「noscript」とは・・・一般的には2つの用途に使われています。
1つは、HTMLのタグ(<noscript>)として利用され、2つ目は、ブラウザのFirefoxのアドオン機能として利用されています。
Firefoxのアドオンである「noscript」については・・・FirefoxでWebページを閲覧する際に、ユーザーの許可なく、JavaScriptやJava・Flashといったスクリプト(コンテンツ)を実行できないようにする機能です。
要は、セキュリティ的に危険な「クロスサイトスクリプティング (XSS) 攻撃」を阻止する事が目的のようです。
で、、、前置きが長くなりましたが、
今回のメインは、HTMLで利用される方です。
今回の記事では、HTMLで利用される「noscript」タグの使い方と、SEO対策で「noscript」タグを利用する際の注意点を、順に解説していきます。
以下、目次になります。
- HTMLで利用される「noscript」タグとは
- SEO対策で「noscript」タグを利用する際の注意点
HTMLで利用される「noscript」タグとは
<NOSCRIPT>タグは、「JavaScript」が動作しないブラウザ(又は動作しないように設定しているブラウザ)を利用しているユーザーのために、代わりに表示させる内容を指定します。
以下、記述例になります。
<script type=”text/javascript”>
document.write(‘あなたのブラウザはJavaScriptが利用できます’);
</script>
<noscript>
あなたのブラウザはJavaScriptが利用できません
</noscript>
上記は、もしJavascriptが利用できるブラウザであれば、「あなたのブラウザはJavaScriptが利用できます」と表示されます。
ですが、Javascriptが利用できないブラウザであれば、「あなたのブラウザはJavaScriptが利用できません」と表示されます。
このように、「noscript」タグは、Javascriptの代替手段と言えるでしょう。
一点注意点としては、
<NOSCRIPT>タグは、<HEAD>~</HEAD>タグの中ではなく、 <BODY>~</BODY>タグの中に記述してください(以下、例)
</HEAD>
<BODY>
<noscript>
noscriptタグは、BODYタグの中に記述してください!!
</noscript>
</BODY>
※「HTML5」から、headタグ内での利用が可能となりました。ただし、headタグ内で使用する場合は、リンク(link)タグ、styleタグ、metaタグのみ記述可能です。
SEO対策で「noscript」タグを利用する際の注意点
※SEO対策については、こちらで詳しく解説しています→SEO対策とは
なぜ、「noscript」がSEOに関係してくるのか・・・?
それは、検索エンジンのクローラーは、WebページのJavascriptを認識することができません。ですが、その代わりに「noscript」は認識することができるのです。
※クローラーについては、こちらで解説しています→クローラーとは?「Googlebot」にクローリングさせたい場合とさせたくない場合の対処法
要は「noscript」の内容が、検索エンジンからの評価対象に入っているという事です。
ただし、注意しなければならない点があります。
それは、検索エンジンからの評価対象に入っているからといって、「noscript」にキーワードを大量に詰め込むといった事はしないでください(SEOにおいて、キーワードの扱い方についてはこちらで解説しています→【SEOに効果的なキーワード選定の5つのポイント】)
下図は、キーワードの詰め込み例です。
これは、非常に分かりやすい例ですが、このような使い方をすると、検索エンジンからスパム判定を受けて、ペナルティを受けてしまう可能性があります。
ペナルティとは、要は検索順位を落とされたり、そもそも検索結果に表示されなくなったりする事です。
SEO対策をおこなっている方は、どのような事をしたらスパム判定を受けてしまい、もしペナルティを喰らってしまったら、どのように改善していけば良いかを、必ず理解しておきましょう。
詳しくは、下記が参考になります。
・スパム(spam)とは?Googleのアルゴリズムによるスパム判定を受けたかのチェックと改善手順のまとめ
・SEO対策注意!Googleからのペナルティ・チェック(確認)や解除に必要な無料ツール(サービス)と検索順位を落とす原因
「NOSCRIPT」の話しに戻りますが、「NOSCRIPT」の利用自体は全く問題ありません。
ただ、上述しているような「過度のキーワード詰め込み」を行なっている場合が、問題なのです。
なので、あくまで「Javascript」で表現したかった内容を、noscriptの内容として定義するようにしましょう。
まとめ
今回の記事では、「noscript」タグの使い方と、SEO対策で「noscript」タグを利用する際の注意点を、解説してきました。
個人的な結論になりますが、特に「noscript」を使う必要はないかと思います。
当サイトでも、一度も「noscript」を使ったことはありません。
利用用途は明確になっているので、使っても悪くはないのですが、少なくとも「SEO対策」の一環として使う必要はないと言っていいでしょう。
また、サイト運営者の方でSEO対策をおこなっている方(又はこれから行おうと思っている方)は、下記記事に「SEO対策でやっておくべき事」を網羅した解説をおこなっているので、参考にしてください。