現在、日本の検索エンジンのシェアは
・Google が、39.1%
と、yahooのシェアが一位となっています。
一方、欧米では
・yahoo が、12.2%
と、Googleが断トツの一位となっています。
このように国によって、検索エンジンのシェアや検索エンジンの使い方、検索エンジンを使うユーザーのカテゴリ(年代や富裕層から貧困層の分布)はバラバラです。
では、SEO対策についてはどうなのか・・・日本は、欧米よりもはるかに遅れていると言われています。
それは、Googleの本社が欧米にあり、検索エンジンのアップデートは「まずアメリカから行われる」事が大きな理由となっています。
実際に、有名な「パンダアップデート」はアメリカで施行されてから、1年以上も遅れて日本で施行されました。
このように、アメリカが前を進んでいる中で、日本が遅れてついていっている状況です。
ここで重要なのが、アメリカでSEO対策としてスタンダードになった内容は、日本でも同じくスタンダードになっているという事です。
そこで、今回の記事では、SEO対策の最新情報(欧米版)ということで、その内容を、4つに分けて解説していきます。
パンダアップデート対策のコンテンツ製作
まず、パンダアップデートとは下記2つの特徴を持っている。
- 他のサイトをコピーしただけのページや低品質のコンテンツページの検索順位を落とす
- 研究結果・詳細に分析したデータのレポートなど、オリジナル性のあるページの順位を上げる
上記の特徴から、自他サイトページからコピーしただけのコンテンツや情報量が少ないコンテンツは減点評価対象となりますので、注意してください。
また、パンダップデートは「オリジナル性の高いコンテンツ」を好みますので、自分なりの視点で情報をまとめたり、自分自身の体験談をコンテンツとして制作するようにしましょう。
※パンダアップデートは、今まで更新毎にアナウンスをしてきましたが、今後は「メインの自動アルゴリズムアップデート」に組み込まれていくと正式にアナウンスがありました。
これによって更新ごとのアナウンスはなくなり、今までは手動で間隔の長いアップデートであったのが、自動で絶え間なくアップデートがおこなわれていくようになります。(ちなみにGoogleは1年間に500以上のアルゴリズム更新を実行しています)
ペンギンアップデートの影響を受けないようにリンクを最適化する
SEO施策としてリンク対策は今でも重要で、50%はリンクで決まります。
ですが、リンク対策は年々難しくなっているのが実情で、その理由はGoogleがリンクを厳格にチェックするよう日々アルゴリズムがアップデートされているからです。
その代表例が、「ペンギンアップデート」です。
ペンギンアップデートとは、品質・信頼性が著しく低いリンクを扱っているページや、そのようなページから被リンクを受けているページを排除・減点評価するためのアップデートになっています。
品質・信頼性が著しく低いリンクとは、下記ケースに当てはまります。
- 「内容に関連性がないのに、複数のリンクが羅列されているケース」
- 「検索順位を上げたいウェブサイトを複数設定し、そのサイト郡に向けてのリンクを並べた簡単なリンク集テンプレートが使用されているケース」
- 「自動相互リンクシステムを利用しているケース」
- 「アンカーテキストの内容に著しく偏りがある被リンクを、受けているケース」:アンカーテキストの内容が、全て「上位表示を狙うキーワードに完全一致しているキーワード」だった場合等
ペンギンアップデートのVer1.0はトップページのみ影響していたが、ペンギンアップデートのVer2.0からは下層のページも見るようになり、個別個別のページに影響しています。
さらにサイトのリンク総数のうち、ディープリンクの割合がどのくらいかもチェック対象となっているようです。
理想としては70〜85%がディープリンクとなっていれば良いとされています。
なぜなら、トップページや特定のページにリンクが集まっている場合、検索エンジンは「不自然に集められたリンク」と認識してしまうからです。
あと、海外(米)でスタンダードとなっているリンク構築法は
「ゲストポスト」と「シンジケーション」です。
