メルマガスタンドとは、メールマガジンを配信・発行することができるシステム(仕組み)を指し、「メールマガジン配信システム」とも呼ばれています。
主に、企業や個人がマーケティングに活用したり、アフィリエイトを主としたネットビジネスをおこなう場合に、利用されています。
今回の記事では、このメルマガスタンド(メールマガジン配信システム)を選定する際の基準や、有料・無料版、それぞれのおすすめなモノについて、順に紹介していきます。
以下、目次です。
- メルマガスタンドの選定基準(一斉送信やステップメール、到達率など)
- 無料メルマガスタンド(ASP)のメリット・デメリットと、おすすめなモノ比較:3選
- メールマガジン配信システムで、有料のおすすめなモノ比較:3選
- プログラムインストール型の、メルマガスタンド(メールマガジン配信システム)について
メルマガスタンドの選定基準(一斉送信やステップメール、到達率など)
当章では、メルマガスタンド(メールマガジン配信システム)を選定するさいの基準点について、16にまとめましたので、順に解説していきます(以下)
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【初期費用 and 月額利用料】
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【メール配信件数の限度数】 : 配信1度あたりの限度数や、時間あたりの限度数が定められている場合があるので、チェックしておきましょう
限度数を超えてしまったら、料金体系が変わったりするメルマガスタンドもあるので。
- 【メールアドレスの登録限度数】 : 有料のシステムでも、限度数がある事が多いです(無制限もありますが)
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【読者情報(名前やアドレスなど)の管理】 : 基本、無料スタンドでは、読者情報を管理することができません
なので、メルマガの用途にもよりますが、アフィリエイトや商品販売が目的の場合は、基本、有料スタンドになります。
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【自動返信ができる】
メルマガの登録者に対して、最初に送信するメールを定義しておくことで、あとは、自動で登録者に対して、メールが送信される仕組みになります。
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【ステップメール対応】
ステップメールとは・・・メルマガに登録した読者に対して、「最初に送るメール」→「1日経過したら送るメール」→「3日経過したら送るメール」・・・といった具合に、
読者がメルマガに登録してから、ステップ毎に、送信するメール内容を定義しておく事で、自動的にそれらのメールが、設定してあるタイミングで送信される仕組みの事です。
この仕組みを用いれば、メルマガの読者獲得からクロージングまでの流れを、完全自動化することも可能です。
また、1連のステップメールを、「ストーリー」と読んでいますが、この「ストーリー」を、いくつまで設定できるかも、チェックしておいた方が良いでしょう。
例えば、「お金を稼ぐ系」の広告から、読者になった場合と、
「異性にモテるためのノウハウ系」の広告から、読者になった場合では、読者が求める情報は全然違いますよね。
この両者に、同じステップメールを送っても不効率となってしまいます。
ですが、「ストーリー」を複数設定できるメルマガスタンドであれば、両者それぞれに適したステップメールを送信することができます。
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【数千~数万規模の一斉メール送信が可能】
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【HTMLメール対応】
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【メールの開封 and 本文内のリンククリック・カウンタ】
何人の人にメールを送信して、何人の人がメールを開いているのか・・・
また、その内、何人の人が、本文内のリンクをクリックしているのか・・・
といった事が分かる機能になります。
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【属性ごとの配信】
ユーザーをいくつかの属性に分けて、その属性ごとに、一斉送信できる機能です。
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【読者名やアドレスタグの挿入】
例えば、読者名タグを入れておくことで、読者ごとにメール内容をカスタマイズすることができます。
「あなた」と呼ぶよりも、「●●●さん」と呼ぶことで、反応率を高める効果を狙った仕組みです。
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【読者情報(アドレスや名前など)のインポート・エクスポートが可能】
読者情報(アドレスや名前など)のインポート・エクスポートができないと、メルマガスタンドの移行が困難 or 不可能であったり、リストデータのインポートが出来ません。
