「SEO対策」とは・・・「Search Engine Optimization」 の頭文字をとった略語であり、日本語では「検索エンジン最適化」と訳します。
「検索エンジン最適化」という用語からも想像できるように、「SEO対策」を一言で表すと、”Webサイトを、検索エンジンから高い評価を受けるために、最適化する” 事を指します。
当記事では、「SEO対策」についてもっと詳しく知りたい方や、これからやりたいと思ってる方。また「SEO対策」で具体的に何をしたら良いのか迷ってる方を対象に、「seo対策」について、解説していきます。
以下、目次なります。
- なぜ、「SEO対策」が必要なのか?
- 「SEO対策」で大前提となる考え方
- 「SEO対策」で、これだけはやってはいけない3つの事
- 「SEO対策」でするべき6つの対策
なぜ「SEO対策」が必要なのか?
「SEO対策」をおこなう、一番の動機が「アクセスアップ」です。
例えば、「ダイエット」というキーワードで上位1位~3位に、自分のサイトが表示されたら、月間あたり「55万人(下図)」の検索ユーザーに、アプローチすることができるのです。
この内、10%でも訪問してくれたら「5~6万人」のアクセスを得ることができます。
しかも、この数値は「Google」のみを対象としているため、その他「Yahoo」や「msn」等の検索エンジンを含めると、もっと増えます。
このように、「SEO対策」をしたい一番の理由は、「アクセス数の向上」です。
また、もう一点重要なのが、「商品orサービスを、ターゲット(潜在客、見込み客、利用客)にアプローチできる」点です。
以下、各ターゲットの定義です。
-
【潜在客】・・・まだ「商品orサービス」へのニーズは顕在化していないが、その「商品orサービス」に関連した課題や問題を抱えている人(下記、例)
・「ターゲットAさん」:自分のブログをアクセスアップさせたい、かつ「アクセス解析ツール」の利用検討はまだしていない。
・「商品orサービス」:「Googleアナリティクス(アクセス数の解析ツールで、アクセスアップのための参考情報が多数あります)」
この場合、「ターゲットAさん」の「Googleアナリティクス(アクセス解析ツール)」へのニーズは顕在化していないが、「Googleアナリティクス」を利用すれば、「アクセスアップしたい」といった課題に役立つため、「潜在客」となる。
-
【見込み客】・・・「商品orサービス」へのニーズが顕在化し、かつ「類似の商品orサービス」の中からどれかを選ぼうとしている人(下記、例)
・「ターゲットBさん」:「アクセス解析ツール」の利用を決めていて、どの「アクセス解析ツール」を利用するかを検討している。
・「商品orサービス」:「Googleアナリティクス」
この場合、「ターゲットBさん」は「アクセス解析ツール」へのニーズは顕在化しているが、どのツールにするのかを検討している段階であるため、「見込み客」となる。
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【利用客】・・・提供してる「商品orサービス」を既に利用していて、かつ利用中の「商品orサービス」に対して課題を持っている人(下記、例)
・「ターゲットCさん」:「Googleアナリティクス」を利用中だが、操作方法でわからない点がある。
・「商品orサービス」:「Googleアナリティクス」
このように、既に「商品orサービス」を利用中だが、何かしらの課題・問題を抱えてる人が「利用客」になります。
以上、ターゲットを3つの層にそれぞれ分けましたが、「SEO対策」をすることで、これらのターゲットに対して、情報提供(アプローチ)することができます。
検索ユーザが検索する時を、イメージすれば分かりやすいと思います。
検索ユーザーが、Googleを使って検索する時
例えば
- 「SEO」って、なんなのかを知りたいとき
- 「SEO対策」でやるべき事を知りたいとき
- 「アクセス解析ツール」で、どのツールが一番オススメなのかを知りたいとき
- 「Googleアナリティクス」の利用手順を知りたいとき
などです。
これらを総合すると、検索ユーザーは ”何かしら課題・問題を抱えていて解決したい時” に、Google等の検索エンジンを利用して、「検索」しているのです。
なので、「検索キーワード」によって、ターゲティングができるわけですね。
例えば
- 「SEO」と検索したユーザーは、SEOの意味について知りたい方や、SEO対策の手順について知りたい方でしょう
- 「Googleアナリティクス 登録」と検索したユーザーは、Googleアナリティクスに、サイトを登録したい方でしょう
- 「アフィリエイト 稼ぎ方」と検索したユーザーは、アフィリエイトの稼ぎ方について、知りたい方でしょう
このように「検索キーワード」によって、ある程度の「ターゲット像」が見えてくるので、「SEO対策」をする事によって、「提供している商品orサービス」のターゲットに対して、アプローチすることができます。
