますので、あくまで参考程度にしてください。
細かなことで恐縮です。
検索結果の画像のすぐ下のコメントのうち
「この検索結果に表示されたページ郡にも、「CTR」を算出することができます。」
の「郡」は「群」の漢字変換のことだと思います。
すこしでもよいブログになっていただきたいと思っています。
ご覧になられたらこの投稿は削除しておいてください。
わざわざご指摘ありがとうございます。
コンテンツの方、修正しておきます。
>すこしでもよいブログになっていただきたいと思っています。
この言葉すごくありがたいです。
今後も、温かい目で見守ってください。