CPC(クリック単価)やPPC、CPM(インプレッション単価)など、インターネット(リスティング)広告業界では、様々な用語があります。
ですが、特に初心者の方では、急に「CPC」などと専門用語を使われても、「CPCって何だよ?」ってなると思います。
ただ、インターネット(リスティング)広告の業界では、知ってて当たり前の言葉でもあります。
インターネット広告というのは、通常、何かしらの媒体(メディア)に出稿するだけでは、費用は掛かりません。
例えば、
- 「広告が表示されることで、コストが発生するタイプ」
- 「広告がクリックされることで、コストが発生するタイプ」
- 「広告がクリックされ、遷移先のページにて、ユーザーがなんらかの行動をしたときに、コストが発生するタイプ」
※なんらかの行動とは、商品購入や資料請求などです。これを「クロージング(Closing)」ともいいます。
このように、様々な費用形態があることで、インターネット広告業界では、専門用語が多く存在するんですね。
そこで、今回の記事では、特に知っておくべき下記三つのインターネット広告用語について、順に解説していきます。
- CPC(Cost Per Click )
- PPC(Pay Per Click)
- CPM(Cost Per Mille)
CPC(Cost Per Click:クリック単価)とは?インターネット広告用語の意味と、費用対効果の計算式について
CPC(Cost Per Click)とは・・・ネット広告を出稿するときの費用形態の1つで、クリック1回あたりの費用のことです。
クリック単価とも呼ばれています。
例えば、下図では、二つの広告が表示されていますよね。
この広告が一度クリックされたときの費用(単価)が、「CPC」なのです。
CPC(Cost Per Click)を算出するときの計算式は、下記になります。
例えば、1万円のコストで広告を出して、50回ほど、その広告がクリックされた場合
10000円 ÷ 50回 = 200円
となります。この例であれば、クリック一回あたりのコストは「200円」ということになります。
このように、「CPC」は、インターネット上で広告をだし集客するさい、費用対効果を算出する重要な指標となります。
CPCが低ければ、それだけ費用対効果が良く、逆にCPCが高ければ、費用対効果は悪いということになります。
以上です。
PPC(Pay Per Click)広告(リスティング広告)とは?
PPC(Pay Per Click)とは・・・CPC(Cost Per Click)と比べると、「Cost」が「Pay」に変わっただけです。
日本語に直すと、「費用」が「支払い」に。
そう「一緒」なんです。概念的には、違いなど全くありません。
また、このようなクリック課金型のインターネット広告を「PPC広告」または「リスティング広告」と呼びます。
ただ、「PPC広告」や「リスティング広告」は、検索連動型広告のことを指して使われるのが、一般的です。
なので、「クリック単価」全般が「CPC」で、検索エンジンに特化したクリック単価が「PPC」と区別しておけば良いでしょう。
検索エンジンとは、GoogleやYahooが代表的存在ですよね。
なので例えば、Googleで「ブログアフィリエイト」と検索して、検索結果に表示された広告が、「検索連動型広告」となります(以下、赤枠内)
これらを、PPC広告やリスティング広告と呼んでいるんですね。
ここに広告を出稿する際の費用は、人気な検索キーワードほど「高額」になります(検索キーワードについては、こちら→SEOでキーワード対策をおこなう本質と、6つの対策ポイント)
例えば、「クレジットカード」や「中古車」・「不動産」・「FX」といったビッグワードなどは、かなり高い出稿料になるでしょう。
要は、「PPC」が高い。ということになります。
例えば、「クレジットカード」というキーワードでは、なんと単価(目安)が、1000円以上になっています。
【Google AdWords(アドワーズ)のキーワードプランナー調べ】
上記から、「クレジットカード」というキーワードは月間に「165,000回」も検索されていることが分かります。
このように、検索回数が多ければ多いほど、広告単価(PPC)も高くなるんですね。
PPC(リスティング)広告などのインターネット広告の特徴
ここで、ちょっと「PPC(リスティング)広告」などのインターネット広告の特徴を解説しておきましょう。
インターネットに限らず、「売上げ」を上げるためには、まず「集客」が重要なポイントになりますよね。
そして、集客数を上げるためにもっともよく使われる手法が「広告」です。
TVコマーシャルや新聞・雑誌などですね。
そして、特に近年では、インターネットが当たり前の時代になり、PPC(リスティング)広告などのインターネット広告が注目されています。
従来の広告(TVや雑誌)というのは、通常、露出や配信のボリュームに応じて費用が発生するものです。
たとえ、その広告に興味・関心を抱いた人が一人もいなかったとしても、広告費を支払わなければならなかったのです。
一方、PPC(リスティング)広告というは、広告がクリックされなければ費用は生じません。