なので重要なのは、「SEO対策をしたいコンテンツ提供者」は、そのコンテンツを「誰に届けたいのか」を明確化したうえで、コンテンツを見たターゲットが「問題解決を出来るような内容」にしておくことが必要です。
また、「潜在客、見込み客、利用客」によって、提供すべきコンテンツは変わってくるので、それぞれ、切り口(テーマ)を変えた内容で、コンテンツ提供をしていきましょう。
「SEO対策」で大前提となる考え方
当章では、「SEO対策」で前提となる考え方を解説していきます。
ここを明確に理解しておかないと、間違った方向性でSEO対策をする事になり、下記のような事になってしまいます。
- 記事を100記事以上追加しているのに、全く上位表示されていない
- 半年以上、毎日記事を追加しているのに、全く上位表示されていない
- 一時的に、順位が上がったが、すぐに圏外に下がってしまった
- Googleからペナルティを受けて、検索順位が下がってしまった(又は、検索結果に表示されなくなってしまった)
間違った方向性で、SEO対策をする事で、上記に挙げてるような事になってしまう懸念があります。
なので、具体的な「SEO対策」の施策を解説していく前に、大前提となる考え方を解説していきます。
では、この「大前提となる考え方」ですが、一言でいえば『コンテンツは神様』です。って事です。
HTMLタグのチューニングだったり、キーワード選定だったり、リンク対策だったりと、一般的なSEO対策がありますが、これらの「技術的なSEO対策」に注力するのではなくて、注力すべきなのは、あくまで「質の高いコンテンツ作成」なのです。
検索ユーザーの目線に立って、検索ユーザーの問題解決をおこなう「質の高いコンテンツ」を、継続して提供していく事が、「SEO対策の王道」になります。
ですが、それには「手間」が掛かります。「根気」が必要です。始めて一か月で結果が出てくる程やさしい作業ではありません。それでも、中長期的な視野に立って、コンテンツ提供をしていくしかないのです。
これは「SEO対策」をする上で、根幹となる考え方になりますので、忘れないでください。
特に、サイト(ブログ)を立ち上げて、半年から一年は「根気」が必要です。
例えば、当ブログも立ち上げて半年が経ち、記事数が100を超えた段階で、ようやくアクセス数が一日「1000」を超え、検索順位も10位以内に入ってくるコンテンツが出てきました(下図参考)
【Googleウェブマスターツール調べ】
半年たった今でも、ビッグキーワード(月に10000以上検索されているキーワード)に対しての順位は、圏外になっており、月に「3000以下」の検索数のワード(ロングテールワード)で、ようやく10位以内に入ってくるようになったという段階です。
このように、中長期的に作業を継続していかないと、結果が付いてこないのが「SEO対策」なのです。
なので、作業は毎日続けていて、記事も毎日更新しているのに、全く検索順位が上がらず、一日のアクセス数も「100以下」なんていう状況が、半年~1年続く可能性があるとイメージしてください。
「根気」が重要な事が分かりますよね。
それでも、近道はありません。
検索ユーザーのためになる「質の高いコンテンツ」を、継続していく事が「唯一の道」なのです。
なぜなら、
「SEO」の効果は、作成してきたコンテンツの質および量に比例して増大していきます。
なので、価値のあるコンテンツを継続的に追加していけば、ストック型的に「サイト(ブログ)の価値」は上がっていき、それは「SEO」に効果を表し、半永久的な資産として、形成されていきます。
なので、一つ一つのコンテンツを、作成者の持っている全ての知識とノウハウを活用して、全力で作成していく事が重要なのです。
また、間違ってほしくないのが「SEO対策」の本質は、”検索エンジン用に自分のサイトを最適化する事” ではありません。
”検索ユーザー用に、自分のサイトを最適化する事” が、「SEO対策」の本質なのです。
なので、「SEO対策」の実施者に必要なのは、「検索エンジンのアルゴリズム」に関するノウハウやスキルではなく、実在する検索ユーザーが求めるコンテンツを選定・作成するノウハウやスキルです。
それは、検索ユーザーが抱える課題や問題に対して的確に応え、解決に導くコンテンツを発信できるスキルになります。
以上が、「SEO対策」で大前提となる考え方になります。
次は、逆に「SEO対策」で絶対にやってはいけない事を解説していきます。
「SEO対策」で、これだけはやってはいけない3つの事
当章では、「SEO対策」で絶対にやってはいけない事を3つに分けて解説していきます。
なぜ、「やってはいけない事」を解説していくのかを、まずはハッキリさせておきます。
それは、現在ネット上で「SEOに関するノウハウ情報」は、山のようにあります。検索するといっぱいヒットしますよね(下図だと、Googleに登録されているページ数は「スタバ」や「病院」というビッグキーワードと比べても、桁数が違います)
