環境変数(PATHとJAVA_HOME)の設定方法

javaの環境変数(PATHとJAVA_HOME)の確認と設定方法 ~Windows、Linux・Mac版

どーもー、現在某IT系の会社でjavaエンジニアとして働ている者です(当ブログの管理人です)

javaプログラミングなどで、javaをダウンロード&インストールした後に、まずやっておいた方が良い初期設定が、「環境変数」の設定になります。

(javaのダウンロード&インストール手順については、以下の記事にてまとめています)

→ java(jdk)のダウンロード&インストール方法を初心者向けに解説 ~Windowsの環境構築

※環境変数とは・・・WindowsやMac・Linuxなど、各OSが保持するデータのことで、OS自体や、(Java含め)OS上の各アプリケーションが、共有で参照・利用することが可能になります。

様々なデータを、環境変数として設定することが可能で、Javaに限って言えば、今回解説していく「PATH」と「JAVA_HOME」の、2つの環境変数がよく利用されています。

どちらも、Javaのプログラミング開発や実行に便利なデータであり、設定している方も非常に多いでしょう。

というわけで今回は、この環境変数:「PATH」と「JAVA_HOME」の、確認と設定手順について、Windows、Mac、Linuxと、3つのOSごとに解説していこうと思います。

以下、目次です。

  1. Windowsの環境変数:PATHの確認手順と、javaパスを設定する方法
  2. 環境変数:JAVA_HOMEの設定方法 ~Windows版
  3. 環境変数:PATH,JAVA_HOMEに設定する方法 ~Linux&Mac版

※以下の記事も良かったら参考にしてください。javaの基本をまとめています。

Javaとは?プログラミング言語の特徴や歴史、人気な3つの理由をわかりやすく解説!

Windowsの環境変数:PATHの確認手順と、javaパスを設定する方法

まずは、PATH(パス)についてです。

PATHは、上述の通り環境変数の一つになりますが、このデータは、Java以外でも、様々なプログラムやアプリケーションに設定することが可能です。

具体例を交えて解説していきましょう。

通常であれば、プログラムを実行する場合、その実行ファイルのあるパス(ディレクトリ)から、実行しないと実行できません。

以下は、javaの実行ファイル(java.exe)のあるディレクトリから、コマンドでjavaを実行している例になります。

javaのパスからコマンド実行:Windows版-1

※コマンドの「java」の実態は、java.exeであり、-versionと指定することで、javaのバージョンを表示させることができます。

一方で、実行ファイルの無いパス(ディレクトリ)から、実行しても、以下の通りjavaコマンドが認識されていません。とエラーが出てしまいます。

Windows環境変数のPATH設定なしでのjava実行-1

これが、通常の挙動になります。

ところが、環境変数のPATHに、javaプログラムのパス(java.exeのあるディレクトリ)を設定することによって、どこからでも、javaの実行が可能になるわけですね。

以下は、PATHの設定後に、上記と同じ場所から実行した結果になります。

Windows環境変数のPATH設定ありでのjava実行-1

ちゃんと、バージョンが表示されていることが確認できますね。

これが、環境変数のPATHのメリットになります。

PATHに設定してあるプログラムであれば、OS上のどこからでも実行が可能になるわけです。

では、本題の設定手順です。

Windowsの場合は、環境変数が設定できる画面が用意されています。

「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「システム」→「システムの詳細設定」→「システムのプロパティ」

上記の流れで、「システムのプロパティ」画面が開けたら、「詳細設定」タブ>「環境変数」と、進めてください。

windowsの環境変数の設定:システムプロパティ画面-1

windowsの環境変数:javaのPATH設定-1

上記の通り、環境変数画面が開いたら、「ユーザー環境変数」と「システム環境変数」の設定ができます。

(画面の通り、新規追加・編集・削除と、可能となります)

※ちなみに、「ユーザー環境変数」は、現状のログインユーザーに対する設定で、「システム環境変数」は、システム全体(全てのユーザー)に対する設定となります。

例えば、同じ名前の環境変数が、どちらにも設定されている場合は、ユーザー環境変数で設定した値が優先されます。

ただし、今回の「PATH」は扱いが特殊で、「システム環境変数」の方が優先されます。

なので、例えば「java.exe」のパスが、両方ともに設定されている場合は、「システム環境変数」の方が優先される形になりますね。

今回は、「システム環境変数」の方でPATHを設定していきます。

PATHの行を選択して、「編集」ボタンをクリックしてください。すると以下の画面が開きます。

javaの環境変数:PATH設定画面(Windows版)-1

「環境変数名の編集」画面が開いたら、「java.exe」が存在するディレクトリパスを新規で追加してください。

※java.exeは、java(JDK or JRE)をインストールしたフォルダ配下のbinフォルダにあるはずです。

※ただし、javaのプログラミング開発をする場合は、「JRE」ではなく「JDK」にしてください。

(JDKやJREについては、以下の記事にて解説しているので参考にしてください。)

