システムエンジニアの職務・業務経歴書の書き方とテンプレート例

システムエンジニア(SE)の職務・業務経歴書の書き方とフォーマット・テンプレート例 ~未経験の場合も

どーもー、現在某IT系の会社でjavaエンジニアとして働ている者です(当ブログの管理人です)

システムエンジニア(SE)として働きながら、開発現場の担当者として、エンジニアの採用面接にも関わっています(主に書類選考と1次面接)

というわけで今回は、採用側の観点として、

書類選考を通過する職務・業務経歴書の書き方や、テンプレート・サンプル例などをまとめています。

※システムエンジニア(SE)の方と、未経験の方、それぞれのケース別にまとめています

※エンジニアの転職活動については、以下の記事もぜひ参考にしてください。

→ IT・Webエンジニアの転職活動を成功させる方法・やり方まとめ ~未経験が失敗しないポイントも

以下、目次です。

  1. システムエンジニア(SE)転職時の、職務・業務経歴書の重要性
  2. 職務・業務経歴書の書き方のポイント:5選 ~自己PRや、スキルセットなど
  3. 未経験からエンジニア転職をしたい場合の職務経歴書の書き方 ~テンプレート・サンプル例も
  4. エンジニア業務経歴書を、Github管理する
  5. 職務・業務経歴書のフォーマット・テンプレート例 ~システムエンジニア(SE)転職用

システムエンジニア(SE)転職時の、職務・業務経歴書の重要性

システムエンジニア転職時の業務経歴書の重要性-1

まず結論から言うと、書類選考の合否というのは、この「職務・業務経歴書」で、ほぼ100%決定します。

選考書類で言えば、履歴書であったり、転職エージェントを利用している場合は、担当が書いた「推薦状」などあると思いますが、

断トツで、職務・業務経歴書が重要となります。

それは転職時の選考において、システムエンジニア(SE)という専門職の特性上、これまでの実務経験・業務経歴が最も重要視されるためで、その内容をまとめるのが、職務・業務経歴書だからです。

また、面接ステップでも、職務・業務経歴書の内容をもとに、質問がおこなわれていくため、非常に重要な扱いとなります。

ちなみに、エンジニア未経験のケースでも、これらは変わりません。(最も重要な実務経験が無いため、まとめ方は変わってきますが・・・詳細は後述しています)

エンジニアの職務・業務経歴書の書き方のポイント:8選 ~自己PRや、スキルセットなど

システムエンジニア転職:職務経歴書の書き方-1

続いて、書き方のポイントについてまとめたので、順に解説していきます。

  1. 「志望企業(求人情報)の事前チェック!」

    まず、職務経歴書を書く前に、志望企業の求人情報をチェックして、相手が「どのような人材を求めているのか」を把握する必要があります。

    例えば、転職サイトで、求人情報をみてみると、多くの会社で以下のような開発要件が記載されています。

    (記載例)

    開発言語:java
    フレームワーク:springboot
    データベース:mysql
    バージョン管理:git
    サーバー・インフラ:AWS

    といった感じですね。

    ここから、自分のこれまでの実務経験で培ってきたスキルが、マッチしそうかどうか、チェックします。

    マッチする場合は、その情報を中心にアピールしていくことになります。

    また、企業によっては、上流工程やマネジメントができる方を求めていることも多いです。

    そういった場合、ガシガシとプログラミング開発をしていきたいエンジニアの方は、ミスマッチが起きてしまいます。。

    (基本、上流工程やマネジメントレベルでは、プログラミング開発などの実作業はやらないので。。)

    なので、企業がどのような人材を求めているのかは、ちゃんと事前にチェックしておきましょう(当然のことですが)

  2. 「職務・業務経歴書のフォーマットについて」

    一般的に職務経歴書は、以下の3つのフォーマットが使われています。

    ・「編年体(へんねんたい)形式」:最初に入社した企業から、時系列に沿ってプロジェクト・業務内容をまとめていく形式(最もスタンダードな形式)