「需要と供給」の関係で言ったら、完全に供給数が勝ってます。
これは別に良いんですが、問題は『間違っている情報を載せてるコンテンツ』が非常に多いんですね。
しかも、間違いのレベルが「根本部分」での間違いとなっている場合も、多々あります。
では、なぜこのような事が起きてしまうのか、、、それは、検索エンジンの仕組み(アルゴリズム)が日々改良(進化)しているからです。
要は、「1年前は正しいノウハウとして当たり前だった事が、現在は間違っているノウハウとなっている」という事です。
- 【1年前】:当たり前の事だけど、「XXX」の対策をしておけば、Googleから高評価を得ることができるぞ~
- 【現在】:昔は当たり前だったのに、、、今「xxx」の対策をしたら、逆にGoogleからペナルティ受けちゃうよ、、、
みたいな事が、「seo業界」では当たり前となっています。
今、こうしてあなたがこの記事を見ている間にも、Google社は、検索エンジンをアップデートし続けています。
なので、大事なのが「情報を取得する側」が、ちゃんと「正しいSEOノウハウ」を受け取る事です。そして、何が正しい情報なのかを取捨選択できるようになる事です。
間違った情報を取得して、間違った「SEO対策」を継続していたら、実施者の時間の無駄になりますし、サイト自体も取り返しのつかない事になってしまいますので。
以上、このような状況に問題意識を持っていたので、「やってはいけない事」を解説しようと思った次第です。
では、以下3つの「SEO対策でやってはいけない事」を、順に解説していきます。
- 自作自演で「被リンク」数を増やさない
- 本文と関係のない「キーワード」を利用しない
- ドメインは「独自ドメイン」を利用する
SEO対策でやってはいけない事「その一」:自作自演で「被リンク」数を増やさない
SEO的に、サイトへの被リンクが多ければ多いほど、検索エンジンからの評価は上がっていきます。
ですが、それは「純粋な被リンク」であればの話しです。
「純粋な被リンク」とは、サイトに訪れた訪問者が、コンテンツに価値を感じて、そのコンテンツに対して貼ったリンクは「純粋な被リンク」となります。
間違っても、自作自演で「自分のサイト」に貼ったリンクは「純粋な被リンク」とはいえませんよね、、
ですが、過去のSEO(検索エンジン最適化)対策では「どれだけ多くのリンクを集めるか!」が、非常に重要な要素でした(それが自作自演で集めたものであっても)
それは、検索エンジンが不完全で、「自作自演のリンク」を見分けられなかったからです。
ですが、現在では検索エンジンのアルゴリズムが発達し、自作自演のリンクや、「リンクファーム」を利用して得たリンク等、不自然と思われるリンクには「スパム判定」がなされ、検索エンジンから「ペナルティ」が下されてしまいます。
なので、以前であったら定番であった「ペラサイト」や「サテライトサイト」を大量に量産して、それらのサイトから「メインサイト」へリンクするといった、被リンクの獲得手法だが、このような手法も無意味となり、時間だけが無駄に消えるので、やらないでください。
SEO対策でやってはいけない事「その二」:本文と関係のない「キーワード」を利用しない
こちらは、上述している「SEO対策で大前提となる考え方」を考慮したら、自ずと答えは出るでしょう。
検索ユーザーが、あなたのサイトに訪れた際に、急に本文と関係のないキーワードが出てきたら戸惑ってしまいます(下図、例)
このような、ユーザーに何の価値も与えないどころか、戸惑いを与える時点で「OUT」です。
ですが、過去の検索エンジンは、「このキーワードは本文と関係ない」といった事が判断出来なかったのです。
なので、本文とは全く関係ないキーワードだとしても、「多数のキーワード詰め込み」がSEO的に有効だったのです。
特に流行ったのが、「メタタグのkeyword」に多数のキーワードを設定したり、画像(imgタグ)の説明部分に、キーワードを多く詰め込むといった施策が流行りました。
こちらは、ユーザーには見えない部分ですが、検索エンジンが認識する箇所だったのです。
ですが現在では、検索エンジンの発達で、ページ(記事)テーマや前後の文脈から「このキーワードは本文に関係ない」といった認識ができるようになっています。
なので、過去では有効な施策だったのですが、現在では、全く意味がない施策となっています。むしろ、本文に関連のないキーワードを設定したら「ペナルティ判定」を受けてしまう可能性がありますので、こちらも絶対にしないでください。
※キーワード対策のポイントについては、下記記事にまとめていますので参考にしてください。
・SEOでキーワード対策をおこなう本質と、6つの対策ポイント
SEO対策でやってはいけない事「その三」:ドメインは「独自ドメイン」を利用する