なので、必須のチェック項目になります。
ちなみに、インポート・エクスポートは、CSVでおこなう事が基本です。
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【独自ドメインに対応している】
「どこからメールが来ているのか・・・」といった情報を、送信元のアドレスをチェックすることで、確認する読者も多いです。
なので、商品名や企業名がドメインに含まれている場合は、読者の信頼性に繋がります。
また、配信会社のドメインを、利用者間で共有で使う場合、その中の一人でも、大量のスパムメールを送信してしまった日には、自分が送信するメールも、迷惑メール扱いされるリスクが有ります。
そのため、送信元アドレスに、「独自ドメイン」を設定できるかも、選定基準の1つです。
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【レポートスタンドを利用している方対象】
レポートスタンドとは・・・無料の情報商材(稼ぐ系などのノウハウ)が提供・公開されているスタンドの事で、
ユーザーは、自分の個人情報(名前やアドレスなど)を登録することで、公開されている情報商材を取得することができます。
この「レポートスタンド」を利用して、リストを取得している方は、メルマガスタンドが「自動登録」と「代理登録」に対応しているかもチェックしておきましょう。
※自動登録とは・・・メルマガスタンドとレポートスタンドが連携していて、ユーザーが自分のレポート(情報商材)をダウンロードした時に、自動的にそのユーザーのリストが、メルマガにも登録される機能です。
また、
代理登録とは・・・レポートスタンドなどで得たリストデータを、メルマガスタンドに登録できる事です。
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【一般的(有名)な、メルマガスタンド】 : 知名度も非常に重要な要素です。
知名度が高いという事は、利用者が多いということでもあるので、信頼性や情報(ソース)の多さを期待できます。
- 【サポートがしっかりしている】 : メールサポートは24時間受け付けていて、電話サポートもしているかを確認しましょう
以上です。
無料メルマガスタンド(ASP)のメリット・デメリットと、おすすめなモノ比較:3選
前章で述べてる通り、無料の「メルマガスタンド(ASP)」では、
リストデータ(読者のメールアドレス)を管理することができません
これは、アフィリエイトやビジネスをする上で、致命的なデメリットとなります。
私のように、この時点で、無料スタンドが選択肢から消えてしまう方は、非常に多いでしょう。
また、有料スタンドと比べて
- メルマガを発行するのに「審査」がある
- ステップメールが使えない
- 広告が挿入される
といったデメリットがあります。
じゃ、こういったデメリットがあるのに、なぜ「無料メルマガスタンド」で、メールマガジンを発行している方がいるのか・・・
1つは、メルマガスタンド自体に知名度があり、そこでメールマガジンを発行することで、新たな集客チャネルとなって、発行者としてのブランディングにも繋がる事です。
代表例が、「まぐまぐ」でしょう。
「まぐまぐ」は、日本最大のメールマガジン配信スタンドです。
当然、媒体自体が非常に有名なので、「まぐまぐ」でランキング上位にきたり、おすすめとしてピックアップされたら、
それだけで、多数の人に注目されますし、新たな集客に繋がります。
また、「まぐまぐ」でメルマガを配信している場合、それだけでも、一定のブランド価値があります(配信するには、厳しい審査がありますが)
こういったメリットがあるため、主に各業界の著名人が、メールマガジンを発行しています。
無料メルマガスタンドでは、「まぐまぐ」を筆頭に、
- 「melma(メルマ)」
- 「メルモ」
といったサービスが、3強となっています。
おそらく、「まぐまぐ」は、ある程度の知名度がある著名人じゃないと配信できない、、、といったように、審査が厳しいので、
そこで落選した方が、「メルマ」や「メルモ」に流れていくのかな・・・
と思います(完全に推測の域ですw)
メルマガスタンド(メールマガジン配信システム)で、有料のおすすめなモノ比較:3選
当章では、有料の「メルマガスタンド(メールマガジン配信システム)」で、おすすめなモノ:3選を、まとめてみました(以下)
- アスメル
- エキスパートメール
- アクセスメール
では、順に紹介していきます。
アスメル(通常プラン)のメリット・デメリット
アスメルは、何といっても、「メールアドレスの登録限度数」、「メール配信件数の限度数」が無制限であることが最大のメリットです。
月額3,000円といった価格で、このパフォーマンスは、アスメルだけでしょう。
ただ、開封率やクリック率といった「解析系機能」がないのが、難点です。
アスメルのメリット・デメリットや、申し込み手順・利用方法などについては、下記記事にてまとめているので、ぜひ参考にしてください。
・アスメル(メルマガ配信システム)の特徴(到達率や料金等)と利用手順(ログインやステップメール、迷惑メール対策設定など)
エキスパートメール(クラウド)のメリット・デメリット
エキスパートメールは、まず月額・初期費用ともに格安なところと、解析系の機能を使える所がメリットになります。