    ・「逆編年体形式」:「編年体形式」とは逆で、直近で働いていた企業から遡(さかのぼ)って、プロジェクト・業務内容をまとめていく形式

    ・「キャリア形式」:上記の2つのように時系列でまとめるのではなく、プロジェクトや業務内容を基準としてまとめていく形式(同じようなプロジェクトがある場合は、まとめて記載する)

    上記、3つの中で、システムエンジニア(SE)転職用で選ぶのは、「逆編年体形式」が良いでしょう。

    これは、選考の際、”直近でどんなプロジェクトを担当していたのか・・” を、重視するためです。

    10年前に担当していたプロジェクトより、現在担当しているものが評価されるのは、当然ではありますよね。

    あとは、そもそもとして、職務・業務経歴書のフォーマットについては、特に決まりはありません。

    なので、自分の経歴やスキルをアピールしやすい形で、自由にフォーマットを決定しても問題はありません。

    当記事を含め、ネット上には多くのサンプル・フォーマットがありますが、それらが最適解ではありません。

    どのように情報をまとめれば、よりアピールできそうか・・これを意識して、必要に応じて変更・調整していってください。

    もちろん、ちゃんと見やすい内容になっている事も重要です。

    ・インデントはちゃんと揃っているか。

    ・職歴やスキルセットは、表形式でちゃんと見やすくまとめられているか。

    ちなみに、枚数については決まりはありません。大体は、2~3ページが多いとは思いますが(多すぎはダメです)

    あとは、手書きで書く必要もありあせん(特に、システムエンジニアなどの職種や、IT企業では)

    Excelなどにまとめても良いですし、最近では、Github上で管理する人も増えています(後述しています)

    ※サンプルフォーマットについては、最後の章にて記載しています。

  3. 「開発プロジェクトの経歴の書き方」

    システムエンジニア(SE)の職務・業務経歴書のフォーマット・テンプレート例-1

    システムエンジニア(SE)の職務・業務経歴書で、最も重要な部分です。

    上記のように表形式で、分かりやすいようにまとめてください。

    以下、記載する項目です。

    ・プロジェクト(サービス)の概要

    ・プロジェクトの期間と人数

    ・担当フェーズ(要件定義・設計、インフラ構築、開発、QA、リリース後の保守サポートなど)

    ・担当業務の概要(例:ユーザー管理画面の開発・テスト、アプリサーバーの構築(LinuxOSの構築から)

    ・役割(プロジェクトリーダー、テックリード、メンバー)

    ・開発環境・技術(OS・プログラミング言語・フレームワーク・DB・使用ツールなど)

    (開発言語・フレームワークやDBについては、バージョン情報も記載してください)

    ちなみに、担当してきたプロジェクトの数が多い場合は、直近のプロジェクトと、アピールしたいプロジェクトを中心に記載していきましょう(他については概要だけで良いです)

  4. 「テクニカルスキルの書き方について」

    システムエンジニア(SE)のスキルシートのフォーマット・テンプレート例-1

    上記の通り、テクニカルスキルの部分には、OSやプログラミング言語、フレームワークなど各項目ごとに、使用期間と実務経験の有無、スキルレベルを記載します。

    ※言語・フレームワークやDBについては、バージョン情報も記載してください。

    (補足になりますが、面接対策として、なぜ、その言語・フレークワークを選択したのかであったり、各バージョンごとの違いについても、ちゃんと整理しておきましょう)

    実務経験が無い場合でも、独学で勉強中の場合には記載してください。

    (最新・流行の技術であれば、アンテナをちゃんと持っている事や、技術の習得に熱心であることをアピールできます)

