校正とは

校正の意味と、文章校正をするさいの7つのポイントについてまとめてみた

校正とは・・・出版業界で主に用いられる用語になり、印刷物の文字や文章に誤り(誤字や不適切な表現)がないかをチェックし、誤りがあった場合は修正する作業の事を指します。

この校正作業が終わった段階で、書籍や雑誌として商品化されるため、いわば最終チェックの工程になります。

あまり公には知られていない裏方の作業になりますが、非常に重要な作業で、大きな出版社や新聞社では「校正」を専門とする部署があるほどです。

以下、「校正職」の重要性を物語るツイートになります(「校閲」というのは、ここでは「校正」と同義となります)

校正の重要性 ツイート1

また、いかに細かい部分までチェックしているのかを示したツイートが下記になります。

校正の重要性 ツイート2

さらに、校正作業が不十分であったために、大きな話題(問題)に発展することもあります(下記)

「武田ランダムハウスジャパン」が刊行した、物理学者アインシュタインの伝記の一部に意味不明な翻訳が多数見つかり、回収騒ぎになっていることが分かった。

参照元:アインシュタイン伝記回収 自動翻訳そのまま?

上記から、いかに出版業界において「校正作業」が重要かが分かるでしょう。

また、出版業界以外でも、

「文章に誤り(誤字や不適切な表現)がないかをチェックし、誤りがあった場合は修正する」といった意味で、「校正」という言葉は使われます。

例えば、Web上のソース(主にブログ)に対しても「校正」という言葉は使われていて、ブログ記事を執筆して、公開する前の最終チェックとして、この「校正」という言葉は使われます。

※以降は、「校正」の意味として、ブログ記事に対しての文章チェック・修正のことを指す事とします。

今回の記事では、文章校正をするさいの7つのポイントについて、順に解説していきます。

文章校正をするさいの7つのポイントについて

文章校正 7つのポイント

当章では、主にブログ記事を対象とした「文章校正」のポイントについて解説していきます(ブログ記事に限らず、何かしらの文章を「校正」する際は、参考になる内容になっています)

では、順に解説していきます。

  1. 記事を書き終えてから、文章校正までは1日程度空ける

    記事を書き終えてから、すぐに校正に入るのではなく、少し時間を空けましょう。
    理想は「1日」空ければ良いのですが、難しい場合もあるでしょう。

    なので、最低3時間は空けてから、文章校正の作業に入りましょう。
    そうすることで、自分の書いた文章に対して客観的にチェックすることができ、ミスや分かりにくい表現を特定しやすくなります。

    実際にやれば分かるのですが、記事を書いてから次の日にチェックすることで

    「なんで、こんな分かりにくい文章書いたんだろう、、、」と気づく事は、かなり高い確率であります。

    当ブログも、記事を書いてから公開するまでは、必ず1日空けるようにしています。

  2. 声に出して、記事の文章をチェックする

    文章校正 音読

    校正する際は、目視で読むより、声に出して読んだ方が効果が高まります。
    声に出して読むことで、目視チェックの時には気づけなかった「誤字・脱字」や「てにをは」の間違いに気づきやすくなるのです。

    また、音読することで文章のリズムやテンポを、より感じることができ、リズムが崩れている部分を特定しやすくなります。

    リズムが崩れていると感じた部分については、読者も同じように「読みにくい」と感じる可能性が高いです。
    なので、句読点の場所や文の表現を変えてみましょう。

  3. 記事をプリントアウトしてから、チェックする

    校正 プリントアウトしてチェックする

    文章を見る際は、ディスプレイ上で見るか・紙面上で見るかによっても、印象は大きく違っています。

    なので、ディスプレイ上では見落としていた部分も、紙面でチェックすることで気づけることも多々あります。

  4. 流し読みで読みやすいかチェックする

    ブログ記事を読む読者というのは、基本、精読ではなく「流し読み」で読んでいきます。

    なので「校正」する際も、流し読みで読みやすい文章になっているのかをチェックする必要があります。

    Web上にあるソースは、本に比べて「精読率」というのは低いので、この特徴を考慮したチェック項目になります。

  5. 他人にチェックしてもらう

    校正 他人のチェック

    こちらは、自分のチェックでは見過ごしていた部分を、他人がチェックすることで発見されることを考慮した項目になります。

  6. 記事で扱っているテーマについて、前提となる知識がほとんど無い読者の視点に立って、チェックする

    例えば、「専門用語」が頻出している記事などは注意が必要です。

    読者が読みやすい文章を目指すのであれば、なるべく専門用語は使わずに、分かりやすい言葉に置き換えて表現しましょう。

    また、専門用語を使う場合は、わからない人のためにちゃんと意味を記述しておくようにしてください。

  7. チェックリストを作成する

    文章校正 チェックリストの作成

    頻繁に文章校正をおこなう人は、あらかじめ「チェックリスト」を作っておいて、その項目に沿ったチェックをしていくと良いでしょう。

    参考のために、当ブログの記事を「校正」するさいのチェックリストを以下にまとめました。

    ・誤字・脱字がないか?
    ・読者が分かりにくと思う表現を使っていないか?
    ・同じ意味の言葉について、表記が統一されているか?
    ・金額や数量・時間などは、具体的な数値で表されているか?
    ・図や表・画像を用いてる場合、これらと本文との関係に整合性があるか?
    ・URLがリンク切れしていないか?

    以上です。
    文章校正するさいは、これらの条件を満たしているかチェックするようにしましょう。

以上、文章校正をするさいの7つのポイントでした。

まとめ

今回の記事では、「校正」についての解説と、そのポイントについて「7つ」に分けて解説してきました。

「文章」を作成・提供するものにとって、「校正」はただの確認作業ではありません。
文章の品質を上げるための、重要な作業の1つなのです。

この認識を持ったうえで、校正作業をおこなっていきましょう。

また「文章の書き方」についても、別途記事にまとめていますので、ぜひ確認しておいてください(下記)

文章の書き方で4つのポイントを守ったら、1記事で1日500人以上の方に読まれるようになった

文章力(説得力)を向上させるためにやっておくべき「13の基本」についてまとめてみた

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