SEOの対策には大きく分けて、外部対策と内部対策があります。
外部対策は、ページランク(検索エンジンからの評価)が高く、自分のサイト又は各ページの主要テーマと関連のあるサイトから被リンクを多く集める事が目的になります。
内部対策は、サイト全体又は各ページのHTML構造を、検索エンジンが好む構造(論理的でまとまりのある構造)に最適化することで、検索エンジンからの評価を高め、かつサイト又は各ページの主要テーマを、検索エンジンに認識してもらう事が目的になります。
内部対策については、外部対策に比べて検索エンジンの評価アルゴリズムのアップデートの回数が非常に多く、具体的な指標もないので、最適化するのが難しい部分になっています。
例えば以前、内部対策として有効だったmetaタグやalt要素にキーワードをたくさん詰め込むといった施策は、現在では、逆にスパムとして判断され減点されてしまいます。
上記のように、以前は有効な施策だったことが、今では逆に減点対象となってしまう事もあり、さらに巷では、嘘か本当か不透明な情報が散乱している状態です。
ですので今回は、現在でも有効である「SEOの内部対策」を5つに分けて解説していきます。
SEOの内部対策で最初にやっておくべきキーワード選定の3つの法則
- 「月間検索数が2000以上のキーワードを設定します」:2000はあくまで目安ですが、最低でも1000以上のキーワードを設定してください。
なぜなら、検索数が少ないものはSEO対策しても効果が薄いからです。
月間検索数は、Googleキーワードアドバイスツールを使用すれば調べることができます。
- 「競合のレベルが低いキーワードを設定します(初期の段階では)」:月間検索数がいくら多くても競合のレベルが高い場合は、上位表示は非常に厳しいです。
特に初期の段階では競合のレベルが低いキーワードを狙っていく戦略は必須になります。
では、競合のレベルの調べ方ですが、「Googleキーワードアドバイスツール」と「rishirikonbuのSEO難易度チェックツール」がオススメです。
各キーワード毎に競合のレベル評価がされていて、「Googleキーワードアドバイスツール」の場合は、”競合性”が”低”のものだけを狙いましょう。
「rishirikonbuのSEO難易度チェックツール」の場合は、”難易度”が”30″以下のものに集中しましょう。
- 「キーワードポートフォリオを作成します」:キーワードポートフォリオを作成することで、各キーワードの検索数や競合度を一覧化して確認することができます。
さらに、各キーワード毎に自分のサイトの順位を記入していくことで、「これぐらいの競合度のキーワードでは上位表示できる」といった自分なりの指標も持つこともできるようになります。
ですので、ぜひポートフォリオは作成しておいて下さい。
下記、私が作っているキーワードポートフォリオです。参考にしてください。
検索エンジンから重要視されている3つのタグの適切な使用法
- 「検索エンジンから最も重要視されているタイトルタグの使い方」:タイトルタグの内容は検索エンジンが最も重要視しています。ですので、必ず「狙っているキーワード」を含めるようにしましょう。
また、サイト内でタイトルタグの内容が重複したページがある場合は見なおして下さい(検索エンジンからの評価が、重複しているページに分散してしまうので。)
- 「SEOに効果的な見出し(h1~h5)タグの使い方」:見出しタグは検索エンジンからの評価が高い要素です。
特にH1タグはタイトルタグの次に高い要素(H1タグが一番評価が高く、(2→5と)順に低くなっていく)となっていますので、適切に使用する事が必要です。
まず、1つのページ(記事)に対して、H1タグの使用は1回にしましょう。
なぜなら複数回使用してしまうと、それだけ検索エンジンからの評価が分散されてしまうので。
そしてH1タグには、そのページの主要テーマを設定するようにしましょう。
なぜなら各見出しタグ(H1~H5)の位置づけとして、H1タグが大見出し、H2タグが中見出し、H3タグが小見だしと設定されているからです。
私はタイトルタグと同じ内容を設定することを推奨しています。
そして、もちろんH1タグには「狙っているキーワード」を設定するようにしましょう。理由は、検索エンジンが重要視しているタグだからです。
- 「googleが推奨しているメタタグの使い方」
現在、一般的にメタタグはSEOにほとんど効果はない。とされていますが、
Googleは「meta description」と「meta keyword」の使用を推奨しています。
ですので、適切に設定しておくことをオススメします。(いつgoogleのアルゴリズムが変わって評価が高くなってもイイように)
「meta description」については、検索結果の説明文の箇所に表示される部分です。
100文字を目安に設定するようにしましょう。
内容については、そのページの概要や「そのページを見ることでのメリット」を記載すると良いでしょう。
「meta keyword」については、キーワードは1~3つが目安となります。
多く設定しすぎると検索エンジンからスパム判定を受けてしまうので注意してください。当ブログは1つのみ設定しています。
SEOに効果的なリンク設定の2つのポイント
- 「アンカーテキストを最適化する」
検索エンジンはアンカーテキストの内容を、リンク先ページの主要テーマと認識します。
ですので、アンカーテキストの内容を適切に設定しないと、リンクが全く意味のないものになってしまいます。
これは内部リンクでも同じ事が言えるので注意してください。
上記から、アンカーテキストには「リンク先のページ内容を端的に表した文字列」を設定するようにしましょう。
間違いやすいのが、よくある「Home」とか「記事へ」等は設定しないようにしてください。
- 「リンク切れがないかチェックする」
リンク切れがあった場合、検索エンジンはリンク元のサイトを減点評価しますので、リンク切れがないかどうか定期的にチェックするようにしましょう。
SEOの内部対策で知っておくべき効果的なサイト構造の3つのポイント
- 「サイトのテーマに一貫性を持たせます」
サイトのテーマに一貫性があれば、検索エンジンは高評価します。ですので、1サイト内で多テーマを扱うことは止めましょう(下記、例)例、「車」「ファッション」「副業」の3つのテーマを扱う
- 「サイトマップを設定します」
サイトマップを用意することで、検索エンジンはサイト全体を認識しやすくなりますので、設定しておきましょう。
- 「トップページから2リンクで全てのページにアクセスできる構成にする」
リンクの階層が深いサイト構造の場合、検索エンジンが全てのページを認識しない可能性が高くなります。
ですので、理想はトップページから2リンクで全てのページにアクセスできるサイト構造です。
例、「トップページ」→「カテゴリページ」→「コンテンツページ」
SEOを考慮した場合にやってはいけないコンテンツ制作の2つの注意点
- 「Flashコンテンツは避けて下さい」:Flashは検索エンジンとは非常に相性が悪いです。
なぜなら検索エンジンが認識できるのは「テキスト情報」だけだからです。
なのでSEOを考慮する場合は、Flashの使用は控えて下さい。
- 「隠しテキストは減点対象になります」:背景色に文字色を一致させた場合、検索エンジンからは隠しテキストとみなされ、減点対象になってしまいますので、注意してください。
まとめ
SEOにおいて内部対策は非常に重要であり、かつ自分一人の作業で済む部分であります。
ですので、まずは自分なりに内部対策をする上での有効な項目を、基準値として持っておく必要があります。
今回の記事では、初心者の方や自分なりの基準を持ってない方を対象に、SEOに有効な内部対策の項目をまとめたので、これを参考にしつつ、自分の基準を持つよう努力してください。
また、検索エンジンの評価アルゴリズムのアップデートにより、日々SEOに効果的な項目が更新されていっているのも事実ですので、最新情報にアンテナを貼っておくことも非常に重要です。