  5. 「持っている資格について」

    保持している資格が、システムエンジニア(SE)の職に関係のある場合は、記載してください。

    例えば、国家資格の「基本情報技術者」や、ベンダー系の資格(オラクルや、シスコなど)などが該当します。

    ただし、エンジニア選考において、資格はそこまで重要視されていません。。

    とにかく重要なのは、「実務経験」なので。

    実務経験が無い未経験の方であっても、資格の取得よりも、ポートフォリオ(Webアプリケーションなど、自身で制作したプログラムの成果物)の制作に集中した方が、転職時には有利です。

    会社の評価的には、以下のような優先順位になりますね。

    実務経験>>>ポートフォリオ>資格

  6. 「自己PRの書き方」

    自己PRも、「プロジェクト経歴一覧」と同様に、非常に重要な項目となり、ここが最も、他者と差別化できるポイントでもあります。

    経歴一覧では記載できない、詳細なPR文章を、実務経験の内容とともにまとめていきます。

    “どのようなプロジェクトで、どの担当・役割として、どのような工夫(アピールポイント)をして、どのような成果を得られたのか”

    上記をまとめていく必要があります。

    アピールポイントとしては、求人情報に記載されている「会社の求めている人物像」をもとに、決めていってください。

    テクニカルスキルをアピールするのか、上流の設計スキルをアピールするのか、それともプロジェクトマネジメントの経験なのか、求人情報の内容を元に切り分けると良いでしょう。

    あとは、テクニカルスキルをアピールする場合であれば、ちゃんと「技術的なレベル」が面接官に伝わるように、記載する必要があります。

    例えば、javaの開発経験がある場合でも、”触ったことがある”程度のレベルなのか、

    javaソースのプロジェクト構成やアーキテクチャの部分から、提案・工数見積・設計・実装ができるレベルなのか。

    前者と後者では、レベルが全然違うと思うので、その辺がちゃんと伝わるよう情報をまとめるようにしてください。

    特に、他人が事前に設計しているアーキテクチャや開発ルールの下でしかパフォーマンスを発揮できないのか、

    それとも、自分で効率的な開発ルールやアーキテクチャを設計するところからパフォーマンスを出せるのかによって、開発者のスキルレベルは大きく違います。

    前者のようなシステムエンジニアも多いとは思いますが、その場合は、開発をする上で工夫した点について(以下、例)

    ・納期に間に合うよう、開発を効率的に進められるよう工夫したこと
    ・リリース後の、システム保守や改修がやりやすいように、工夫したこと
    ・ユーザー目線で開発をしたこと
    ・バグや不具合について、問題と原因の特定をしやすいように開発をしたこと

    このように、仕事において工夫した点をアピールすると良いでしょう。(仕事に対する向き合い方も伝わります)

    また、1点注意点としては、

    「やる気だけのアピール」は、記載しないようにしてください。

    例えば、志望先の会社で、DockerやGo言語を利用していたとして、これらの技術について実務経験が無かったとしても、独学で学習や開発をしているのであれば、アピールしても良いのですが、

    「興味はあるけど、何もしていない」状態であれば、記載しても逆効果なので、記載しないでください。


    ちなみに、自己PRのエピソードは、1つじゃなくても良いです。2~3のPRを、用紙2枚くらい使ってアピールしても問題ないです。

  7. 「志望動機について」

    職務・業務経歴書に、志望動機は書かなくても良いです。

    ただし、履歴書の方に、志望動機の記載欄がある場合は、そこに書きましょう。

    どちらにせよ、志望動機は面接で聞かれるので、その時に答えられる準備はしておきましょう。

  8. 「ポートフォリオの記載」

    ここで言うポートフォリオとは、「Webアプリケーションなど、自身で制作したプログラムの成果物(ソース)」のことを指します。

    具体的には、該当アプリのソースを管理をしているGithubリポジトリと、

    Webアプリをネット上に一般公開している場合は、そのリンクも合わせて、職務・業務経歴書に記載すると良いでしょう。

    Githubのソースから、どのような技術にて、どの程度のスキルがあるか判断してもらえるため、それがアピールにも繋がります。

    (もちろん、会社によって必ず見てもらえる訳ではないですが、選考が進むにつれて見てもらえる可能性は高くなりますし、面接時のネタにもなります。)