また、配信件数もリスト登録数も限度はありますが、コスパ的にはかなり高いです。
以下に、メリット・デメリットをまとめました。
●メリット
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【初期費用 : 5,000円】
現在(2014/11/20)は、初期費用が無料となっています。
- 【月額費用 : 1,970円】
- 【ステップメール : 可】
- 【特定読者層への配信 : 可】
- 【読者名の差し込み : 可】
- 【メールの開封率チェック : あり】
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【メール本文のリンク・クリック計測機能 : あり】
どの読者がクリックしたのかまで、分かるようです。
- 【読者リストのインポート&エクスポート(CSV形式) : 可】
●デメリット
- 【1日の限度配信件数 : 1万件】
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【アドレス登録限度数(1メルマガあたり) : 2万件】
※メルマガ登録数は、無制限となっています。
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【サポートレベル : 中】
メールサポートはありますが、電話サポートはありません。
参考元(下記)
・エキスパートメール公式サイト:料金プラン
・エキスパートメール公式サイト:機能一覧
また、
エキスパートメールには、「クラウド(上記紹介)」の他にも、
「プロ」→「ギガ」→「百式」と、エディションがあります(パフォーマンスは、高くなっていきます)
例えば、「プロ」では、
- 【1日の限度配信件数】 : 10万件
- 【アドレス登録限度数(1メルマガあたり)】 : 20万件
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【専用サーバー】 : サーバーを専用とすることで、「到達率」が上がり、下がるリスクも無くなります
ちなみに、「クラウド」エディションは、共有サーバーです。
- 【サポート】 : 電話サポートあり
が、「クラウド」エディションとの大きな違いとなります。
ただ、月額利用額が「19,700円」となって、一気に上がります。
なので、メルマガをこれから始める方や、まだ、リスト登録数が少ない場合は、「クラウド」で良いでしょう。
アクセスメール(ブロンズ)のメリット・デメリット
アクセスメールは、月額費用が安く、アドレスの登録数に限度がないのが、メリットで、
配信数の限度が厳しいことと、解析系の機能が「有料オプション」となっている事がデメリットとなります。
以下に、メリット・デメリットをまとめました。
●メリット
- 【初期費用 : 8,640円】
- 【月額費用 : 2,300円】
- 【アドレス登録限度数 : 無制限】
- 【ステップメール : 可】
- 【特定読者層への配信 : 可】
- 【読者名の差し込み : 可】
- 【読者リストのインポート&エクスポート(CSV形式) : 可】
●デメリット
- 【月間の限度配信件数 : 10万件】
- 【開封率チェック : 有料オプション】
- 【クリック計測機能 : 有料オプション】
-
【サポートレベル : 中】
メールサポートはありますが、電話サポートはありません。
参考元(下記)
・アクセスメール公式サイト:料金プラン
・アクセスメール公式サイト:機能一覧
以上です。
また、アクセスメールもエディションがあって、「ブロンズ」の上は、「シルバー」→「ゴールド」・・・と上がっていきます。
主な違いは、1点:「月間の配信限度数」です。
以上、有料メルマガスタンド(メールマガジン配信システム):3選でした。
個人的に、最もおすすめなのは、やはり、リストの登録限度数 and 配信限度数が無制限である「アスメル」ですね。
ただ、解析系機能が必要な方も多いと思うので、その場合、「エキスパートメール」が良いでしょう。
プログラムインストール型の、メルマガスタンド(メールマガジン配信システム)について
これまで紹介してきたメルマガスタンドは、全て、ASP型のモノでした。
ただ、メールマガジン配信システムは、ASP型だけではなく、「プログラム・インストール型」もあります。
「プログラム・インストール型」とは、メルマガ配信システムのプログラムを購入し、
自分で持っている(又は、レンタルしている)サーバーに、そのプログラムをインストールし、使うといった形態になります。
ASP型と違って、メルマガ配信用のサーバーから用意しなければなりません。
ただ、サーバーは自分で用意するので、「プログラム・インストール型」は、ほとんどが「購入費用」のみで、「月額利用料」は掛かりません。
ただし、プログラムのインストール・セッティング・管理を、全て、自分でやらなければなりません。
上記から、私は「ASP型」を選定しています。
なので、「プログラム・インストール型」のメルマガ配信システムは、あまり知らないのですが、
「楽メール」などが有名なようです。
また、サーバーの仕様も確認しておく必要があります。
例えば、レンタルサーバーになりますが、「さくら・サーバー」の場合、1時間に1000通の配信が限度となっています。
以上です。