初心者でブログを始める方によくありがちな事ですが、結論から言うと「アメブロや、はてブ等の無料ブログサービスは利用せず、自分だけのブログ(サイト)を作ってください」
ドメイン的には、アメブロや、はてブ等のブログサービスは「無料ドメイン」に位置づけられます。
そして、自分だけのサイトとは「独自ドメイン」で運営しているサイトの事を指します。
ドメインとは何なのかだったり、「無料ドメイン」と「独自ドメイン」の違い(メリット・デメリット)については、下記で詳しく解説しているので、確認してください。
・「独自ドメイン」と「無料ドメイン」のメリット・デメリットをまとめてみる(間違ったドメイン取得をしないために)
上記記事を確認すれば、なぜ「独自ドメイン」を利用すべきかを、「SEO」的な面でも解説しているので、理由を理解することができます。
ある程度、「SEO」について知識のある方なら当たり前の話しなのですが、初心者の方でこのような知識を持っていなかった場合、”まずはアメブロでブログを運営していこう” ってなりがちです(個人の場合)
また、厄介なのが「アメブロはSEOに有利です」とか、全く根拠のない情報を載せてるサイトも多数あります。
このような情報を素直に受け止めて、その通りにアメブロでブログ運営している人も多いでしょう。
さらに、無料ブログサービスを利用する場合、非常に大きい懸念点が「提供会社の独断で、あなたのブログが削除されてしまう」といった点です。
一時期、アメブロでは「アフィリエイト」について非常に厳しく取り締まり、多数のブログがアカウント削除されました。
このように、自分のブログを自分でコントロールできないのは、非常に大きなデメリットになります。
ただ、自分だけのサイトを作ろうとすると、「独自ドメインの取得」と「サーバーをレンタルする」から始まり、サイト自体も自分で作成していかなければなりません。なので、お金と手間が掛かります。
お金は微々たるものですが、「手間」に関しては、ITやWebに精通していない方は最初は大変でしょう。
ですが、長期的に考えた場合、自分だけのサイトを持ったほうが絶対にメリットが多いです。
なので、最初は大変ですが、後々の事を考えて「自分だけのサイト」で運営していきましょう。
以下、独自ドメインの取得と、サーバーをレンタルする際の参考にしてください。
以上、「SEO対策で、これだけはやってはいけない3つの事」でした。
「SEO対策」でやっておくべき6つの対策
上述では、「SEO対策」で大前提となる考え方や、”これだけはやってはいけない事” を解説してきました。
これで「SEO対策」について、大枠の方向性と、最低限のルール(やってはいけない事)については理解できたと思います。
何度も述べてる通り、「SEO対策」で最も重要な要素は「コンテンツ自身」です。
ですが、コンテンツを中心としつつも、技術的な側面も、もちろんあります。技術的な取り組みはコンテンツ制作に比べれば重要性は低いですが、それでも決して無視できるものではありません。
そこで、当章では技術的な側面である「SEO対策でするべき6つの事」を解説していきます。
※「SEO対策でするべき6つの事」をまとめたら、コンテンツ量が非常に多くなったため、別記事にまとめました。なので、下記リンク先を確認してください。
・「ブログ初心者必見!最初にチェックすべきSEO対策に必須の6つの項目」
上記を確認してもらえれば分かる通り、「対策内容」を大きく6つに分けてますが、その中でも、さらに項目を細分化しています。
なので、詳細項目を含めると「40以上」もの対策項目があります。
「SEO対策」をこれからおこなう人で、これらの項目をすべて網羅しておこなっていくのは、非常に厳しいですよね。
なので、あくまで参考程度にしてください。これら技術的な側面は「コンテンツの質」に比べると、重要度は高くないので。
「SEO対策」について迷った時は、検索エンジンを対象に考えるのではなく、検索ユーザーを対象に考える事が重要なのです。
まとめ
今回の記事では、「SEO対策」について以下、目次順に解説してきました。
- なぜ、「SEO対策」が必要なのか?
- 「SEO対策」で大前提となる考え方
- 「SEO対策」で、これだけはやってはいけない3つの事
- 「SEO対策」でするべき6つの対策
当記事を確認することで、「SEO」の本質の部分と技術的な部分を理解できたと思います。
ぜひ、今後のサイト(ブログ)運営に活かしていただきたいと思います。
最後に、Googleの「理念」をちょっと紹介します。
Googleは自社の検索エンジンに対して、下記のような理念を定義しています。
「世界中のあらゆる情報を整理して、検索ユーザーに最高の情報を届けることを使命としていること」
Google社の優秀なエンジニアは日々この理念の元で、検索エンジンのアルゴリズムにアップデートを加え続けています。
なので、私たち「コンテンツ提供者」は、検索ユーザーにとって最高となる「上質なコンテンツ」を作成・提供していかなければならないのです。