    (逆に、積極的に評価に取り入れている会社も、現在では増えてきていますしね。)

    Githubの他にも、Qiitaやテック系のブログを運営している場合は、その情報も記載すると良いでしょう。

    これだけで、システムエンジニア(SE)として、意欲的に技術的な学習をしていることや、それを外部に公開・共有する活動について、評価してもらえるでしょう。

以上、職務・業務経歴書の書き方のポイント:8選でした。

未経験からエンジニア転職をしたい場合の職務経歴書の書き方 ~テンプレート・サンプル例も

エンジニア未経験の職務経歴書の書き方とテンプレート例-1

上述の通り、エンジニア転職で最も重要視されるのは、「実務経験」になります。

当然、未経験の場合、この実務経験が無いということになるので、相応の準備をしないといけません。

とはいえ、業界的にエンジニア不足は昔から問題となっていますから、ちゃんと準備さえすれば、転職も十分可能となります。

中途未経験の場合、大手や人気企業は厳しいですが、SIerの下請けや、客先常駐の会社であれば十分に可能性があるでしょう

もちろん、その中には激務薄給のブラック企業もあるとは思いますが、昔に比べたらだいぶ減っています(社会問題にもなっていますし)

(未経験エンジニアの会社選びについて、以下も参考にしてください)

【IT業界未経験からエンジニア転職】おすすめの求人企業を選ぶ5つのポイントまとめ

とはいえ、最初は覚悟をしておいてください。

大体の場合、最初は給料も低いし、エンジニアとして仕事を覚えるために労働時間も長くなることが多いでしょう。

その代わり、2~3年ちゃんとした実務経験を積んだうえで再転職をすれば、飛躍的に給与をアップさせたり、フリーランスとして働けたり、リモート勤務など自分の希望する働き方が可能となります。

このように自分のスキル・実力次第なところが、エンジニア職の良いところですね。

では、本題となりますが、

未経験エンジニアの場合の職務経歴書の書き方について、テンプレート・サンプル例も交えて、解説していきます。

以下、ポイントをまとめてみました。

  1. 「職務要約と経歴部分」

    現役エンジニアの転職であれば、ここが最も重要なポイントなのですが、未経験の場合は、そこまで重要視はされません。。

    以下の項目を、これまで所属してきた会社ごとに、分かりやすく表形式でまとめていってください。

    ・在籍期間
    ・会社概要
    ・業務内容
    ・役割
    ・実績
    ・仕事で心掛けている事・工夫している事など

    ※職務要約・経歴のテンプレート・サンプルについては、ググれば、職業別にたくさんヒットするので、そちらを参考にしてください。

  2. 「自己学習と実績、その他活動内容」

    未経験エンジニアの場合は、ここが最も重要なところですね。

    「システムエンジニア(SE)に転職するために、何をやってきたのか・・」

    やるべき事として、最もおすすめなのは「ポートフォリオ」の作成です。

    ポートフォリオについては、上述でも解説していますが、「Webアプリケーションなど、自身で制作したプログラムの成果物(ソース)」のことです。

    実務経験が無い分、「自分でイチからプログラミングをして、アプリケーションを作成した経験があるかどうか」が、非常に重要となります

    他、勉強会への参加だったり、Qiita投稿、資格取得など、アピールできるポイントはありますが、

    未経験の場合、転職活動では、ポートフォリオが最も評価されます。(もちろん、モノにもよりますが、、)

    ちなみに、一番ダメなのが、「やる気」だけをアピールすることですね。

    「javaプログラミングをやってみたいけど、まだ触った事すらない。。」みたいなケースです。

    これなら、まだ書かない方が良いでしょう。

    では、以下テンプレートサンプルになります。

    【自己学習と実績、その他活動内容】

    「学習項目」

    1、ポートフォリオ制作

    「アプリの概要」:社員管理システム

    「機能一覧」
    ・社員情報の検索・閲覧が可能
    ・ユーザーのログイン機能
    ・ユーザーの権限管理:管理者と一般ユーザー(管理者の場合:社員情報の追加・編集・削除も可能)
    ・CSVインポート&ダウンロード機能
    ・API機能