「ゲストポスト」は他のサイトへ記事を投稿する、寄稿のことです。
「シンジケーション」は記事を配信することです。
両方とも記事作成者のプロフィール欄や記事本文の中に自分のサイトへのリンクを貼っておく手法です。
ツイッターや、facebook等のソーシャルメディア対策をする
検索エンジンは近年、そのサイト・サービスが如何にソーシャルメディア上でユーザーに共有され、関心を集めているか(=ソーシャルシグナル)を評価基準に取り入れています。
そして今後もより「順位づけする際の大きな要因」になっていくでしょう。なぜなら、ソーシャルメディアが登場したことにより、インターネットが「情報”提供”の場から情報”共有”の場」にシフトしていってるからです。
ですので最近では、SEO対策をする上でソーシャルメディアの対策をすることが推奨されてきています。
そして、ソーシャルメディアを対策することで下記のようなシナジーを生むことができます。
「ソーシャルメディアで共有される ⇒ 新しいフォロワーやファンが増える ⇒ トラフィックやリンク、購読者が増える ⇒ ソーシャルメディアで共有される ⇒ ・・・」
このようなシナジーを生むことができれば、アクセスアップ+検索エンジン対策の大きな追い風になるでしょう。
セマンティック検索に対応させた検索結果を表示させる
セマンティック検索とは、検索結果に表示されたページに関連ある重要な事実を表示させる事です。
例えば、
- 商品情報
- レビュー
- 評価
- 価格
- 著者情報
- イベント情報
- 画像
などを検索結果に表示させることができます。
これはヒト、モノ、コトに関する様々な情報を検索結果の要素として含ませるというGoogleの思想からきています。
そして検索結果に、ページに関連のある商品・サービス情報、著者情報、画像を表示させる「リッチスニペット」という技術が生まれました。
サイト管理者はこの「リッチスニペット」という技術を使用して、検索結果に、ページに関連のある情報を表示させる事ができます。
以下、具体的に「リッチスニペット」を使用しているサイトの検索結果の画像です。赤枠部分が該当箇所です。
上記のように「リッチスニペット」を使用することで、検索結果に表示されるリンク先情報に「関連する情報」を付加することができます。
そして、結果的にユーザービリティが向上し、クリック率増加につながります。
実際に、ユーザーは「リッチスニペットが使用されているリンクをクリックする傾向にある」という分析結果もあります。
そして、リッチスニペットを使用するメリットはもう一点あります。
それは、「検索エンジンにも理解されやすくなる」という事です。
要するにインデックスされやすくなり、正しく評価されやすくなる。ということです。
まとめ
Googleは年間に500回ものアルゴリズムアップデートをしているといいます。
もちろん、その全ての内容が公表される事はありませんが、重大な内容は必ず公表され、一番最初に公表される場所はGoogle本社があるアメリカです。
ですので、SEOの最新動向をチェックする場合はアメリカ発の情報をチェックする必要があります。
ですが、私のように英語が苦手な方は、日本のサイトで海外のSEOや検索エンジン情報をまとめているサイトもあるので日々チェックすることを推奨します。
ですが、いくらSEO対策に尽力したとしても、上位表示にふさわしくないコンテンツの場合は「効果は激減する」と理解しておいてください。
なぜなら、「上位表示することが目的ではない」からです。
「上位表示はあくまで手段で、目的はアクセスユーザーにとってほしい行動をしてもらうことです」
それは、例えば「メルマガに登録してもらう」だったり、「Facebookでイイね!ボタンを押してもらう」といった行動をとってもらう。ということです。
いくら、上位表示してアクセス数が上がっても、この「ユーザーにとってほしい行動」をしてもらわない限り意味がありません、、
そして、ユーザーが行動を起こす条件が、「検索キーワードに合致したユーザーの求める質の高いコンテンツを提供する事」です。この条件をクリアして始めてユーザーは行動を起こすのです。
この事を理解した上で、SEO対策に励みましょう。