基本的に、広告内容にまったく興味がない人というのは、わざわざクリックしませんよね。
なので、「クリック」したということは、何かしらその広告に興味を持った見込み客である。ということが言えます。
なので、見込み客の獲得に対して、都度広告費を払っていくので、極めてムダのない費用形態と言えるのです。
これが、従来のTVや雑誌広告との、大きな違いとなります。
CPM(Cost Per Mille:インプレッション単価)とは?インターネット広告用語の意味と、費用対効果の計算式について
CPM(Cost Per Mille)とは・・・広告の表示に対して費用が発生する形態になります。
具体的には、1000回の表示あたりの費用が「CPM」になり、「インプレッション単価」とも呼ばれています。
前述の「CPC」や「PPC」は、クリックに対しての費用形態でしたが、「CPM」は、上記のようにインプレッションに対しての費用形態となります。
また余談ですが、CPMの「M」は “Mill”(ミル:ローマ数字で ”1000”)を意味します。
なので、1000回あたりの料金なんですね。
CPM(Cost Per Mille)の費用対効果を算出する計算式は、下記の通りです。
計算式 : コスト ÷ 表示(インプレッション)数 × 1000
例えば、10万円のコストで広告を出して、20万回のインプレッション数があった場合、
100,000円 ÷ 200,000回 × 1000 = 500円
となります。この例であれば、インプレッション1000回あたりのコストは「500円」ということになります。
このように、「CPM」は、インターネット上で広告をだし集客するさい、費用対効果を算出する重要な指標となります。
ちなみに、「CPC」で広告を出すか、それとも「CPM」で出すかを考える場合は、
逆に、0.1を上回れば、「CPC」のほうがよいです。
※1000回表示されて、クリック率が0.1%だった場合、クリック数は1になるため、「0.1」が起点となります。
ただ最近は、クリック回数あたりの課金や、成果報酬型の課金方式が一般的になっています。
以上、「CPC(クリック単価)」、「PPC」、「CPM(インプレッション単価)」の説明でした。
また、他にも「CPA(Cost per Acquisition)」といった費用対効果の指標もあります。
こちらは、商品(サービス)を購入するといった成約(コンバージョン)1件に対して、掛かった広告費用になります。
なので、「CPC」や「CPM」と比べると、はるかに高くなる指標になります。
例えば、5万円の広告費を投入して、5件の成約(コンバージョン)を出すことができれば、「CPA」は、1万円となります。
このように、「CPA」は、広告の提供側が、消費者に「最終的にとってほしい行動(購入や契約)」に対してのコストとなります。
なので、「売上げ」に対しての費用対効果を考える上で、最も重要な指標となります。
「CPA」を安くおさえるには、コンバージョン率を高めなければなりません。
コンバージョン率を高めるには、広告自体だけではなく、広告から流入させる「ランディングページ(セールスレター)」の構成や内容も非常に重要になります(ランディングページについては、こちらで解説しています→ランディングページとは?landing pageの作り方(制作手順)と、LPO対策で重要な8つのポイントをまとめてみた)
コンバージョン率を高めるためのポイントについては、下記記事にまとめていますので、ぜひ見ておいてください。
- コンバージョン(conversion)の意味とは?CVR:コンバージョン率(レート)を上げるための6つのポイント
- セールス(sales)の意味とは?トップセールスマンが、セールスレターを書くときの4つの共通ポイントについて
以上です。
まとめ:SEO(検索エンジン最適化)について
上述しているとおり、現状、インターネット広告の主な掲載場所は、検索エンジンになります。
ですが、PPC(リスティング)広告は、年々競合会社が増え、掲載単価も高騰していっています。
一方で、検索エンジン経由でアクセスを集めるには、「SEO」という施策も非常に有効です。
SEOとは・・・直訳すると、検索エンジン最適化という意味で、自分のサイトの検索順位を上位へもっていく施策になります(下図の「検索結果枠」が表示範囲です)
もし、検索結果の上位に表示することができれば、広告費など一切必要なく、検索エンジン経由の見込み客の流入を期待できます。
このような事からも、最近では、「コンテンツ・マーケティング」や「インバウンド・マーケティング」といった言葉が日本でも注目されつつあります。
短期的にみれば、広告費を投入して集客するほうが容易で、効果がありますが、中・長期的に見れば、「SEO」を施したサイト(又はブログ)は、費用を払わずとも、自動的に見込み客を集客してきて、ビジネスにおいて大きな価値を生み続けるでしょう。
「SEO」については、こちらで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください→SEO対策とは
以上です。