    「採用技術(以下、サンプル)」
    ・java(ver8)
    ・springboot(ver2.1)
    ・mysql(ver5.6)
    ・html・CSS
    ・javascript
    ・git・github

    ※プログラミング言語とフレームワーク、DBについては、バージョン情報も記載して、できれば、各バージョンごとの特徴もおさえておくと良いでしょう。

    「開発時、こだわった点(工夫した点)(以下、サンプル)」

    ・ソース構成の設計観点:MVC、DDDなどの設計思想に沿って実装

    ・セキュリティ観点:SQLインジェクション、XSS、CSRF、認証・認可、セッション管理に対応

    ・システム負荷の観点:重い処理のマルチスレッド化、DB連携時のクエリチューニング、インスタンス化の削減(無駄なものを削除)

    2、資格取得
    ・基本情報技術者

    「学習実績」

    ・ポートフォリオで制作したソースのリポジトリ(GithubのURLで良いです)(外部公開している場合は、アプリのURLも)

    ・取得した資格

    「その他活動」

    ・プログラミングスクールへの参加(スクール名とコース概要を記載)
    ・勉強会への参加(タイトル・概要を記載)
    ・Qiita投稿(アカウントやURLを記載)

    ※転職用のポートフォリオの制作については、以下の記事も参考にしてください。

    ITエンジニア転職のポートフォリオの作り方と参考例(java) ~githubでの管理と、未経験の場合も

  3. 「志望動機について」

    職務・業務経歴書に、志望動機は書かなくても良いです。

    (履歴書の方に、志望動機の記載欄がある場合は、そこに書いてください)

    どちらにせよ、志望動機は面接で聞かれるので、その時に答えられる準備はしておきましょう。

    特に、異業種からの転職になるので、会社への志望動機だけじゃなく、

    「なぜ、異業種から、システムエンジニア(SE)に転職したいのか・・」

    この理由についても、ちゃんと整理しておいてください。

    異業種だとしても、何かしらのシステム(顧客管理や会計、自社のEC・ネットショップなど)を利用した経験はあると思うので、そういったところから、システム開発やプログラミングに興味を持った。という切り口で良いかと思います。