→ Java SEとは?EE、MEとの違いや、JDK、JRE、JVMについて初心者向けに解説します

※ちなみに上記の「環境変数名の編集」画面の各項目は、上から下へ優先順位は低くなっていきます(必要に応じて調整してください)

また、PATHの各項目の削除も可能となっています。

以上、ここでPATHの設定が完了すれば、どこの場所からでもjavaの実行が可能となります。

続いて、、

環境変数:JAVA_HOMEの設定方法 ~Windows版

環境変数の「JAVA_HOME」は、javaを利用するアプリケーション用のデータであり、JDKのインストールディレクトリがどこにあるのか、そのパス情報が格納されているのが、JAVA_HOMEになります。

javaを利用するアプリケーションは、このJAVA_HOMEを参照して、JDKを特定して、アプリケーションの起動や処理実行などをするわけですね。

(有名どころで言うと、tomcatやEclipse等のアプリケーションが、このJAVA_HOMEを参照しています)

では、本題の確認・設定手順ですが、

まずは現状で、「JAVA_HOME」が設定されているのか、確認をしてみましょう。

コマンドプロンプトを開いて、「set JAVA_HOME」と入力し実行(Enter)してみてください。

環境変数java_homeの確認:Windows版-1

上記のように、「定義されていません」となっている場合は、まだ設定されていない状態ですね。

設定手順については、上述のPATHと同じです。

「JAVA_HOME」に対して、JDKのインストールディレクトリ(例:C:\java\jdk1.6.0_45)を設定してください(以下、参考)

環境変数java_homeの設定手順:Windows版-1

設定ができたら、再度「set JAVA_HOME」で確認してみてください。

環境変数java_homeの設定後の確認-2

ちゃんと、設定されていますね。これで設定はOKです。

環境変数:PATH,JAVA_HOMEに設定する方法 ~Linux&Mac版

続いて、LinuxとMacOSでの、PATHとJAVA_HOMEの確認・設定手順についてです。

※LinuxとMac、どちらのOSも手順は同じです(コマンドでの確認・設定となります)

ではまず、ターミナル(シェル画面)を開いて、現状の環境変数の設定内容を確認してみましょう。

以下で、PATHとJAVA_HOME、それぞれの設定値を確認できます。

echo $PATH
echo $JAVA_HOME

環境変数PATHの確認手順:Linux&Mac版-1

Linux&Mac:環境変数JAVA_HOMEの確認手順-1

上記では、どちらも設定されてる事が分かりますね。

(上記では、「usr/j2se」が、JDKのインストールディレクトリになります。)

ちなみに、環境変数をすべて確認したい場合は、「printenv」で確認することが可能です(以下)

環境変数のチェック方法:Linux版-1

では続いて、環境変数のPATHとJAVA_HOMEの設定手順になります。

設定自体は簡単です。

export PATH=${PATH}:/usr/java/jdk1.7.0_05/bin
export JAVA_HOME=/usr/java/jdk1.7.0_05/

exportは、環境変数を設定するコマンドになります。

一点、PATHの設定で注意点になりますが、上記の”${PATH}” は、既存の設定値になります。コレを記載しないと、既存の設定値が消えてしまうので、注意してください。

上記で言えば、既存の設定値のあとに、javaのパスをセットしています。

また、exportで設定した環境変数は、ターミナル(シェル画面)を一度閉じると、設定も消えてしまいます

(再度開いた時は、PATHやJAVA_HOMEに設定したデータはありません)

そこで、永続的に環境変数の設定をしたい場合には、「~/.bash_profile」への設定(追記)が必要になります

※「~/.bash_profile」とは、PCログイン時に読み込まれる設定ファイルであり、ここに設定しておくことで、毎回コマンドを打たなくても、ログイン時に自動で環境変数などの設定をすることが可能となります。

「~/.bash_profile」の設定手順は、viコマンド等で、exportコマンドを追記し保存して、

その後、sourceコマンドで、追記した設定内容を反映させるだけです(以下、参考)

vi ~/.bash_profile

export PATH=${PATH}:/usr/java/jdk1.7.0_05/bin
export JAVA_HOME=/usr/java/jdk1.7.0_05/

source ~/.bash_profile

以上です。

今回は、javaでよく利用する環境変数(PATHとJAVA_HOME)の設定手順を、OSごとにまとめてきました。

現在、javaプログラミングを学んでいる方や、今後学ぼうを思っている方の参考になっていれば幸いです。

では。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。