以上、未経験エンジニアの職務経歴書の書き方のポイントまとめでした。

未経験のエンジニア転職については、以下の記事でも詳細に解説しているので良かったらぜひ確認してみてください。

→ 未経験からITエンジニアに転職する方法まとめ ~求人選びのポイントや、厳しい・きつい現実の実態

システムエンジニア(SE)の職務・業務経歴書は、Github管理がおすすめです

システムエンジニアの職務経歴書のGithub管理について-1

エンジニアに限らず、一般的に職務経歴書は、WordやExcelでまとめていて、それをPDF出力するケースが多いかと思います。

実際、「職務経歴書 テンプレート」でググってみると、Wordのテンプレートファイルが多数ヒットします。

もちろん、それでも全然良いのですが、最近ではGithubで職務経歴書を作成・管理するケースが増えてきています。

私も、Github上で、職務経歴書用のリポジトリを作成して、「README.md」に職務経歴をまとめています。

必要に応じて、それをブラウザからPDF出力する形ですね。

特に、WebやIT・ゲーム業界では、今後も増えていくでしょう。

実際、システムエンジニア(SE)特化型の転職サイトでは、Githubアカウントを登録しないと、利用できないサイトもあったりします。

なので、この機会にGithub管理に移行することをおすすめします。

職務・業務経歴書のフォーマット・テンプレート例 ~システムエンジニア(SE)転職用

システムエンジニア(SE)の職務・業務経歴書のテンプレート・サンプル例-1

最後に、システムエンジニア転職用として、職務経歴書のフォーマット・テンプレートを、サンプル文とともに、まとめていきます。

以下の項目を、順に解説していきます。

  1. 職務概要・経歴情報
  2. テクニカルスキル
  3. 自己PR

1、職務概要・経歴情報 ~システムエンジニア(SE)転職用のテンプレート・サンプル例

「職務概要」

大学卒業後、企業向けのEC管理システムの自社開発&サービス企業にてシステム開発に携わり、開発歴:●年目となります。

java・VB(.NET Framework)を用いた、Web・Windowsアプリケーションの開発経験があり(詳細は、業務経歴にまとめています)、

小規模&中規模サービスの新規開発・保守運用・リプレイス(言語のバージョンアップや、フレームワークの変更、サーバーのオンプレミスからクラウドへの移行等)と、

それぞれのフェーズで、PM、要件定義、設計、インフラ構築、開発(ソース・プロジェクトのアーキテクチャ設計含め)、QA業務、リリース後保守(障害対応、機能の追加・改修、パフォーマンス・チューニングなど)を担当させていただきました。

また、プロジェクトの規模としては、1~15名(外注含め)と、様々な案件に関わらせていただき、10名規模のPM経験もあります。

「職務経歴」

  • 「勤務先と勤務期間」

    ●●株式会社、2012/4~2018/10

  • 「プロジェクトの概要と期間・人数」

    概要:企業向けEC管理システムのリプレイス(言語のバージョンアップとフレームワークの変更)

    期間:2015/4~2016/10

    人数:15名(外注含め)

  • 「役割と担当フェーズ」

    役割:PM、テックリード、開発

    フェーズ:要件定義、設計、インフラ構築、開発、QA、リリース後の保守

  • 「担当業務の概要」

    ・プロジェクトのマネジメント業務:進捗管理、品質管理(QA項目の定義、アルファ・ベータ環境でのQAステップ追加)、リスク管理(リリース後の動作確認項目とロールバック手順の作成)

    ・メンバーのマネジメント業務:進捗管理、実装ルールの作成、コミット・マージルールの作成、ソースレビュー

    ・概要・詳細設計書の作成
    ・テスト項目書の作成
    ・アプリサーバーの構築(LinuxOSの構築から)
    ・DB設計
    ・技術選定・アーキテクチャの設計
    ・コア・ロジックの実装
    ・開発環境改善:テスト環境構築、ビルド・デプロイ自動化対応(jenkins + sh)、バージョン管理システムの移行(SVN → git)

  • 「開発環境・技術」

    OS:Linux(CentOS 6)
    言語:java(6,11)
    フレームワーク:springboot(2.1)
    DB:mysql(5.6)
    開発環境・ツール:Eclipse、git、Gradle、Jenkins、redmine

    ※OS・開発言語・フレームワーク・DBについては、バージョン情報も記載してください。

※上記を各プロジェクト分、作成してください。

※担当してきたプロジェクトの数が多い場合は、直近のプロジェクトと、アピールしたいプロジェクトを中心に記載すれば良いです(他については概要だけで良い)

2、テクニカルスキル情報 ~職務経歴書のテンプレート・サンプル例(システムエンジニア転職用)

以下、スキルシートのテンプレート・サンプルとなります。

  • 「担当業務」

    ・要件定義:3年
    ・設計:3年
    ・実装:3年
    ・テスト:3年
    ・運用・保守:3年

    備考:PM経験あり

  • 「OS」

    Linux(CentOS 6):3年:インストール・環境構築が可能

  • 「プログラミング言語」

    Java6,11:4年:ソースプロジェクトのアーキテクチャの設計・構築、パフォーマンスを意識したコードの実装、ステップ数を抑える実装が可能

    シェルスクリプト:1年:調べながらの基本的な実装が可能(作成したスクリプト例・・・ビルド&デプロイの自動化、アプリの死活監視など)

    Ruby2:1年:既存のソースに対して、追加実装・修正が可能

  • 「フレームワーク」

    spring framework 5:2年
    springboot 2.1:2年
    .net framework 2,4:4年

  • 「DB」

    Mysql5.6:4年:環境構築、テーブル設計、DBチューニング(インデックスの修正や、実行計画を見ながらのクエリ修正など)が可能

    SQLserver2005,2012:4年:環境構築、バージョン移行が可能

    Redis:1年:調べながらの作業可

  • 「その他、クラウド・開発ツール等」

    ・AWS:1年未満:調べながらの作業可
    ・Jenkins:2年:ビルド・デプロイ自動化環境構築が可能
    ・Git:4年:通常の利用に問題なし
    ・SVN:4年
    ・VMware:1年未満:プライベートでの利用のみ
    ・Nginx:2年:環境構築、プロキシ設定(外部からのリクエスト情報を元に、内部ネットワークの各サーバーへ振り分け)、暗号化(https)設定が可能

※OS・言語・フレームワーク・DBについては、バージョン情報も記載してください(特に経験年数が長く、アピールしたいモノについて)

3、自己PR ~職務・業務経歴書のテンプレート・サンプル例

以下、自己PRのサンプル文となります。

「非同期バッチシステムの刷新プロジェクト」

プロジェクトのテックリードとして、以下、上流工程から携わり

1、システムで採用する技術の選定 : ラビットMQ、Nginx、java(SpringBoot、Gradle)

2、環境構築 : ラビットMQ本体(Admin画面あり)、MQプロデューサー&コンシューマーの構築(各サーバーの構築から)

3、開発ワークフローの整備 : javaプロジェクト構築(アーキテクチャの設計や、コアロジックの作成含め)、ローカル環境での開発&デバッグ手順や、開発ルールの作成、ビルド&デプロイ手順の作成と、自動化対応(シェルスクリプトの作成&Jenkinsの設定)

本プロジェクトにて、非同期バッチシステムを刷新したことで、保守性の向上や、パフォーマンス・負荷分散の向上に繋がりました。

・保守性の向上 : 非同期処理の管理用システム(java)も併せて構築したことにより、非同期処理の進捗管理や、停止&再実行が可能となりました。

・パフォーマンス・負荷分散対策 : クライアント企業毎にシリアル処理とするよう制御し、オプションでパラレル処理もできるようにしました。また、特に重い処理(数十万レコードのCSV取込など)については、処理をマルチスレッド化することでパフォーマンスの向上に繋げました。

※PR内容は、1つでなく、2~3個まとめるのが良いです。

また、システムエンジニア(SE)転職なので、開発スキルのアピールは必須となりますが、アピールポイントとしては、以下のような項目がおすすめです。

「開発時、こだわった点(工夫した点)」

  1. アーキテクチャの設計対応(ソース構成を、MVCやDDDに沿って実装した話など)
  2. レガシーな技術から、モダンな技術へと刷新したエピソード
  3. ビルド&デプロイ作業や、データ作成・登録など、定期的に発生する作業を効率化・自動化したエピソード
  4. Web・DBのパフォーマンス・チューニングをしたエピソード(重い処理のマルチスレッド化、DBのクエリチューニング、実装時のインスタンス化の削減など)
  5. セキュリティ対応(SQLインジェクション、XSS、CSRF、認証・認可、セッション管理など)

以上です。

というわけで、当記事では、システムエンジニア(SE)の職務・業務経歴書の書き方や、テンプレート・サンプル例について、記載してきました。

現在、転職活動中の方や、今後システムエンジニア(SE)として転職しようと思っている方の参考になっていれば幸いです。

また、転職活動をする際に、転職サイトやエージェントに登録するのは必須となりますが、以下おすすめのモノをまとめているので、こちらも合わせて参考にしていただければと思います。

ITエンジニア(SE)におすすめの転職エージェント:8社を徹底比較 ~未経験者についても

では。

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